雪割草が咲きました。
新婦人の子育て小組が開いた「子育て相談会」の講師でした。
春休みなので、幼稚園に通っている上のお子さんも連れてきて、にぎやかな相談会となりました。
皆さん、いろいろなことで困っていました。
「寝起きが悪くて困る」
「生活リズムができず、朝は9時、10時までねていて、夜は10時、11時に寝る、寝る前になってラーメンなどおなかいっぱい食べてしまう。朝は食べない。機嫌が悪い」
「3才の兄が下のこの世話をしてくれるのはいいのだが、たたいたりひっぱたいたりで、つい怒ってしまう。ものの取り合いが激しくて困る」
「ピアノをやっているので毎日練習させているが、いうことを聞かないこともあり、お金がかかっていると思うとイライラしてしまう」「うちは英語を習わせている」
「男の子二人、スーパーでの騒ぎはない。店の中を飛び歩いている。先日は『いまどきの親は怒らないからダメだ。代わりに怒ってやる』と、知らない人が子どもを怒鳴った。怒っているけどいうことを聞かない。家に帰ってきて、こっぴどく怒った」
これは切なかったね、おかあさん。
などなど・・・・・。
どの悩みも、どの親も経験してすることで、特別のことではありません。
そして、必ず理由があります。
人間の体の働きの科学性を知って上手に対応すれば、生活リズムは簡単に治せて好循環になるし(はじめ根気は必要だけど)、また、2才児、3才児の発達的特徴をつかんで接すれば、行動も理解できるし、怒りも半分ですむと思いますよ。
習い事もまったく否定はしませんが、6歳ごろまで発達で一番大事なことは何かをつかんで、それを見失わないようにしなければ。あそびと暮らしが大事。経験が大事。感動と共感が大事。
その上でピアノなら、まず大事なことは好きになることではないかな。一週間に一度、先生のところでピアノを触ってくるだけでいいとかんがえれば気が楽。「好きこそものの上手なれ」です。
皆さんの共通した悩みは、「怒るまいと思っても、いつも怒ってばかりいる。 そうすると、自分が嫌になり、落ち込んでしまって子育てに自信をなくしてしまうのです」でした。そして、毎晩、寝た子を見ては「明日はいいお母さんになるからね」と涙する、優しい素敵なお母さんたちです。
今の子育て環境では、イライラして当たり前すぎるくらい当たり前で、おかあさんたちが気の毒です。新婦人の子育て小組に入っていればまだ救われますが、孤軍奮闘の子育てを強いられているではありませんか。
近所にちょっと先をいっているお子さんがたくさんいれば、自然と発達は学ぶものです。「ああ、あの子もこんなことしていたな。うちの子もだいじょうぶだ」と。
おばあちゃんがいたり、子どもを見守ってくれる大人が近所にたくさんいれば、おかあさんは子育ても応援してもらえます。でも、今は、なかなか難しい。
人間の子育ては学ばないとできません。親の力は備わっているものではないのです。それだけ、人間は賢い存在なのでしょう。
若い方の子育てのお手伝いができることが、私はうれしい。私も新婦人の仲間です。ボランテァでどこでも飛んでいきますよ!!
ああ、それから、難しことなんだけど、後悔する怒り方をしてしまったときは(生身の人間なんだからあって当たりまえ!)、「ごめんね」という勇気があれば、子どもはすっきり、やっぱりお母さん大好き!ってなるよね。きっと。
ところで、私はその昔、「ごめんね」と言えたのだろうか????んーん。今は、けっこう優しいばぁばだけどね!!