医療生協の取り組みで、仮設住宅を訪問しました。
原田元市議とふたりの行動だったので、医療生協の顔と共産党の、二つの顔でいきました。
共産党の顔のほうは、22日に行う後援会恒例のお餅つきのご案内でした。
まず、ドアから部屋の仕切りのカーテンが目に入りました。居間に暖房が入ってもこれでは・・・。
あるお宅では段ボールを大きく張り合わせてドア代わりにしていました。
これでも、国の仮設の基準を大幅に上回ったオプションをつけて2倍もの予算になっているのだそうです。ドアについては党議員団で交渉していますが、「自分でつけるなら」という返事とのこと。
ガスもそれぞれ個人がプロパンを頼むことになっているので、カップラーメンなどのインスタントで過ごしておいでかな、と思われる方もいました。生活する準備が進んでいないのだな・・・と思いました。
布団や家電の要求もありました。
非課税世帯には冷蔵庫、洗濯機、テレビ、ファンヒーターの4点が支給されますが、それ以外は半壊以上の方に一人3万2千円を限度として必要なものを申請すると支給される、というものです。
ですから、家電や布団を用意するだけでもお金がずいぶんかかるのです。
それと、申請する仕組みも徹底していない、というか、何がどうなっているかわからない状況もあるように思いました。申請制度というものは、なかなか厄介なものです。
党としてもできる限りの支援はしており、豊野・長沼ボランティアセンターの青空無料マーケットは大活躍しています。
でも、各家庭へ冷蔵庫や洗濯機、また羽根布団のような軽くてあたたかな布団を準備することは不可能だなあ・・・と心が痛みました。
敷き布団がなくてマットを使い、「かけ布団はいただいたけど、重くて。でも、私、じょうぶだから」とカラカラ笑うおばさん。
リンゴ農家のおじさんは、「家も一階は浸水した。畑もだめだ。農機具も動かない。83才だが、90才までは頑張ろうとおもっていたが、持ち金では何もできない。もう、リンゴはやれない」と言われます。
農機具購入に9割補助が出ることになり、私も大いに喜んでいましたが、1000万の農機具だと100万円は自己負担。家の改修にも大金がかかる。
83才という高齢を考えたとき、後継者がいない限り機械を買う気にもなれないと思うのです。「やめる人が大分いるよね」とおじさん。
こうして、長野からリンゴが消えてゆくのだろうか。地球温暖化と災害と農業政策のお粗末さで。困る!
数日前に公民館で、上野区と仮設住宅住民との懇談会がありましたが、公民館を探し当てられず行けなかった、という方も。
慣れない土地で、さぞ大変なことだと思う。
厳しい寒さが襲ってきています。
せめて、暖かな春だったら・・・・と望んでも仕方がないことですが、思わずにいられません。
私は、故郷の3・11の被災者のかたにも思いをはせました。8年たった今でも、暮らしの困難を引きずっている方がいるに違いない。