あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

「消える日本の自然」発刊

2008-09-16 23:18:28 | Weblog
 9月13日(土)、恒星社厚生閣という学術系出版社から、
「消える日本の自然」という新刊書籍が送られてきました。



 今、日本列島では、自然環境の変化が急速に進んでいます。
その様子を、何十年か以前と現在の写真とで比べ、理解して
もらおうというものです。

 森林、草原、湿地、里地里山、川・湖沼、海岸、干潟、サン
ゴ礁、海中林などについて、阿蘇山、日光、諫早湾、天竜川、
釧路湿原、知床半島などの変化を写真で対比してあります。

 さらに後半では、各々の分野の専門家が、文章やグラフ、図
などで詳しく解説しています。

 日本の自然や環境問題に感心を持っておられる方をはじめ、
多くの方に、日本の自然の現状と将来を考えていただく手がか
りとして、本書をご覧になることをお薦めします。
 
 ところでなぜ、この本が私のところに送られてきたのか?

 それは、昨年3月に四国遍路をしたときのことを当ブログで、
「四国遍路ふたたび」というカテゴリーにて連載したのを、この
本の編集者であるOさんがご覧になり、その中にあった高松
市郊外の屋島山上から壇ノ浦を見下ろした写真を、本書に使
用させて欲しいとの連絡をいただいたからです。

 本書の内容を伺い、私の写真が役立つならと喜んで提供し
たところ、発刊されたからとOさんが送って下さったのです。

 それが下の写真ですが、この写真と1930年代以前という
写真とを比べてみると、細い水路を挟んでびっしり住宅が並
んでいるあたりは当時、壇ノ浦の広い海面になっていました。



 源平の合戦場だった壇ノ浦は、埋め立てられてほとんど姿
を変えてしまった、ということがよく分かります。



 本書の概要は以下のとおりです。

 鷲谷いずみ編 A5判280頁(うちカラー104頁)
 恒星社厚生閣発行 定価3,150円(本体価格3.000円)

 ちなみに、編者の鷲谷いずみ氏(東大大学院教授・保全生
態学)は、朝日新聞東京本社発行 9月15日付朝刊、「人と
自然輝く元気な里」という記事の、選定中という「日本の里
100選」の選考委員の一人になっているようです。

 なお、恒星社厚生閣のWebは、下記をご覧下さい。

 http://www.kouseisha.com/

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