あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

JR只見線の映画鑑賞のため本厚木へ(寒川・厚木)

2022-10-24 17:40:59 | 鉄道
 2022年10月20日(木)

 先週、10月14日(金)は、日本の鉄道が明治5(1872)年10月14日に新橋
~横浜間で開業してから、ちょうど150周年の節目の日。

 この日の前後、テレビや新聞、雑誌などマスコミの多くで鉄道に関する特集が組まれ、
その中で特に注目されたのが、JR東日本の只見線。

 例えば、NHKのBSプレミアムでは当日21時からの「新日本風土記」で、朝日新聞
東京本社版夕刊では「おかえり 只見線」という数回のシリーズものなど。

 JR只見線は、福島県の会津若松駅と新潟県小出駅を結ぶ全長約135.2㎞の路線で、
あの東日本本大震災から4か月後の7月下旬の新潟・福島豪雨により甚大な被害を受け、
中ほどの会津川口駅~只見駅間27.6㎞が不通になった。
     
      (下記の映画プログラムから)
 その間には6駅あり、只見線と交差する第五只見川橋梁から第七只見川橋梁の3つの橋
梁が濁流により崩壊流出するとともに、沿線も甚大な被害を受けている。

 復旧には大変な費用と難工事が予想され、もともとJR東日本の路線別乗車人員がワー
スト2で大幅赤字路線だった只見線は、この区間はバス転換して廃線という危機に見舞わ
れた。

 廃線か存続か、JR東日本と福島県や地元市町村、そして多くの只見線応援団などの長い
協議の末の2017年、不通区間の駅や線路を県が保有し、JR東日本は列車の運行を担
うというJRでは初めての「上下分離方式」にて全線復旧することになった。

 さらに、再開後には年3億円かかる維持費も県と自治体が負担するになり、2018年
6月から4年余りの復旧工事を終えて、10月1日(土)に開通する。

 上の路線図は「只見線ガイドブック」(福島県・只見線利活用促進協議会)パンフから

 復旧にあたっては、瀕死状態の只見線を守ろうとする地域住民はもとより、国内外の多
くの只見線愛好家の存在が大きく、その原動力となった人たちにスポットをあてて、映画
が作られた。
       
 そのドキュメンタリー映画の名は、『霧幻鉄道(むげんてつどう) 只見線を300日撮
る男』。(上:映画のプログラム表紙、下:前記「只見線ガイドブック」から)


 前置きが長くなったが、今日はその映画鑑賞のため、わが家を10時45分に出て、西
武池袋線、JR山手線、小田急本線を乗り継ぎ、12時48分に本厚木(ほんあつぎ)駅
で下車した。

 駅地下の商店街をあちこちのぞいたりしているうちに時間が経過し、東口方面に進む。
地上に出て、東口から北に延びるこの街メインの小田急通り。

 中央に見えるイオンと相対するビルが映画館のあるビルだが、まずは昼食をするため、
ネットで調べてきたそば屋さんを目指して、線路の北側沿いの細道を東進する。

      
 450mほどで南北に走る大山街道に出て左折、すぐ先左手の「手打ち蕎麦わしず」へ。
          
 建物は、そば店とは思えぬピンクの彩り。13時過ぎに入り、そばとろ(1,000円)
を注文して昼食とした。





 店の前に並ぶ招き猫やタヌキなど。13時30分近くに店を出る。


 そばのシャクナゲらしい木が、季節外れの花を。


 まだ30分余り時間があるので、少し迂回して映画館に向かうことにして、大山街道を
北へ進む。県道43号線と交差する東町郵便局前交差点の北東側にある大きな建物は「リ
ヴァージュ21」で、東町スポーツセンターなどがあるよう。



 左折して進む中央通り、今日は休業日なのかシャッターを下ろした店が多い。


     

 中町交差点から望む南側、直進すれば本厚木駅方面。右手の白い大きなビルが、映画館
のある「アミューあつぎ」。
     

          
 そのビル前に進んで入り、9階に上がって「あつぎのえいがかんkiki」受付でチケット
(シニア1,100円)を求めて上映開始直前に入館し、14時05分に上映開始した。




    

 映画は、サブタイトルの「只見線を300日撮る男」こと星 賢孝(ほしけんこう)さんが、
只見線を包む絶景の数々を撮り続ける様子を中心に、SNSで発信した映像の数々、さらに
その映像を観て訪れる人の多かった台湾ヘ出向き、写真展開催の模様など。

 されに、星さんや地域の仲間で50年前に消滅した渡し船を復活させたこと、地元ホテ
ルで只見線応援のミーティングや後援会を開催するホテルの支配人、塩田惠介さん、会津
中川駅の雪原に無数のろうそくを灯して幻想的な空間で、夜汽車の客を迎えるイベントを
仕掛けた加藤夕子さんのこと。

 只見線の維持のため、7年間に800回以上も只見線に乗り続け、車内ではボランティ
アガイドも勤める大越智貴さん、子どもの頃のふるさと会津のほのぼのとした情景を色鉛
筆で描く大竹恵子さんなど、只見線沿線の応援団の方々も登場している。

 只見線沿線の幻想的な四季の映像の数々と、多くの只見線応援団の情熱が十分に感じら
れる映画だったが、観客は私を含めて7人前後だったのが残念なこと。15時35分に閉
幕した。


 帰りは、駅まで通じる小田急通りの地下通路を進むことにした。


 この通路両側の壁面には、大きな絵や絵画展のパネル、厚木市や市立図書館など、市内
関係機関の掲示もある。


     






















 床のタイル画も厚木市にちなむもの。駅近くには、絵画コンクールの受賞作品が並ん
でいた。






 予定していた帰路の便、本厚木駅15時55分発の上り新宿駅快速急行に向けて階段
を急ぎ上がり、無事乗車することが出来た。

 秋も深まり日没が17時前になり、夜のとばりの下りるのは早い。帰宅したのは18
時近くで、最寄り駅を下りたらすっかり暗くなっていた。 


 なお、私が2時間余りかけて本厚木まで出かけたように、この映画の上映館は限られ
ている。この映画のことや現在の上映館のことなどはこちらのサイトを。
サイトの中から、映画の予告編も見られる。

         
 また、最近JR池袋駅構内でもらったパンフレト↑に、只見線沿線のみどころなどが、
裏表紙には「只見線応援団」についての情報↓が掲載されている。


 このパンフレットの発行元、福島県只見線管理事務所の「只見線ポータルサイト」は
こちらからご覧を。




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2 コメント

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鉄道 (H.T)
2022-10-26 19:44:56
鉄道といえば、幼き日に甲府駅で中央線の電気機関車と蒸気機関車の切り替えの様子を見ていたことを
思い起こしました。
蒸気機関車が回転台に乗り方向変更する様子思い起こしました。
昔日の良き日の思い出です。
返信する
今もある転車台 (saikoroat)
2022-10-28 09:46:36
いまも、復活したSLが走る秩父鉄道や東武鉄道などには転車台があります。
私が最近見たのは、秩父鉄道の終点三峰口駅や東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅でした。
鬼怒川温泉駅では10月26日(水)、少し離れた食堂の2階から窓越しに方向転換する様子を見ました。
返信する

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