中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

人間だけの動作。エネルギー自立地域バーゼル。

2013年03月18日 13時59分58秒 | 活動日誌

 

 

 昨日の予告とおり、午前中は孫を連れて小児科へ。 喘鳴があるので吸入もしてもらい、それからずっと子守です。

 

 5か月半になったので、ゆさぶり遊びが大好き。きゃっきゃと声を上げて喜びます。片手に持ったおもちゃをもう一方へ上手に持ちかえることができるようになりました。

 手がとても自由に動くようになりました。

 体の正中線でものを持ちかえることができるのは、実は人間だけなのです。しかも、乳児期後半に移行する時の大きなエネルギーを出すこの時期、寝返りをする頃しか見ることができないのですよ。

 とても不思議なことですね。

 先んじて、4か月ごろの赤ちゃんが両手を胸の上で合わせて遊ぶことも、人間だけの動作なのです。

            

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  さて、子守をしながらできることは読書くらい。それも寝ているときに。

 

 「欧州のエネルギー自立地域」(学芸出版社)に世界中の進んだエネルギー政策を持つ自立地域が紹介されています。

 

  スイスでも先進をゆくバーゼル都市州のエネルギー政策もありました。人口19・2万人のドイツ、フランス、スイスの国境に接している街です。。

 バーゼルでは再生可能なエネルギーは全体の33パーセント。電力は100パーセントで、熱供給は15パセント。CO2は90年比でマイナス11パーセントです。

 バーゼルは州営のエネルギー会社IWBを持っており、100パーセント、原子力のない再生可能な電気供給を行っています

 環境定期券、補助金税、節電税など、様々な取り組みを行って、地域暖房網に力を入れています。

 環境定期券というのは、年間700フランで北スイスのどこでもすべて公共交通は乗り放題。州民の4割が利用しているそうです。

 バーゼルでは、トラムやバスは、どんなに客の少ない時間でも、15分に一台は来る。住民の95パーセントが停留所から350メートル以内に住んでいるのだそうですよ!!公共交通網が発達しているのですね。まさに自家用車を減らすには、これですよね!

 

  2010年、とても寒さの厳しかった冬です。エネルギーもたくさん使ったことでしょう。しかし、バーゼルはスイス全体よりずっと成績が良かったのです。消費電力を減らしながら経済成長も遂げました。

   

              スイス全体           バーゼル

    経済成長率  プラス2・6パーセント     プラス 3・1パーセント

    消費電力   プラス4パーセント       マイナス1・1パーセント                    

 

  今、バーゼルの一人当たりのCO2の排出量は 4000Wです。長期展望で2000W社会を目指しています。

 2050年までに2750Wまで、さらに2075年までには2000Wまで減らすビジョンを持っています。

 6000Wから4000Wまでは比較的簡単だったが、だんだん困難度がまし、2000Wまで持って行くには相当の対策が必要とのこと、想像に容易です。

 2000W社会化のためにかかるコストは年間2300万フラン、一方石油に支払われている額は年間なんと3~4億フランということです! 地場エネルギーをどれだけ多く使うかが、経済効果も大きくするのです。石油を購入するお金は外へ出るばかり、地元の経済活性化にはつながりません。

 

 こうした自治体、または国あげて断固やりきると挑戦する姿勢は、本当に大したもので、ヨーロッパ諸国とくらべて我が国の緊迫感のなさ、自分だけが良ければいいとの姿勢に恥ずかしくなるばかりです。

 

 バーゼルのエネルギー政策は、70代の原発反対運動に端を発していることも、注意深く見ることが大事と思いました。スイスは2011年に脱原発を決めています。

                             

 明日は、新婦人の子育て小組の学習会の講師です。孫には保育園にいってもらわなくっちゃ!!治ってね

 

コメント
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