あるきメデス

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練馬区立美術館で『小林清親【増補】サプリメント』展 鑑賞(東京・練馬)

2022-01-21 18:40:55 | 美術館・博物館等の観覧
 2022年1月19日(水)

 午前中に京橋のモンベルに行き、修理に出していた折りたたみ傘を受取り、その帰路、
練馬区立美術館に寄り、30日(日)まで開催中の『収蔵作品による小林清親【増補】サ
プリメント』と呼ぶ美術展を観覧することにした。

 池袋から西武池袋線下り電車に乗り、12時07分に中村橋駅で下車した。


 駅の北側、線路沿いを少し西進すると、次の交差点の西北側に練馬区立美術の森緑地と
区立美術館がある。


 美術の森緑地の、交差点際にある小林清親展の看板



 美術の森緑地には、ファンタジーな動物の彫刻群があるが、後で一巡することにして、
まずは階段を上がって2階から美術館に入る。



 入口近くにあるこの彫刻↑の横を進んで、12時15分頃入館した(入館無料)。


      館内で入手したリーフレッの表面
     
 小林清親(こばやしきよちか・1847~1915)は、“最後の浮世絵師“とも呼ばれ、
明治期を代表する浮世絵師。

 明治9(1876)年のデビュー作の東京名所シリーズは、淡く明るい色調で光と影、
天候や時間をも表現し、「光線画」と呼ばれた水彩画のような木版画で絶賛を浴びたよう。

 その後も戦争画や歴史画、戯画などで浮世絵の有終の美を飾り、明治生まれの若い芸術
家たちに大きな影響を与えたという。

 当館では、2015年に清親没後100年を記念した美術展を開催したが、それが契機
となり、清親の作品や資料、遺品など約300点の寄託を受けており、今回はそれらの中
の未公開、再発見の作品、資料などをサプリメント(増補)として開催することになった
ようだ。

 展示は、Ⅰ 清親の肖像、Ⅱ 清親の作品制作、Ⅲ 清親の版画と肉筆画、Ⅳ 清親の右腕-
土屋光逸 の4つのセクションに分けて、合わせて81点が展示されていた。  

館内は撮影禁止だったので、入手した有料(100円)のパンフレットからその一部を紹
介する(順不同)。

     
      清親自画像

           
           上州榛名神真?鉾岩 
  

 湯島元聖堂之景


 九段坂五月夜

     
      日光龍とうの瀧


 梅若神社

 
 長命寺

 
 明智左馬之助助光春湖水乗切唐松之図 下図


 日清戦争図 下図(雪中行軍)

     
      下図(御茶ノ水雨、竹林の東屋)

            
           下図(富士山風景、夜景)


 下図(月次図ほか)


 吉田御殿 女琵琶師


 下図(鼠の嫁入り)

     
      下図(羅生門、三韓征伐)

          
           列仙画註 王喬

     
      教導立志基 菊池武光 廿五


 日露戦争南山激戦大日本勝利万歳

     
      アラビアンナイト 甕

         
         立雛図

            
             達磨の大あくび

     
      「土屋光逸」 雪の堅田 浮見堂

 版画は最後の土屋光逸の作品のみで、小林清親の作品は紙本墨画、大判錦絵、水彩、紙
本淡彩等による作品だが、歴史画をはじめ明治時代から昭和初期に至る風景や日露戦争の
従軍画など、当時の風景や風俗などが分かる貴重な作品が多く、大変興味深く鑑賞した。

 40分あまり鑑賞して練馬区立美術館を退館した。


 この後は、東側の区立美術の森緑地のユニークな動物彫刻を撮りながら一巡することに
する。



 
      中心部にある「森の幻想」という作品
     
 平和で健康な家族を象徴したもので、古賀忠雄氏の昭和49(1974)年作品を昭和
56(1981)年にブロンズ像にして建立したとか。

     
 緑地内には20種類32体の動物の彫刻が配置されていて、いわば「幻想美術動物園」
ともいえる場所のよう。
        






















 きのこもある。







     

                
  

 13時06分頃、練馬区立美術館と美術の森を後にした。

   中村橋駅に戻る道路の線路側高架下には、Y字型の街路塔が6基並んでいる。
        
     下に説明パネルがあり、柱は古い線路を活用したものと分かった。


 ドイツのグーテホフヌング・ヒュッテ製鉄所製・1926年圧延

     
      フランスのミッシュビル社製・1926年圧延

    
      フランスのウエンデル社製・1925年圧延
     


      アメリカのテネシー社製・1924年圧延
          

          
           アメリカのカーネギースチール社製・1914年圧延
          

      最後はY字型の右と左が異なる製造元のもの
     

      
 右は官営八幡製所製・1928年圧延、左はポーランド南部のクロレフスカ・フータ製作
所製・1927年圧延

 この作品は、パブリックアート(公共芸術)に対する理解と関心を高めることを目的に
「鉄道の日」にあわせて創設された「パブリックアート大賞」を平成15(2003)年
10月14日に受賞している。


 中村橋駅に戻ったら13時を過ぎていた。南側の都道439号・千川(せんかわ)通り
に出て、近くのカレーライスのチェーン店に入って昼食をしてから、西武池袋線下り電車
に乗る。
 



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