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あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

続カタツムリ歩行で船橋法典駅の東部を歩く(千葉)

2017-10-16 22:04:21 | カタツムリ歩行
 2017年10月15日(日)

 一日雨模様の予報だが、先月は休んでしまい、残り3回となったこともあり、続カタツ
ムリ歩行の第48回例会に出かけた。


 集合はJR武蔵野線の船橋法典(ふなばしほうてん)駅。駅の南南西側近くには中山競
馬場がある。駅を出たところで方位を誤り、わずかに行き戻りして10時10分に再スタ
ートした。


 線路の東側沿いの道路を北へ、武蔵野線との間に「法典の湯」という日帰り温泉施設が
あった。


 突き当たりのT字路まで進み、標識に従い林間の階段を台地上に上がった。
  


 広々とした草地が広がる国指定史跡 姥山(うばやま)貝塚で、一帯は姥山貝塚公園に
なっている。



 姥山貝塚は、縄文時代中期(約5千年前~3千年前)に形成された、東西約130m、
南北約120mの馬蹄形貝塚で、ハマグリを主に、アサリ、シオフキなど30種以上の貝
が出土したとのこと。

 貝塚の調査は明治以降何度も行われたが、大正15(1926)年の東京人類学会によ
るものでは、竪穴(たてあな)住居跡の全容が平面的にとらえられ、これはわが国で初め
てのことだったという。

 園路をほぼ一周して、幾つかの地点に記された発掘状況を記したパネルを見て、上がっ
てきた階段を下り車道に戻る。

 貝塚の南側下にある住宅地を東に抜けて、県道9号・船橋松戸線に出て南西へ。


 淀川製鋼所住宅の先の三差路には7基の石塔が並び、右手の古い石塔には正徳5
(1715)年、宝永元(1704)年などの銘があった。
     

 その横から林間の石段を上がって唱行寺(しょうぎょうじ)に入る。

 唱行寺は、建長6(1254)年にこの地の念仏僧鐘阿弥(しょうあみ)が、日蓮上人
に帰依(きえ)して改宗した、主題坊(しゅだいぼう)日唱が建立したのが起こりとか。
日唱は日蓮の許しを得て、題目唱行(だいもくしょうぎょう)に初めて太鼓を用いたので、
当寺を「太鼓の霊場」と呼んだという。

 本堂は近代的なコンクリート造り、朱塗りの鐘楼は珍しい。
    

     
 境内には大イチョウやケヤキの高木などが目に付く。「宗門最初 太鼓の霊場」碑もあ
った。
          

       

             

 県道9号に戻って南西に進み、県道59号・木下(きおろし)街道を東に向かう。
     
 県道9号は市川市だが、県道59号からは船橋市に戻る。県道59号は交通量が多いの
に歩道が狭く、向こうからの人とすれ違いにくい。
     
     
 500m足らずで藤原観音堂があった。かやぶき屋根にオレンジのトタンが被せられ、
趣ある造り。拝殿には「行徳札所番外 藤原観音堂」の木札がかかり、上には「身代観世
音」の掲額がある。
        
 堂内の観世音菩薩像は像高90㎝の寄木造りで、鎌倉時代か江戸初期の製作と推定され、
土地の人は「身代り(みがわり)観音」と呼ぶ秘仏だという。身代わり観音の由来も、説
明板に記されている。県道際には2本の大イチョウが立っていた。
     


 かなり広い私有林を挟み、Y字路の先は藤原神社である。 上が拝殿、下は本殿


 ここも、鳥居を入ったところに2本の大イチョウが並び立つ。

 境内はそう広くはないが、豊富な木々に覆われていて雨でうす暗い。

 車の途切れるのを待って県道を横切る。住宅地の間を東南東に延びる細道は上山(かみ
やま)神明宮の参道で、県道近くに石鳥居があった。


 参道が右からのY字路から来た車道と合する辺りで、上山神明宮に入る。ここも、鳥居
を入ると2本の大イチョウが目に付く。
     

 ケヤキの太い幹の根元には、道祖神が屋根付きのほこらに祭られていた。
       

 正午が近いのでゴールに向かうことにする。少し先のY字路でV字状に折り返して、上
山町二丁目から前貝塚町へと南西に進む。船橋市のマンホール。
     

   
 きれいな花の咲く民家や、たくさんの柿が色づく民家の前を通過する。


 少し行き過ぎてメンバーのZさんに声をかけられ、12時02分にゴールの神明神社に
着いた。

 拝殿は平屋の民家風で、その背後に回ると屋根掛けの通路を挟んで本殿が祭られている。


 ほかの皆さんは早着したようで、もう散会して駅に向かおうとしていた。雨で座る場所
がないので、ほかで食事をするという。私だけなら拝殿と社殿の間の屋根下が利用できる
ので、ひとり残りここで昼食をさせてもらった。


 本殿の横には屋根がけのほこら3基を含み6基の石塔が並び、↓右端の青面金剛塔には
元禄11(1698)年と刻まれていた。
       

 12時25分に神明神社を出た。前貝塚町の住宅地を南に少し進んで行傳寺に寄る。

 本堂前に十三重石塔が並び、境内のハイビスカスが雨に濡れて咲く。お地蔵さんの背後
にはシュウメイギクが見頃になっていた。
   
     
            
 
 掲示板の「今月の聖語」は、なんだか自分のことを言われているようでもある…。
   

 道路際のほこらに子安観音が祭られていた。昔は、子どもがよく死んだり母親がお産が
もとで亡くなったりしたので、村の女たちが子安講という集まりをつくり、子どもや母親
の健康をこの子安観音に願ったのだという。
     

 前貝塚町の住宅地を南西に抜けて前貝塚バス停近くを通過し、北西に延びる細道を少し
で幅広い県道9号を横断する。台地に向かって上がるところに上山公園があり、豊富な樹
林が残されていた。
     

 JR武蔵野線に近づき、堀割を走る線路を歩道橋で横断し、船橋法典駅に13時02分
に着いた。

 13時15分発武蔵野線下り、京葉線直通東京行きに乗り、西船橋、大手町、池袋経由
で帰る。

 始終雨は止まず、気温も15度前後で11月並みだが、本降りにならなかったのが幸い
だった。

(天気 雨、距離 6㎞、地図(1/2.5万) 船橋、歩行地 船橋市、市川市、
 歩数 12,200)




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