なくなった魚のおもちゃが見つかった!尻尾が動いて泳ぐのですよ。体長3センチの小さな魚ちゃん。
浅川ダム県摂津中止を求める住民訴訟もいよいよ山場を迎え、今日から5回にわたって、証人調べが始まりました。
第一回目の今日の証人は、奥西一夫京都大学名誉教授と中川学京都府職員技術士のお二人で、お二人とも国土研のメンバーで、ずっと浅川問題の調査にあたってこられた、原告側の証人です。
主な論点は、地すべり対策関係と穴あきダムの問題でした。
ずっと裁判を傍聴してきましたが今までは書面のやり取りでよくわからないうちに、裁判はあっという間に終わっていました。
しかし、今日はまさにテレビで見るような場面でした。
傍聴席は、我々原告団のほかに、いつもはいない被告側から県の職員が10人ほどいたでしょうか。動員されたのでしょうね。
原告団の質問者は、前半は大門弁護士、後半は山崎弁護士でした。
被告側の弁護士も、かなり綿密な準備で迫ってきましたから、証人がどうこたえるか、私は傍聴席にいて緊張しました。
証人になるのはとっても疲れることだ、とも肌で感じました。
昼休みの集会です。松村弁護士の説明を聞く。
説明する松村弁護士。ピンクは私、黒は事務局の木下さん。
二人の証人は見事な論戦力で、こちらの言い分を冷静に科学的に、誠実に語ってくださいました。
奥西先生は、県の組織の「浅川ダム地すべり等検討委員会」のメンバーでした。
調査が不十分であるとして、ダム建設には反対の立場をとりましたが、10人の検討委員のうち9対1で押し切られ、報告書が出されたのです。
被告側弁護団が、「これだけボーリングで調査したことを知っているのですか」と奥西先生に示した調査は、実は、裁判が始まってからのものが多いのです。
奥西先生は「ボーリングの数や深さが問題なのではない。ダムが湛水された時の力学的な想定をしての調査が重要」と説明。
それに対して「国のマニュアルにあるのか」と迫ってきました。
「国のマニュアルだけでやればいいという問題ではない」と、胸に落ちる説明の奥西先生でした。
また、中川氏の足を使っての調査で裏付けされた科学的根拠と、現場の仕事を踏んでいる確信ある説明とで、浅川ダムの底にある小さな穴が、無力どころか、大変危険であることも明瞭になりました。
最後の裁判官の質問がとても印象的でした。
「砂防ダムの土砂の撤去と比べ、浅川の穴がふさがれた時の撤去はどうなのか」
この質問で、水の底の土石流や流木の排除が困難であることが浮き彫りにされ、穴の役目はないことがいっそう明らかになりました。
科学者としての倫理観が揺るがない国土研のメンバーの皆さんには、あらためて敬服しました。
あと4回の証人調べは、ダムの危険性について、ダムの必要性の不存在について、基本高水について、ダム計画の経緯についてと、さまざまな側面から迫り、「危険で無駄」を論証してゆきます。
今日は開廷が10時、昼を挟んで閉廷が3時半、約4時間半の傍聴でした。
次回からは夕方5時半まではかかるというので、6時間の傍聴になります。6時間、聞くだけだいうのも、結構つらいものがありますね。
あ、そうそう、今日は私の誕生日です!!66才!
「あと何年生きられるのだろうか。このままでいいのか。
県委員会退職後、発達相談員の仕事に重点を置こうと計画した人生が、そうもいかなくなっている。
私にしかできない仕事ってなんだろう・・・私の生きた証は・・・」など、頭をよぎりました。
総花的な人生だなあ・・・・リハビリ一筋の夫が一瞬、うらやましくなる。私の悩み。