あるきメデス

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中国映画「雲南の少女ルオマの初恋」

2007-07-12 21:23:44 | Weblog
 今日午後、東京・恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスにある、
東京都写真美術館で、上映中の映画『雲南の少女ルオマの
初恋』を鑑賞してきました。



 舞台は、中国、広州の西、ベトナムのハノイに流れ注ぐ川の
奥地、雲南省元陽県、ベトナムと国境を接する標高1500~
2000mの小さな村です。

 主人公のルオマは、ここに暮らすハニ族の少女です。ハニと
いうと棚田で知られているようですが、私はこの映画で、はじめ
てこの棚田の景観を見ました。

 山の頂上から、こんこんとわき出すという水を利用して、いた
だきからふもとまで、見渡す限り広大な棚田が広がっています。

 日本で知られた棚田というと、能登半島・輪島の白米の千枚
田、三重県紀和町の丸山千枚田、関東では房総・鴨川の大山
千枚田などが知られていますが、ハニの棚田はスケールがけた
違いです。

 千枚田に比べれば、「兆枚田」といってもよいほど雄大な景観
が始終登場し、その美しさにも圧倒されました。

 偉大な民族遺産ともいえるもので、世界遺産に申請中とのこと
が、うなずけます。

 この棚田を舞台にして、17歳の少女ルオマと、写真家を志す
漢民族の青年アミンとの初恋物語です。

 エレベーターも知らない素朴な暮らしをしているルオマに芽生え
た純粋な恋が、美しい棚田を舞台に展開します。

 素晴らしい棚田の景観と、純朴な恋心がみずみずしく描かれて
いて、心地よい青春映画でした。

 それにしてもハニ族の暮らしは、日本の100年前かそれ以前
同様で、冷蔵庫や洗濯機はもとより、ラジオなどの電気製品は無
く、近くの町への交通手段は、古い小型トラックの後ろに相乗り。
広大な棚田の耕耘(こううん)は牛が主体、田植えも村民共同の
「ゆい」方式です。

 自然とともに生活をするという極めてシンプルな暮らしなので、
いま世界中で問題になっている車や電気などによるCO2の排出
はほとんど無いと思われ、エコロジカルな生活のようです。

 それでも、この棚田の水源の水が減っているようだと、ルオマは
言っていました。先進国などのCO2排出増大に伴う、温暖化や
異常気象が、この地にも及んでいるように思われ、今後この棚田
の維持が出来るのだろうかと心配です。

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☆東京都写真美術館1階ホールで7月27日まで上映中(月曜休
映、月曜が休日の場合はその翌日休映)。

☆上映時刻 10:30/12:40/14:50/17:00/19:00

☆当日料金 一般1800円、大・高1500円、シニア(60歳以上)
        と中・小1000円 
 
 なお、この映画の公式ウェブサイトは以下をご覧下さい。

http://www.ruoma.jp/ 

 首都圏では、千葉市のシネマックス千葉で、6月30日から
上映されます。

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1 コメント

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おしらせ (kemukemu)
2007-07-21 21:08:20
こんばんは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「ルオマの初恋」、いい映画でしたね。
私もとりあげました。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
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