夏本番の時期の7月30日(日)~8月2日(水)、阪急交通社企画の「往復ともに
ANA稚内空港直行便利用 利尻・礼文2島に泊まる熟年じっくり離島4日間」というツ
アーに参加した。以下、その旅の記録である。
第1日 2017年7月30日(日) 稚内 晴、利尻島 曇
== 羽田空港から稚内空港へ直行し、フェリーで利尻島へ ==

小雨模様の自宅を9時過ぎに出て、西所沢駅9時18分発上り電車を隣の所沢駅で下り
る。東口駅前から9時40分発羽田空港行き高速バスに乗り、羽田空港第2ターミナルに
は予定の11時15分より早い11時05分頃着いた。

第2ターミナルビル2階の出発ロビーにある阪急交通社受付カウンターに行き、受付を
済ませる。今回の添乗員は辻本さん、参加者は23人という。

荷物検査などを受けて、稚内便の搭乗口であるやや離れた501番ゲートそばまで移動
し、そばの売店で軽い昼食を食べて搭乗を待つ。

稚内空港行きANA573便は、予定の13時05分より遅れて13時23分に羽田空
港を離陸した。

機種はAIRBUS A321型機、標準座席数は194のようだが、今日はかなりの
空席がある。


稚内空港への到着近くには左手窓から利尻富士が望まれ、右側眼下に緑の草原や平地林、
たくさんの発電用風車などを見下ろし、予定通り14時55分に稚内空港に着陸した。

稚内は晴天で、誘導路を移動中にも利尻富士の全景が見られた。


稚内空港は、稚内の中心街の東側、宗谷湾の中心近くにある。中心街に向かうため観光
用の宗谷バスに乗り、15時14分に空港を出た。
バスのガイドのミナトさんによれば、稚内は先日まで低温の日が続いたが、4~5日前
からようやく夏らしくなり、今日は気温25℃くらいに上がっているとか。緯度が高いた
めか紫外線量が多く、本州中央部より3倍くらいは多いという。

バスは広々とした草原地帯を通過して市街地に入り、JR稚内駅に近い稚内港の北防波
堤ドームのそばで下りた。
稚内港は、日露戦争でサハリン(旧樺太)南部が日本領となって以来サハリンへの重要
な港であり、サハリンとの往来が途絶えた戦後も国際貿易港として栄え、2011年には
外国貿易船の入港数は道内初の5万隻を突破したという。
稚内港には、北防波堤ドームと呼ぶ独特の建造物がある。ここが旧樺太(からふと)航
路の発着場として使われていた1936年に、道路や鉄道への波の飛沫を防ぐための波除
け用に建設されたもの。


全長427m、高さ13.6m、70本の円柱が連なるアーチ型ドームで、古代ローマ
建築を思わせる世界的にも類のない構造物として、北海道遺産や土木資産に選定されてい
るとのこと。

ドームの前には稚泊(ちはく)航路記念碑があり、そばにSL、C655 49号機の
主動輪も展示されていた。

記念碑には、「稚泊航路は大正12年(1923)5月、当時の樺太・大泊港との間に
国鉄稚泊航路として開設、宗谷海峡167㎞を約9時間かけて航行し、終戦直後の昭和
20年(1945)8月24日に使命を終えた」ことなどが記されている。

C55 49号機は、昭和12年(1937)3月に製造されたSLで、昭和20年ま
では稚泊連絡船への接続列車を、戦後は急行「利尻」をけん引するなどして活躍したとい
う。
ドームそばの岸壁には、海上保安庁の巡視船「りしり」が接岸していた。


近くに見えるビルはシーポートプラザで、隣接する2つのドーム型建物は水夢館と呼ば
れ、レジャープールや競泳プール、サウナ、トレーニングジムなどがあるようだ。


15時53分にバスは出発して、5分ほどで南側近くのフェリーターミナルへ。


2階の待合室で待っていると、間もなく乗船する利尻島の鴛泊(おしどまり)港行きフ
ェリーが入ってきた。


乗船したフェリーは「サイプリア宗谷」で、総トン数3,555トン、夏期の旅客定員
は550人、8トントラック21台と乗用車55台が搭載できるというが、今日の2等船
室はかなりの空席がある。定刻の16時40分に稚内港を離れた。

出港して間もなくデッキに出て、離れ行く逆光の稚内港や宗谷湾沿いの丘陵などを眺め
る。船は次第に左に方向展開して南に向かう。




出航して40分近く、左手前方に利尻島のシンボルで日本百名山のひとつ、「利尻富士」
とも呼ばれる利尻山(1,721m)が望まれるようになった。



利尻島に近づくにつれて曇ってきたが、島影は次第に近づく。




西側には南北に長い礼文島の島影も望まれ、定刻の18時20分に利尻島の北部にある
鴛泊港に接岸した。岸壁にある温度計は22.1℃を示す。



すぐに迎えの観光バス、利尻バスに乗り、円形の島の西側中部にある沓形(くつがた)
港そばにある、ホテル利尻には18時48分頃到着した(上は沓形付近からの礼文島)。


荷物を部屋に置いて間もなくの19時10分から、ホテル2階の食事処ヒナゲシで夕食
に。


メニューは地元利尻産の新鮮な海産物が中心で、みな美味しくいただく。




食事中に西の空はあかね色に輝き、明日の天気を約束してくれているようだった。

ロビーには、映画「北のカナリア」の撮影で宿泊した俳優などのサインが並んでいた。

(歩数 8,600)
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ANA稚内空港直行便利用 利尻・礼文2島に泊まる熟年じっくり離島4日間」というツ
アーに参加した。以下、その旅の記録である。
第1日 2017年7月30日(日) 稚内 晴、利尻島 曇
== 羽田空港から稚内空港へ直行し、フェリーで利尻島へ ==

小雨模様の自宅を9時過ぎに出て、西所沢駅9時18分発上り電車を隣の所沢駅で下り
る。東口駅前から9時40分発羽田空港行き高速バスに乗り、羽田空港第2ターミナルに
は予定の11時15分より早い11時05分頃着いた。

第2ターミナルビル2階の出発ロビーにある阪急交通社受付カウンターに行き、受付を
済ませる。今回の添乗員は辻本さん、参加者は23人という。

荷物検査などを受けて、稚内便の搭乗口であるやや離れた501番ゲートそばまで移動
し、そばの売店で軽い昼食を食べて搭乗を待つ。

稚内空港行きANA573便は、予定の13時05分より遅れて13時23分に羽田空
港を離陸した。

機種はAIRBUS A321型機、標準座席数は194のようだが、今日はかなりの
空席がある。


稚内空港への到着近くには左手窓から利尻富士が望まれ、右側眼下に緑の草原や平地林、
たくさんの発電用風車などを見下ろし、予定通り14時55分に稚内空港に着陸した。

稚内は晴天で、誘導路を移動中にも利尻富士の全景が見られた。


稚内空港は、稚内の中心街の東側、宗谷湾の中心近くにある。中心街に向かうため観光
用の宗谷バスに乗り、15時14分に空港を出た。
バスのガイドのミナトさんによれば、稚内は先日まで低温の日が続いたが、4~5日前
からようやく夏らしくなり、今日は気温25℃くらいに上がっているとか。緯度が高いた
めか紫外線量が多く、本州中央部より3倍くらいは多いという。

バスは広々とした草原地帯を通過して市街地に入り、JR稚内駅に近い稚内港の北防波
堤ドームのそばで下りた。
稚内港は、日露戦争でサハリン(旧樺太)南部が日本領となって以来サハリンへの重要
な港であり、サハリンとの往来が途絶えた戦後も国際貿易港として栄え、2011年には
外国貿易船の入港数は道内初の5万隻を突破したという。
稚内港には、北防波堤ドームと呼ぶ独特の建造物がある。ここが旧樺太(からふと)航
路の発着場として使われていた1936年に、道路や鉄道への波の飛沫を防ぐための波除
け用に建設されたもの。


全長427m、高さ13.6m、70本の円柱が連なるアーチ型ドームで、古代ローマ
建築を思わせる世界的にも類のない構造物として、北海道遺産や土木資産に選定されてい
るとのこと。

ドームの前には稚泊(ちはく)航路記念碑があり、そばにSL、C655 49号機の
主動輪も展示されていた。

記念碑には、「稚泊航路は大正12年(1923)5月、当時の樺太・大泊港との間に
国鉄稚泊航路として開設、宗谷海峡167㎞を約9時間かけて航行し、終戦直後の昭和
20年(1945)8月24日に使命を終えた」ことなどが記されている。

C55 49号機は、昭和12年(1937)3月に製造されたSLで、昭和20年ま
では稚泊連絡船への接続列車を、戦後は急行「利尻」をけん引するなどして活躍したとい
う。
ドームそばの岸壁には、海上保安庁の巡視船「りしり」が接岸していた。


近くに見えるビルはシーポートプラザで、隣接する2つのドーム型建物は水夢館と呼ば
れ、レジャープールや競泳プール、サウナ、トレーニングジムなどがあるようだ。


15時53分にバスは出発して、5分ほどで南側近くのフェリーターミナルへ。


2階の待合室で待っていると、間もなく乗船する利尻島の鴛泊(おしどまり)港行きフ
ェリーが入ってきた。


乗船したフェリーは「サイプリア宗谷」で、総トン数3,555トン、夏期の旅客定員
は550人、8トントラック21台と乗用車55台が搭載できるというが、今日の2等船
室はかなりの空席がある。定刻の16時40分に稚内港を離れた。

出港して間もなくデッキに出て、離れ行く逆光の稚内港や宗谷湾沿いの丘陵などを眺め
る。船は次第に左に方向展開して南に向かう。




出航して40分近く、左手前方に利尻島のシンボルで日本百名山のひとつ、「利尻富士」
とも呼ばれる利尻山(1,721m)が望まれるようになった。



利尻島に近づくにつれて曇ってきたが、島影は次第に近づく。




西側には南北に長い礼文島の島影も望まれ、定刻の18時20分に利尻島の北部にある
鴛泊港に接岸した。岸壁にある温度計は22.1℃を示す。



すぐに迎えの観光バス、利尻バスに乗り、円形の島の西側中部にある沓形(くつがた)
港そばにある、ホテル利尻には18時48分頃到着した(上は沓形付近からの礼文島)。


荷物を部屋に置いて間もなくの19時10分から、ホテル2階の食事処ヒナゲシで夕食
に。


メニューは地元利尻産の新鮮な海産物が中心で、みな美味しくいただく。




食事中に西の空はあかね色に輝き、明日の天気を約束してくれているようだった。

ロビーには、映画「北のカナリア」の撮影で宿泊した俳優などのサインが並んでいた。

(歩数 8,600)


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