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鳥インフルエンザ。韓国で発生!

2006-11-29 05:44:19 | 自然養鶏
昨日、家畜保健所から電話があった。「お宅は網で覆われていて、野鳥との接触は無いですよね。」一体今まで何を見て、何を話してきたのだろうと、唖然とした。「家は放し飼いをしていますから、いくらでも野鳥と接触します。」正直に答えた。それ以外、の方法で鳥インフルエンザを克服できないと考えている。こんな事をいくら言っても、理解をされない事はわかっているのだが。「伺いますので」こういって電話を切った。

韓国では2軒目の感染が確認された。前のところから、3キロ離れているという。
最初に発症した養鶏場は雛を出荷する種鶏場のようだ。67軒の養鶏農家に出荷している。その出荷先で、2例目が出たようだ。その他弱毒ウイルスも何件か見つかっている。これも良く理解は出来ないが、報道では通例毎年3,4軒はあるものだが、問題は無いものだ。このように伝えている。韓国では、弱毒の場合消毒もやらない、淘汰の必要も無いとしている。実はこれが正しい判断だ。

この弱毒のウイルスについては、日本の農水省も10月の家禽小委員会でやっと方針を変えた。弱毒のウイルスへの感染を見つけたら、即、全てを淘汰という非科学的な考えをやっと正式に撤回した。このタイミングで発表するというのも、農水らしいセンスのなさだが、ともかく科学的な見地にやっと立脚した。農水の続けている、鳥インフルエンザのモニタリング調査では、弱毒の物も今のところ見つかった事は無い。1000羽以上の養鶏場と言う事だから、多分発見は難しい。野鳥をとことん調べれば、必ず発見できるはずだ。厚生省では人間にも感染していると、発表したが、これはその後どうなったのだろう。

もし我が家の鶏が、弱毒の鳥インフルエンザに感染いていてくれれば、強毒のウイルスにも安心なのだが、この点は不明。と言っても、過去の感染が発見されれば、いくら健康状態でも、即、淘汰が農水の方針だったから、心配でならなかった。今度は多分大丈夫だ。しかし、日本海側では野鳥との接触は危険だ。もし日本海側で発症すれば、野鳥との接触は出来る限り避けなければならない。同時に、見学などの、人の往来もできない。

強毒化した鳥インフルエンザが人間に感染する。このことが一番の不安だが、強毒ウイルスが世界に広がってから、4年で死者は152名。日本の自殺者は毎日90人だ。内インドネシアが57名。インドネシアでは、感染拡大の処置が遅れていて、自然の成り行きになっているようだ。それでもこの程度と言う事は、人への感染の力が弱いと言う事。しかも死んでいる人に年寄りはいない。子供や若い人が多い。免疫力の関係だと思う。いつ、これが人に感染しやすいものに、変異するかは分からないが、今のところは、そう恐れる事は無い。

強毒のウイルスを変異させた、原因がどこにあるのか。この調査・研究をして欲しい。間違いなく、薬を多用する大規模養鶏場に原因はある。不健康な状態の、薬でやっと生きているような鶏に、弱毒のウイルスが入る。これが感染の連鎖をたちまちに起こす。そして、何万回目かの感染で、強毒のウイルスに変異する。強毒化したウイルスが、更に豚などの家畜に感染する。ここで又感染の連鎖が起こり、人間への感染力を持つように変異する。私は素人なりにそう推理している。何万という単位で、家畜を飼う事が不可能なのだ。ほどほどに、自然と折り合いをつけながら、出来る限り小規模で、行うのが畜産の在り方だ。
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2 コメント

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家保職員は要注意 (ゴーヤ)
2006-11-29 11:18:49
家保が依然として野鳥との接触等と言っているのなら、家保職員の鳥インフルエンザ感染の事実を突きつけるべきでしょう。

そして、来訪する職員には最低限その時点で鳥インフルエンザに感染していないことを証明してもらいましょう。証明できないのなら会わないことが無難です。
彼らがどんな人と会っているか分からないし、農場や動物との接触は野鳥の比ではありません。

我家の近く(800m)で感染した農場では、ウイルスを家保職員に持込まれたのかも分からないのです。
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人の介在 (笹村 出)
2006-11-30 09:21:23
ゴーヤさんの言われるとおりです。
多分人が介在した感染が一番多いいのでしょうね。
渡り鳥などと言っているのですが。ヨーロッパに広がったのは、シベリア鉄道の方が現実的です。

神奈川県では、人を集めての、トリインフルエンザの研修会がありました。出ませんでしたが、こんなやり方は止さないと。
研修会の翌日、どこかで発症したと言う事だってありえます。

行政はこの病気の事がまだ理解できていません。
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