あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

地図の本と地形図をテーマの「趣味悠々」

2008-08-29 22:46:52 | 地図
 昨日、8月28日(木)、関東や中部地方では記録的な集中
豪雨となり、大きな被害が出ました。

 わが所沢市も時々激しい雷雨に見舞われましたが、ニュース
になるような被害が出なかったのは幸いでした。

 きょう午前中は日も差したのですが、午後からはまた不安定
な天気になり、今も雷鳴が聞こえています。

 このあと、各地に被害が拡大しないよう祈りたいものです。

 今日の話題は、地形図のことです。

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 文春新書8月の新刊として「地図もウソをつく」発売との新聞
広告をみて、さっそく入手しました(本体750円)。



 著者はフリーランス・ライターの竹内正浩さん。私は知りま
せんでしたが、JTB出版部門で旅行誌などの編集をされて
おり、旅や地図好きな方のようです。

 地形図をよく読むと、いろいろな疑問が出てくるものですが、
その謎を解いてくれたり、正確に思われる地図にウソや誤り
があるとか、地図と国際関係など、地形図や地図に関する
興味深いことが、いろいろ盛りこまれています。

 まだ読み終えたわけではありませんが、目を引かれたのが、
最後の章・終章の「いま地図があぶない」です。

 その章で、国土地理院の地形図が危機を迎えていることが
述べられています。カントリーウオークを初め、どこのウオーキ
ングにも地形図を携行して歩いている私としては、見逃しなら
ぬことです。

 それによれば、2007年の地形図の売れ行きは、全盛期の
1981年の1/6以下、141万枚余りになってしまったとの
こと。

 私がウオーキング用に愛用している2万5千分の1地形図は
98万枚余り。全部で4342面あるので、1枚平均わずか227
枚しか売れてないということになるようです。

 ちなみに、私の昨年の地形図購入枚数を調べてみたら、2万
5千分の1は23枚、5万分の1は7枚でした。

 また、4月にカントリーウオークグループの皆さんに、保有して
いる地形図枚数を調べてもらったときの、私の保有数は、2万
5千分の1が472面、5万分の1が40面でした。

 地形図の値段は、2万5千分の1が1枚270円、5万分の1
が290円ですが、その値段では得られない豊富な情報が盛り
こまれていると思います。

 地形図を眺めていると、いろいろな興味や疑問が生じ、現地
に行ってみたくなることもしばしばです。

 毎日毎日テレビからは、日本国内はもとより、世界中の情報
や観光地の紹介などがたくさん放映されていますが、それらは
確かにきれいで理解されやすいですが、限られた場所であり、
すべて画面を通した虚像ばかりです。

 子どもも大人も、もっと地形図に興味を持ってもらい、地形図
をもとに、あちこち歩き回ってもらうと、その土地のナマの情報
に接することができ、日本の現状に対する理解も深まるのでは
ないでしょうか。そして地形図の売り上げ増にも寄与できること
にもなります。

 そんなことを狙いとしたのかどうかしれませんが、NHK教育
テレビ「趣味悠々」で9月、10月に、地形図をテーマの番組が
放映されます。その第1回は9月1日(月)です。

 毎週月曜午後10時~10時25分(再放送翌週月曜午後0時
30分~時55分)に放映される「地形図片手に日帰り旅」で、
下はそのテキストです(本体1000円)。



 講師は、もと国土地理院長だった野々村邦夫さん。私も一昨
年だったかに参加した、JRのジパング倶楽部主催の地図に
関するカルチャー講座で、野々村さんの話を聞いたことがあり
ます。

 この講座では、それぞれの2万5千分の1地形図をもとに、
千葉・銚子の九十九里浜の海岸線、神奈川・横須賀の港町
の昔と今、東京・江東、江戸川の下町散歩など、関東と山梨
県の特徴的な地形のところを地図と見比べながら歩き、地形
図を理解し、地形図に興味を持っもらおうという番組のようです。

 地形図は難しい、地形図は苦手だという人も、ちょっとのぞ
いてみてはどうでしょうか。地形図を読むことに興味が湧いて
くるかもしれませんよ。

 テキストはオールカラーで、関連の地形図や写真が豊富に
盛りこまれているので、ちょっとでも地図に興味を持っている
人は、テキストを読むだけでも、興味が広がるのではないでし
ょうか。

 このテキストには、下のような「地図記号ハンドブック」が
綴じ込み付録になっています。



 切り離して閉じると14頁の小冊子になり、よく使われる地図
記号112個の説明が、理解しやすいように解説されています。
 
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