今日は、やまさんの「関東百駅巡礼歩行」の第26回で、JR上越線渋川駅
から吾妻(あがつま)渓谷沿いに走るJR吾妻線の終点、大前駅に下車し、
高原キャベツで知られる群馬県嬬恋村(つまごいむら)を歩きました。
関東百駅巡礼歩行第26回 =JR吾妻線大前=
吾妻線の終点、大前(おおまえ)駅は、関東の終着駅では、最西端に位置
している。

高崎からの直通電車は、12時23分に大前駅に着いた。駅舎はなくホームも
一つのみ。線路はこの先はない。参加者はこの4人と私を入れた5人。

駅のそばに、30年前から営業しているという「つまこい旅館」がある。
観光客が泊まるところではないから、工事の人などの宿舎になるのだろうか。
吾妻川の支流、高羽根沢を渡り、廃屋の南に回ってみたが、台地の上に
上がる山道がみつからない。この道が残っているだろうかというのが、地図
を見た私の心配だったが、やはり廃道になったのだろうか。
川沿いを戻り、農林環境改善センターのそばに回ったら、幅広い林道が上
に伸びていた。落ち葉がたっぷりの道はしっかりしていて、迷うことなく標高
差約90mほどをじぐざぐに上がった。

林を抜けて台地に出ると、一面にキャベツ畑が広がる。嬬恋村は高原キャ
ベツで知られているが、この辺りもその一翼を担っているようだ。

500m近く進むと、右手にかすかに噴煙の上がる浅間山や、湯の丸高原
方面、後方には草津白根山と思われる山並みが見えてきた。
芽が出たばかりのトウモロコシ畑の辺りで三差路に出た。左に進み、広葉
樹の新緑がみずみずしい林を抜ける。m。
送電線の下を越え、カラマツ林を緩やかに下って少し上がると、浅間山の
北麓(ろく)・鬼押出しから万座温泉に通じる浅間白根火山ルートに出た。
日本ロマンチック街道とも呼ばれている道である。
鎌原観音堂前バス停があり、周辺に観光バス用の土産店と郷土資料館が
ある。地図上、寺のマークがあるが、これが観音堂らしい。

土産店の右手を下ると、小さいかやぶき屋根の建物があり、埋没民家の
一部としるされている。鎌原観音堂はその奥、10数段の石段上にあり、
やはりかやぶき屋根のお堂である。
観音堂の説明を見ると、天明3年(1783)8月5日の浅間山大噴火の
火砕流で、この鎌原村は一瞬にして埋没したが、観音堂は集落よりわず
かに高かったため、奇跡的に助かったという

お堂右手の別のかやぶきの建物には、数人の村人が詰めていて、タクワン
やお茶を振る舞っている。鬼押出し観光とあわせた名所になっているようで、
観光バスのグループが何組か来た。地図だけでは想像できないところだった。
東側の鎌原集落を南北に走る旧道に入る。その家並みから、古くからの
街道筋らしい雰囲気が感じられる。
集落の中心にある鎌原神社に行く。鳥居のそばに、かやぶき切妻、土蔵
造りの古い郷倉がある。ききんの際の保管庫だったらしい。杉やケヤキに囲
まれた境内、社務所と思われる建物も、かやぶき寄せ棟造りである。

さらに北に進んだ三差路に、古い双体道祖神が立っていた。

894m水準点の左に進む。10数㌢の早苗田が一面に広がり、周辺の山々
の展望がよい。田のあぜにムラサキや黄色い花菖蒲が、緑の中に鮮やかな
彩りを見せている。

田んぼから畑に変わり、水準点から1kmほど先で、畑の西端に回ると、急に
落ち込んでいる断崖の眼下に、万座鹿沢口駅とその周辺の家並みが見下ろせる。

そばに「笹平地区急傾斜地崩落危険区域」の標識が立っていた。
853m水準点の先で一端林に入り右に回り込む。その先のキャベツ畑
では、トラクターがキャベツ畑に入って除虫剤を散布していた。

おかげで虫の付かないキャベツが手に入るのかも知れないが、人体に害は
ないのだろうか。気になる光景である。
畑の先で、地図上は道が途切れている。しかしその先にも舗装の農道がS
カーブの連続で続き、林を下って芦生田の集落に出た。
帰りの電車時刻が気になってきたので先を急ぐ。新三原大橋の近くに、
「天明の埋もれ木」というのが屋根付きで保存展示してあった。

平成4年(1992)に、この地区の下水道工事の際、地下4mから掘り出され
たもので、天明3年の浅間山大噴火の泥流で埋まったものと解析されたという。
話にはうすうす聞いてはいたが、今日は天明の大噴火の遺構を2か所で見て、
その惨事を再認識した。
15時46分に万座鹿沢口駅に着き、5分後の上り電車で帰途につく。
(天気 曇り、距離 7km、地図(1/2.5万) 大前、歩行地 群馬県嬬恋村)
から吾妻(あがつま)渓谷沿いに走るJR吾妻線の終点、大前駅に下車し、
高原キャベツで知られる群馬県嬬恋村(つまごいむら)を歩きました。
関東百駅巡礼歩行第26回 =JR吾妻線大前=
吾妻線の終点、大前(おおまえ)駅は、関東の終着駅では、最西端に位置
している。

高崎からの直通電車は、12時23分に大前駅に着いた。駅舎はなくホームも
一つのみ。線路はこの先はない。参加者はこの4人と私を入れた5人。

駅のそばに、30年前から営業しているという「つまこい旅館」がある。
観光客が泊まるところではないから、工事の人などの宿舎になるのだろうか。
吾妻川の支流、高羽根沢を渡り、廃屋の南に回ってみたが、台地の上に
上がる山道がみつからない。この道が残っているだろうかというのが、地図
を見た私の心配だったが、やはり廃道になったのだろうか。
川沿いを戻り、農林環境改善センターのそばに回ったら、幅広い林道が上
に伸びていた。落ち葉がたっぷりの道はしっかりしていて、迷うことなく標高
差約90mほどをじぐざぐに上がった。

林を抜けて台地に出ると、一面にキャベツ畑が広がる。嬬恋村は高原キャ
ベツで知られているが、この辺りもその一翼を担っているようだ。

500m近く進むと、右手にかすかに噴煙の上がる浅間山や、湯の丸高原
方面、後方には草津白根山と思われる山並みが見えてきた。
芽が出たばかりのトウモロコシ畑の辺りで三差路に出た。左に進み、広葉
樹の新緑がみずみずしい林を抜ける。m。
送電線の下を越え、カラマツ林を緩やかに下って少し上がると、浅間山の
北麓(ろく)・鬼押出しから万座温泉に通じる浅間白根火山ルートに出た。
日本ロマンチック街道とも呼ばれている道である。
鎌原観音堂前バス停があり、周辺に観光バス用の土産店と郷土資料館が
ある。地図上、寺のマークがあるが、これが観音堂らしい。

土産店の右手を下ると、小さいかやぶき屋根の建物があり、埋没民家の
一部としるされている。鎌原観音堂はその奥、10数段の石段上にあり、
やはりかやぶき屋根のお堂である。
観音堂の説明を見ると、天明3年(1783)8月5日の浅間山大噴火の
火砕流で、この鎌原村は一瞬にして埋没したが、観音堂は集落よりわず
かに高かったため、奇跡的に助かったという

お堂右手の別のかやぶきの建物には、数人の村人が詰めていて、タクワン
やお茶を振る舞っている。鬼押出し観光とあわせた名所になっているようで、
観光バスのグループが何組か来た。地図だけでは想像できないところだった。
東側の鎌原集落を南北に走る旧道に入る。その家並みから、古くからの
街道筋らしい雰囲気が感じられる。
集落の中心にある鎌原神社に行く。鳥居のそばに、かやぶき切妻、土蔵
造りの古い郷倉がある。ききんの際の保管庫だったらしい。杉やケヤキに囲
まれた境内、社務所と思われる建物も、かやぶき寄せ棟造りである。

さらに北に進んだ三差路に、古い双体道祖神が立っていた。

894m水準点の左に進む。10数㌢の早苗田が一面に広がり、周辺の山々
の展望がよい。田のあぜにムラサキや黄色い花菖蒲が、緑の中に鮮やかな
彩りを見せている。

田んぼから畑に変わり、水準点から1kmほど先で、畑の西端に回ると、急に
落ち込んでいる断崖の眼下に、万座鹿沢口駅とその周辺の家並みが見下ろせる。

そばに「笹平地区急傾斜地崩落危険区域」の標識が立っていた。
853m水準点の先で一端林に入り右に回り込む。その先のキャベツ畑
では、トラクターがキャベツ畑に入って除虫剤を散布していた。

おかげで虫の付かないキャベツが手に入るのかも知れないが、人体に害は
ないのだろうか。気になる光景である。
畑の先で、地図上は道が途切れている。しかしその先にも舗装の農道がS
カーブの連続で続き、林を下って芦生田の集落に出た。
帰りの電車時刻が気になってきたので先を急ぐ。新三原大橋の近くに、
「天明の埋もれ木」というのが屋根付きで保存展示してあった。

平成4年(1992)に、この地区の下水道工事の際、地下4mから掘り出され
たもので、天明3年の浅間山大噴火の泥流で埋まったものと解析されたという。
話にはうすうす聞いてはいたが、今日は天明の大噴火の遺構を2か所で見て、
その惨事を再認識した。
15時46分に万座鹿沢口駅に着き、5分後の上り電車で帰途につく。
(天気 曇り、距離 7km、地図(1/2.5万) 大前、歩行地 群馬県嬬恋村)
4月下旬に仙台&宮城県南部を歩いたのですが、5月は色々あって、歩けてませんでした。
今月下旬上京するつもりです(所用含めて)。
永井荷風の世界を、歩いてみます(笑い。
#永井荷風のファンサイト http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/Menu67.html
#ウォーキングガイド
『荷風2時間ウォーキング』
井上明久(著)、薮野健(絵)、
中央公論新社\'04
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4120034844/qid%3D1102911462/sr%3D1-9/ref%3Dsr%5F1%5F10%5F9/249-6622830-5003519
関東百駅、関西在住のあっしも行ってみたい。
9月頃には行けそうです。
やまさん夫妻はここに泊まられたのだろうか。
http://kaze3.cc/
最近読んだ知人の著書
『田舎で暮らす!』
(田中淳夫著、平凡社新書)にも載ってました。
北軽井沢のYHに泊まると言っていたので、間違いないでしょう。