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あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

精進湖畔から富士山の展望台・パノラマ台へ(山梨)

2008-11-25 22:00:02 | ハイキング
 2008年11月23日(日)



 軽いハイキングを楽しむグループで、富士山の展望台として知られ
るパノラマ台へ行く。

 8時55分、JR五日市線秋川駅前に集合した11人は、2台の乗用
車に分乗、外環道、中央高速道、富士パノラマラインと呼ぶ国道139
号などを経て、富士五湖のひとつ、精進湖畔の駐車場に着いた。

 そばの地図で登山路を確認したところ、もう少し先の駐車場の方が
近いと分かり、車を移動してその駐車場に行く。

 快晴の湖畔からは、正面に富士山が大きくすそ野を広げている。 


 背後の山も、よい彩りを見せていた。


 今日のチーフリーダー・Kさんから挨拶があり、11時40分に出発。
精進湖西側車道際の「パノラマ台」の標識に従い、登山道に入る。

 
 湖畔の標高は900m余り、山頂との標高差は約420mである。

 最初は、稜線に向かって緩やかな傾斜をジグザグに上がる。ちょ
っと進むと、林間から湖畔が見下ろせる。 


 下の方は、広葉樹の色づきがよく、足元にはたっぷりと落ち葉が
積もっていた。


 稜線に出て少し進むと樹林が切れ、アカマツの間に富士山がよく
見えるところがあった。


 稜線の左側をトラバース気味にやや傾斜のあるところを上がり、
右にカーブすると、傾斜が緩む。


 丸木の橋と板の橋を渡るあたりで左折して、陽の差さぬ斜面を
進む。広葉樹の中に、太いブナが何本か見られた。

 右の稜線からの登山路と合し、パノラマ台に続く主稜線に上が
った。西側の樹間に、雪を被った南アルプスらしい山並みが望ま
れる。
 
 右下、広葉樹の間に、逆光に輝く本栖湖の湖面も見えてきて、
間もなくパノラマ台(1328m)に着いた。

 正面に、広大な青木ヶ原樹海のすそ野を見せた雄大な富士の
大展望は、まさにパノラマ台である。


 今日の昼食は、肉入りキノコうどん。さっそく準備にかかる。


 待つほどもなく、熱々のうどんが出来あがった。お椀に盛りつける。


 富士山を見ながら、温かいうどんをおいしくいただいた。風もなく
穏やかな日和である。


 一時、山頂広場はたくさんのグループでいっぱいになったが、食事
を終えるころにはかなり少なくなった。そのタイミングを捉えて記念
撮影をする。


 北東には、上がってきた精進湖の向こうに御坂山塊が望まれる。


 御坂山塊の右、写真左側一番奥のピークは三ツ峠山(1785m)。
その下、わずかに見えるのは河口湖。手前は西湖である。


 14時10分、パノラマ台を後にした。帰路も往路を戻る。
山頂近くの稜線から北方に向かう緩やかな下りは、気持ちよい
落ち葉道。


 上りはゆっくり1時間半近くかけて上がったが、帰路はほとんど
休まず1時間で下り、15時10分に精進湖畔の駐車場に戻った。

 15時25分に精進湖畔から車で帰路につく。ところが3連休2日
目の夕方とあり、富士パノラマラインと中央高速道の大月~八王
子間で大渋滞。JR秋川駅に着いたのは19時40分だった。

(天気 晴、距離 4㎞、地図(1/2.5万) 精進、歩行地 富士河口
 湖町、身延町)
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国際ウオーキングトレイル実踏 番外(棚横手山へ)

2008-11-21 23:29:49 | ハイキング
 2008年11月14日(金)
 =大滝不動から山梨百名山・棚横手山へ=


 
 国際ウオーキングトレイルの実踏を終え、最終日は、勝沼ぶどう郷
の東側にある、山梨百名山のひとつ、棚横手山に上ることにした。


 予定があり直接帰宅されるHさん、 I さんと記念撮影をして分かれ、
やまさん、 I I さんと私の3人で、勝沼ぶどう郷ユースホステルを
8時にスタートした。

 今朝は雲ひとつ無い快晴。ユースホステルからも、甲府盆地や南
アルプスなどがよく見える。

 棚横手山の山ろくから流れる、大滝川に向かって緩やかに車道を
上がる。川沿いに出たところに大滝不動の前不動堂があり、傍らに
コンクリート造りで朱塗りの社務所があった。


 川の右岸沿いを進むと、今は使われなくなった大滝青少年旅行村
のキャンプ場があり、炊事場や管理棟などが残っていた。

 虚空蔵菩薩堂の先で、流れを横切る大滝林道へ。広葉樹林を左
に大きくう回して少しずつ高度を上げる。地形図上の838m三角点
付近からは大きく右に回り込む。

 樹林の切れ目があり、ぐっと高度が上がって見下ろす甲府盆地や、
うっすらと冠雪した南アルプスの展望にしばし見とれる。


 林道が、もう一度大滝川を横切るところに、大滝不動尊があった。
りっぱな山門をくぐり、急な石段を上がって朱塗り色鮮やかな不動
尊堂に参拝する。

 標高950mを越え、高度が上がり手が冷たい。社殿の右手に滝
が落ちているが、流れはわずかだった。

 その滝の下の橋を渡り、南側斜面の山道へ。

 二つの社の下を通過し、斜面をトラバースしながら次第に上がっ
て大滝林道に出た。

 そばに東屋(あずまや)が設けられた展望台がある。甲府盆地を見
下ろし、その向こうに甲斐駒や鳳凰三山をはじめ、南アルプスの長
い稜線の連なりが一望できる。

 棚横手山には10回目という男性が来たが、このような快晴の日
は初めてとのこと。好展望の日に上がれたのは幸運というもの。

 道標の「甲州高尾山 菱山・深沢林道」の方に少し下ったが、南
に向かい少し回り道になりそう。道標まで戻って地図と対比し、
「富士見台」の標識のある林道に進む。

 アップダウンが少ないので、3人で話しながら進むと、右手斜面を
上がる「富士見台 甲州高尾山」の小さい標識があり、もう少しで
見逃すところだった。

 林道は少し先で通行止めになっているらしい。

 陽の差さぬ北斜面を進み、15分足らずで棚横手山への稜線に上
がった。今まで見えなかった富士山の上だけが姿を現す。

 道標があり、富士見台は棚横手山とは反対に少し戻ることになる
ようだ。

 稜線を東北に向かって上がって行くと、少しずつ富士山のすそ野
が広がってきた。林道を横切り階段を上がり、山梨百名山の棚横手
山(1306.2m)に着いた。


 「大富士見台」の標識もあり、多少の木やススキにさえぎられるが、
雄大な富士山や、その西に累々と重なる山並みの展望がすばらし
い。東側には、ほどよく色づいたカラマツ林が望まれる。


 先行していたが、林道から上がる標識を見逃し、林道の先まで進
んでう回してきたという、東京・青梅市の若いご夫妻が反対から上
がってきて、しばらく話す。

 25分ほど山頂で大展望を楽しみ、下山にかかる。上がってきた
道を林道への分岐まで戻り、さらに稜線を少しで富士見台。こちら
はカヤトの上で、本当にさえぎるもののない富士の展望台だ。

 振りかえり見る棚横手山。2つのピークのうちの右側である。


 南面の色づいた斜面を見下ろし、短いアップダウンを繰り返して
次第に下る。


 甲州高尾山(1106m)に着いたら、反対側から上がってきた
ご夫妻が休んでいた。

 少し霞んできた山並みを眺めながら、ここで昼食にする。

 もう一つアップダウンを繰り返すと、甲州高尾山剣ヶ峰とも呼ぶ
宮宕山。標高1091.9mの三角点があった。

 地形図上には、ここから南の深沢方面に下る道が記されている
が、標識はなく、西に向かう稜線を下る。何本かのアンテナ塔の
ところで林道を横切ると、傾斜が強まる。転倒せぬよう慎重にスト
ックを使って下って行く。

 送電線下を通過してさらに下り、最後は南に方向を変えて急降
下、薬師堂のある五所公園に下った。

 東屋もあり、眼下に中央自動車道や国道20号が走り、真下に、
武田家寄進の国宝や文化財が多いという大善寺が見下ろせる。

 国道20号に下って東へ、「近藤勇 柏尾古戦場」標柱と柏尾橋
の説明板の横から、深沢川沿いの車道に入る。

 800mほどで「大日影トンネル遊歩道」などの標識に従い谷間に
下ると、レンガ積みの旧中央本線大日影トンネルがある。

 明治39年(1903)開通のトンネルで、94年にわたり旅客や貨
物輸送を支えたが、役目を終え、甲州市がJR東日本から無償譲
渡を受け、整備して昨年から大日影遊歩道として歩けるようにした
もの。


 トンネル内には線路も残り、両側を舗装して歩けるようにしてい
る。全長は1367.8mあり、直線なので出口も見える。

 外は結構暖かかったが、中に入るとヒンヤリとしている。ところど
ころの待避所には、トンネルの歴史や見どころなどのパネルがあっ
た。急ぎ足で通過したら、15分余りで抜けた。

 勝沼ぶどう郷駅側の出口付近には東屋があり、駅そばの広場に
は、電気機関車EF6418号が保存されていた。

 JR勝沼ぶどう郷駅には、14時40分に着いた。

[コースタイム]勝沼ぶどう郷YH8・00ー前不動尊8・11ー大滝林道
へ8・34ー838m三角点付近8・50ー大滝不動尊9・15~32ー展望
台9・48~10・05ー林道から山道へ10・15ー林道横断10・40ー棚
横手山10・54~11・20ー富士見台11・45ー甲州高尾山(昼食)12・22
~45ー送電線下13・20ー五所公園13・53~14・00ー大日影トンネル
入口14・18ー出口14・35ー勝沼ぶどう郷駅14・40

(天気 快晴、距離 13㎞、累積標高差 2500m、地図(1/2.5万)
 塩山、大菩薩峠、歩行地 甲州市(旧勝沼町)、歩数 25,700)
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紅葉の高尾山散策(東京)

2008-11-16 13:04:08 | ハイキング
 10月下旬から、熊野古道中辺路と高野山、国際ウオーキング
トレイル実踏など、出かける日が続き、レポートが半月分たまっ
てしまいました。

 順次報告するつもりでしたが、都合により昨日のレポートから
はじめ、国際ウオーキングトレイル実踏、熊野古道と高野山の
順で報告することとします。

===========================

 2008年11月15日(土)



 地図を見ながら歩きを楽しむグループの第11回例会で、最近
とみに人出の多いという東京郊外・高尾山に行きました。

 大イチョウが見ごろの京王線高尾山口駅前。10時半近くです
が大変な人出でした。


 高尾山へは、ケーブルカーやエコーリフトで中腹まで上がるの
が楽ですが、この日のような人出では長い時間待たされます。

 私たちは6つあるハイキングコースのうち、多くの人が選ぶ1号
路を上がることにしました。山頂まで3.8㎞、上り約100分が
標準タイムのようです。

 登り口付近の紅葉。どんよりした曇り空で色はいまひとつですが、
時期としては見ごろになっていました。


 モミジの横には、10月桜が咲いていました。


 このコースは、高尾山から大阪・箕面までの東海自然歩道の
起点になっていて、その標識とコースの案内板が立っています。


 ひとしきり上がった金比羅台には、大きく枝を広げたイチョウが
よい彩りを見せています。

 この下は樹林が切れていて、東京都心のビルなどが見晴らせる
ところですが、曇っていて遠望は利きません。
 
 さらに少し先の林間からは、2月にこのグループで上がった城山
方面の展望が得られます。
 

 高尾山山頂近くにある薬王院が近づき、奉納された杉木立が
増えてきます。そのひとつ、「たこ杉」と呼ばれる杉の古木です。


 グループの事務局をしてもらっているKさんは、植物に詳しく、
沿道の木や草などについて、いろいろ説明してもらいました。


 高尾山薬王院の山門を入ると、周辺のモミジが見ごろです。

 晴れていればもっと色鮮やかだろうと思うと、ちょっと残念…。

 高尾山薬王院は、およそ1260年前に開山したと伝えられる
古寺。本堂の奥にあり、本尊を祭る飯縄権現堂。

 建物は、東京都の重要文化財に指定されています。

 周辺のモミジも見ごろでした。


 奥の院の先の階段付近は、登山者で少し渋滞。その坂を上が
って見晴台や標高599.2mの二等三角点、東京都高尾ビジタ
ーセンターなどのある山頂の広場に出ました。

 13時ころですが、昼食をする人がいっぱいで、座る場所もない
ほど。ちょうど、広場の隅のテーブル付きのベンチが空いたので、
その付近で食事をしました。


 展望台からも、期待の富士山の展望は得られず、近くの山だけ
した見ることは出来ません。

 この山は大山ではないかということになったのですが、もっと
手前の山のようにも思われます。

 帰路は、小さい沢沿いに下る6号路を選びました。最初のうち
は木の段の続く急傾斜、その下も木の根があったり、沢沿いで
は濡れた石があったりで、上りとは違ったハイキングコースらし
い雰囲気の道筋でした。距離は3.3㎞です。

 沢を下った琵琶滝のそばには、滝に打たれて修行する行者が
祈願するお堂が建っています。


 滝を過ぎれば間もなくケーブルカーの高尾山駅。山頂では人混
みで撮り忘れたので、ここで記念撮影。下り道の途中で分かれた
Sさんご夫妻は入っていません。

 ということで、カメラの私を含め、この日の参加者は8名。高尾
山口駅から、16時前後の京王線で帰途につきました。

 (天気 曇、距離 7㎞、地図(1/2.5万) 八王子、与瀬、歩行地
 八王子市)


 



 
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雑誌「新ハイキング」08年1月号

2007-12-13 19:13:53 | ハイキング
 首都圏を中心に市販されている雑誌『新ハイキン
グ』の2008年1月号が、一両日中に書店に並び
ます。


 毎年、新年号では干支の山と七福神めぐりや温泉
を紹介していますが、本号の特集も、「子歳の山・
温泉と七福神」です。

 干支の山としては、紀伊半島南部の「子の泊山
(ねのとまりやま)」と、奥武蔵の「子の権現と伊豆ヶ
岳」が掲載されています。

 温泉と七福神としては、「箱根七福神から森の湯
へ」をはじめ、印西七福神、麻布七福神、私の投稿
した武蔵野吉祥七福神、ほかに横浜七福神が掲載
されました。

 また、「足立区の富士塚を歩く」、「熱海の梅園と
七湯めぐり」など、新春向きのコースが紹介されて
います。

 さらに関東周辺のお勧めコースガイドとして、14
のコースも紹介されています。
 
 どうぞ、新ハイキングの記事をご参考に、新春の
ハイキングや七福神めぐりを楽しんで下さい。

(A5版174頁、定価580円、新ハイキング社発行)

なお、新ハイキング社のWebは、下記をクリックして
ご覧下さい。
 http://shinhai.net/

 私の投稿した、武蔵野吉祥七福神のレポートは、下記、
本年1月10日のブログをご覧下さい。
 http://blog.goo.ne.jp/saikoroat/d/20070110 
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富士山の展望台・雁ヶ腹摺山へ(山梨県)

2007-11-29 22:49:42 | ハイキング
 2007年11月25日(日)

 3連休の最終日も快晴。この日は、軽登山を楽しむ
グループの忘年例会で、500円紙幣の裏に印刷され
ている富士山の展望台として知られる、雁ヶ腹摺山
(がんがはらすりやま)に上ることになった。



 JR五日市線武蔵増戸駅と京王高尾線高尾山口駅
に集まったメンバー11人は、2台の車に分乗して
高尾山口駅前を8時半過ぎに出発する。

 相模湖ICから中央高速道に入り、駐車場がいっぱ
いの談合坂SAで休憩し、大月ICで高速道を下りた。

 全線舗装されていて、予想外に幅広い真木小金沢
林道を北に進み、標高1568mの大峠の駐車場に
10時20分に着いた。


 出発前にミーティング、リーダーのNさんから
注意事項などを聞き、10時33分に出発する。


 少し進むと水場があり、ビニールパイプから冷水が
流れ落ちていた。周辺は、もう葉の落ちたカラマツ林
が多い。


 日当たりのよい南斜面をトラバース気味に南東
へと進み、ダケカンバなどの広葉樹林に入り、途
中で休憩した。

 このあたりの葉も、すでにほとんど落ちている。

 枯れ枝越しに富士山が見え隠れしてきて、期待が
高まる。雪を被った南アルプスの山並みも見えた。

 吹切尾根で左に大きくカーブして、北東に向かうと
傾斜も強まり、ゆっくりと歩を進める。

 最後はカヤトの真ん中を上がり、11時50分、標高
1874mの雁ヶ腹摺山の山頂に着いた。

 少し霞んではいたが、期待通り富士山の大展望が
広がる。 

 下の500円紙幣に描かれた富士山そのものである。


 ちなみに、この富士山の原画は、昭和17年(1942)
11月3日午前7時15分頃、名取久作氏撮影との標札
が立っていた。

 山頂の標識を囲み、全員で記念撮影をする。


 今年最後の例会ということで、3個のコッフェルにて
お楽しみの、とん汁づくりがはじまった。


 山頂の気温は10度前後かと思われるが、日差しを
いっぱいに浴び、暖かいとん汁で寒さもほとんど感じ
ず、おいしくいただいた。

 とん汁の後には、お汁粉もごちそうになる。

南面は富士山の展望台だが、北面はモミなどの針葉
樹林で展望は得られない。


 ゆっくり富士山の展望ととん汁を楽しみ、13時17
分、下山にかかる。

 山頂直下のカヤトを下り、以後ももとの道を戻る。
 
 上る頃に比べ、南アルプスの展望はちょっと霞んで
きていた。


 上るときはあまり気づかなかったが、結構傾斜があり、
杖を使って慎重に下り、カラマツ林に入り傾斜も緩む。


 14時11分に大峠駐車場に戻る。着いたときはいっ
ぱいだった駐車場も、残りの車は少なくなっていた。

 雁ヶ腹摺山周辺は、ほとんど葉が落ちていたが、帰路
でも休憩した談合坂SA周辺の紅葉は見ごろだった。


 3連休の最終日とあり、中央高速道は渋滞、談合坂
SAから本線に乗るまでに15分余りかかり、以後、高速
道を下りた相模湖ICまで渋滞が続いた。

 JR中央線高尾駅前に17時30分に着き、皆さんと
分かれ、電車にて残りの帰途につく。

(天気 快晴、距離 3㎞、標高差 306m、 地図
 (1/2.5万) 七保、山と高原地図 大菩薩嶺、歩行地
 大月市)
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御岳山ケーブルで日の出山へ(東京都)

2007-11-27 18:18:31 | ハイキング
 2007年11月24日(土)

 地図を楽しむグループの11月例会は、東京・奥多摩
の日の出山に上がり、関東平野を囲む山々の展望を
楽しもうという企画で開催された。



 集合は、10時にJR青梅線御岳(みたけ)駅。私は、
西武拝島線との接続駅、拝島からJRのホリデー快速
奥多摩号に乗ったが、車内はハイカーでいっぱい。
 
 御岳駅でもたくさんのハイカーが下りた。

 駅前からバスで御岳登山鉄道の滝本駅まで行き、
ケーブルカーで御岳山駅まで上がる。

 ケーブルカーの最高勾配は25度、平均勾配22度、
約1㎞で標高差は424mとか、全線ともかなりの急
斜面である。

 ケーブルの終点、御岳山駅付近は、標高約830m。
 御岳山駅の駅前広場から見下ろす、北東の多摩川
沿いの眺め。


 ケーブルカーで上がった多くの人は、御岳山頂にあ
る御嶽神社に向かう。われわれの目指す日の出山も、
御嶽神社参道に入ってしばらく進む。

 10時50分にスタートした。

 参道に沿って少し進むと、山上集落となっており、御嶽
講の講中の人などが泊まる宿坊が多く、中にかやぶき
屋根の家が幾つか残っていた。


 樹齢約1000年という神代ケヤキの手前で御嶽神社
への道を右に分け、日の出山へは左の道を進む。

 神代ケヤキは逆光で、その偉容はちょっと分かりに
くい。

 宿坊が少なくなったあたりのモミジが、よい彩りを見
せていた。


 「関東ふれあいの道」になっている尾根道を進むと、
新しい鳥居が立っていた。

 帰途気づいたのだが、この鳥居は御嶽神社の鳥居。
向こう側に「御嶽神社」の額が上がっていた。

 杉木立などの間の緩やかな尾根道を1km余り、最後
のこの階段を上がると、右上が日の出山頂である。

 12時10分に到着した。

 山頂からは360度の展望が広がる。北側には広葉
樹があるが、葉の落ちた樹間から奥多摩の山並みが
望まれる。


 西には、御岳山上の家並みの上に、鷹の巣山
(1737m)がよく見えた。右肩に東京都の最高峰、
雲取山(2017m)も見えるはずだというが、どれ
だろう。


 南西に見えるのは大岳山(1265m)。空気の澄む
冬場は、都心のビルからも、この独特の山容がよい
目印になる。


 西南西には、鍋割山(1084m)の右肩に、かすかに
それと認められる富士山の右上部が見えた。

 今日の参加メンバーは、私を入れて6人である。

 展望を楽しみながら昼食を済ませ、13時10分に
帰路につく。

 帰路も同じ道を戻る。御岳山の集落あたりまで戻っ
てふり返る日の出山。右側の稜線を往復した。


 ところどころに残るモミジの彩り。


 14時30分にケーブルカー御岳山駅に戻り、土産店
をのぞいたりして、14時50分過ぎ下山に向かい、往
路同様、ケーブルとバスを乗り継ぎ、御岳駅に15時
23分に着いた。

(天気 晴、距離 5㎞、地図(1/2.5万) 武蔵御岳、
 歩行地 青梅市、日の出町)
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三浦半島の最高峰、大楠山へ(神奈川)

2007-09-23 22:53:31 | ハイキング
 真夏並みの残暑が厳しかった昨9月22日(土)は、
地図愛好グループの例会で、神奈川県、三浦半島の
最高峰、大楠山(おおぐすやま)へのハイキングに出
かけました。



 JR横須賀線の踏切事故の影響で、予定より遅れて
逗子駅に着き、これも遅れた11時45分頃の衣笠駅行
きバスに乗りました。

 大楠登山口バス停で下車し、12時15分に南南西の
大楠山を目指してスタートしました。


 高祖坂集落の三差路に、青面金剛などの古い石仏が
並んでいます。


 高台に出ると、東側に静かな山里が見下ろせ、ここが
東京湾の近くとは思えぬ、閑静な雰囲気です。


 横浜横須賀道路を越えて少しその道路に並行して進み、
湯の沢旅館の下から階段を下って、湯の沢沿いの登山路
に入りました。

 水量はわずかですが、きれい。小さい橋を渡り右岸沿
いに進むと、滑滝(なめたき)のようなところも見られま
した。

 流を離れると疑木の階段となり、しばらく続きました。
登山路は豊富な広葉樹に覆われ、下草にりっぱなシダが
茂っていました。

 林間を進むので日差しはさえぎられますが、その代わ
り風が通らず、気温が上がって汗が止まりません。

 階段が無くなると傾斜も緩み、歩きやすくなりました。


 3本走る送電線の下を過ぎ、東山国際カントリー倶楽
部の東端、衣笠城址方面と大楠山頂との三差路で、日差
しを避けて昼食。スタートが遅れたので、13時過ぎでした。

 山頂付近のアンテナ塔が見え、ゴルフ場の金網状に進
みます。ヒガンバナが花を開いていました。


 14時35分、大楠山頂に着きました。標高は241mで
すが、三浦半島の最高峰です。山頂広場には、2等三角
点がありました。


 展望塔があったので、らせん階段を上がっていったら、
隣接するレストハウス屋上より上は、鉄骨が腐敗している
のか危険なので上がれません。

 それでも、レストハウス屋上からも360度の展望。東に
横須賀の市街地が見下ろせ、その向こうの東京湾を通過
する船舶もたくさん見えてました。


 北側の山は切り開かれ、ゴルフ場が続いています。


 残念ながらこの日はちょっと霞んでいて、遠望は利かず、
逆光の西方は、江ノ島がかすかに認められますが、丹沢
山塊や箱根の山並み、富士山などは全く見えません。

 山頂広場の看板前で記念撮影。参加者は撮影の私を入
れて5人でした。


 帰路は、南西に延びる尾根を下って前田川沿いに出る
「前田橋コース」を行くことにしました。

 山頂周辺には、NTTのアンテナ塔が3本立っています
が、下り側には、タワーの上を円形ドームで覆った、一見、
灯台のようなアンテナ塔が立っていました。

 
 塔の下にあった説明板によると、国土交通省の大楠山
レーダー雨量観測所で、ここから半径120kmの関東南
部や伊豆半島、静岡県や山梨県東部までの範囲の雨雲
が観測できるようです。

 塔の下は、コスモス畑になっていましたが、先般の台風
9号の強風雨を受けたためか、彩りはいまひとつでした。

 前田橋コースの上部は、オオシマザクラでしょうか、桜
の古木が両側に続き、幅広く歩きやすい下り道でした。 

 周辺は肉厚の常緑広葉樹に覆われていて、三浦半島
には豊富な広葉樹林が多いことが認識されました。 


 山頂からバス停のある県道まではおよそ3kmですが、
予想以上に樹林帯下の下りが続き、下部は木の階段も数
百段あって傾斜が強まり、距離よりも長目に感じました。

 右下に流れの瀬音が聞こえて、前田川の流れが見下ろ
せるようになり、間もなく川のそばに下って橋を渡り、
右岸沿いの車道に出ました。

 橋のそばに、「関東ふれあいの道」の道標と、前田川
遊歩道の案内板が立っています。

 遊歩道は、車道の下、流れ際の深い樹林下を下流にも
続いているようですが、私たちは車道を進みました。
 下の写真は遊歩道の南端です。


 秋谷2丁目の家並みを少しで、国道134号の前田橋
交差点際にある、前田橋バス停に16時35分にゴール
しました。

 すぐに来たバスに乗り、三浦半島西岸を北へ、車中か
ら西の海に光る夕日を眺め、17時10分頃JR逗子駅に
到着し、帰途につきました。

(天気 晴、距離 6km、地図(1/2.5万) 横須賀、浦賀、
 秋谷、歩行地 葉山町、横須賀市)



 

 

  

 

  

 

 
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田代湿原、花咲湿原及び周辺の花と樹林

2007-07-31 18:12:15 | ハイキング
 本日は、昨日紹介した、田代湿原、花咲(はなさく)湿原と
その周辺に咲いていた花、それに樹林の写真をご覧いただ
くことにします。

 武尊牧場キャンプ場の先から木道の道に入り、田代湿原
までの間や、花咲湿原から東俣駐車場までの戻り道などは
ブナの原生林が続いていました。


 田代湿原の一角にあったヒメカイウ(姫海芋)の自生地の様子。

 ミズバショウより、かなり小ぶりの花です。

 花咲湿原の木道横にたくさん咲いていた小さい花が、この
キンコウカ(金光花)でした。


 同じ花咲湿原のコバギボウシ(小葉擬宝珠)です。


 ジキタリスに似たこんな花も咲いていましたが、名前が分か
りません。知っている方は教えてください。


 武尊牧場キャンプ場近くまで戻ると、きれいな幹を見せる
カラマツ林がありました。


 近くにたくさん咲いていたのが、ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)です。


 武尊牧場キャンプ場の下にヤナギラン(柳蘭)の群生地があり、
花が咲き始めたところ。あと数日すると、見ごろになるのでは
ないかと思われました。


 白樺リフトの東側に下って行くと、シシウド(猪独活)があち
こちに咲いていました。


 その近く、斜面から水が流れ落ちているあたりには、ツリフネソウ
(釣船草)がたくさん花を見せています。

 花の盛りは過ぎてしまっているようです。

 下の駐車場付近には、自生ではなくて種をまいて咲かせた
クレオメが花盛りでした。


 隣には、やはり自生ではない白いアジサイのような花、アナベル
が咲き揃っていました(写真省略)。
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群馬県の田代湿原と花咲湿原へ

2007-07-30 22:34:55 | ハイキング
 きのう7月29日(日)、群馬県片品村の田代湿原と花咲
(はなさく)湿原を、軽ハイキングのグループ16人で歩いた。

 田代湿原と花咲湿原は、武尊山(ほたかやま・主峰沖武尊
2158m)の東北3kmほど、最近、日光国立公園から独立
して尾瀬国立公園になることが決まった尾瀬の中心、尾瀬ヶ
原の南南西10kmほどにあり、規模こそ小さいが、尾瀬ヶ原
と同様な高層湿原である。



 車3台に分乗して関越自動車道経由、武尊牧場第一駐車場
に着く。白樺リフトに乗って15分、さらにラベンダーリフトで7分
半ほどで、武尊牧場キャンプ場に上がった。

 これは下の白樺リフト。

 標高は1450mほど。しかしここまで上がると、昨日までの
2日間、33℃を越えたわが家周辺の猛暑がうそのように涼
しい。

 周辺は、広い芝生のピクニック広場になっていて、何人もの
グループや家族が来ていた。広場の下はレンゲツツジの群生
地で、上部にキャンプ棟が並んでいる。11時20分に出発した。

 ヤナギランの咲く車道を少し上がり、車道が終わって木道の
山道に入った。
  
 白樺林を抜けるとブナが増える。ところどころに、ナナカマドが
あり、一部の葉はもう色づき始めていた。

 うっそうとしたブナ林の林床には、小さなコバナノイチヤクソウ
が咲いている。


 緩やかな上りだが、やはり歩いていると汗ばんでくる。あち
こちでウグイスがケキョケキョケキョ…と、息の長いさえずりを
聞かせてくれ、上りの疲れを和らげてくれる。

 ブナ林の先にはダケカンバが増え、やがて武尊山への分岐
に着き、休憩する。このあたりは再びブナが多くなった。


 分岐を右に進み、ブナ林の下を進む。

 緩やかな上り下りを繰り返して、セミネ沢の源流近くを渡る。
樹林下にはクマザサが多くなり、相変わらずウグイスのさえ
ずりが続く。

 さらに緩やかな下りのあと緩やかに上り、クマザサが増えて
きた。木道も何か所かあるが、ぬかるみになっているところも
あり、そんなところは脇によけて進む。

 ブナ林の中の緩い下りが続き、時々疑木の階段もある。雲
が次第に増え、やがてポツポツしてきた。降られぬうちに昼食
を終えたいと急ぐが、とうとう本降りとなった。

 雨具を出し、昼食地の田代湿原に入った。北側の遊歩道を
回り、ベンチのある場所に着いた。もう14時、太い木の下に
雨を避けて、昼食場所とした。


 田代湿原の標高は1570mほど。木道の敷かれた遊歩道は、
高原の周囲をを500mほどで一周していて、湿原内に入ること
はできない。

 湿原には期待した花は見られず、雨も止まないので、遊歩道
の一周は止め、入口に戻って花咲湿原に向かうことにする。


 出発する頃には雨も小降りになってきた。湿原入口付近の
木道に並ぶきょうのメンバー。


 遊歩道入口付近の一角に、ヒメカイウの自生地がある。漢字
では姫海芋、ミズバショウに似た小さな花で、「仏炎苞が小さく
て筒部がない」のがミズバショウと違う特長とか。はじめて見た。


 500mほどの下りで、花咲湿原。真ん中を抜ける遊歩道が
あり、実の付いたコバイケイソウが多いが、こちらにはほかに、
たくさん咲くキンコウカや、ギボシ、ワタスゲなども花を開いて
いた。


 帰路は、当初駐車する予定だったが車道の途中に土砂崩壊
か所があり、通行禁止になっている東俣駐車場経由で戻ること
にした。

 少しだけ上がってから、セミネ沢に向かってどんどん下る。
途中まで下ると、左手に流れの瀬音が聞こえだし、その小さい
流れを渡って右岸沿いに下り、セミネ沢を徒渉する。

 少し先で林道を横断してブナ林を上がり、直角に左にカーブ
すると南側の展望が開け、東屋(あずまや)があった。

 開けた一帯には広大な笹原が広がっている。


 左手下に見えた東俣駐車場に向かう下りは、途中から傾斜
が緩み、カラマツなどの落ち葉が積もっていて歩きやすい。

 草倉沢の飛び石を渡り、右岸に沿って進んで東俣駐車場に
着いた。50台ほど駐車出来るが、通行禁止で来られなくなっ
ているので、トイレのある管理棟も閉鎖されていた。

 武尊牧場キャンプ場に向かって最後の上りとなる。かなり時
間が経過して、疲労もつのってきた。

 疑木の段が続き、シラカバ林からカラマツ林と代わる林間を
上がり、往路の木道入口に戻った。

 キャンプ場への道すがらには、写真のヤマオダマキのほか、
コバギボウシ、ヤマホタルブクロ、トリカブトなどがあちこちに
咲いていた。


 キャンプ場は、白樺林の下に何棟ものログハウスや炊事
小屋などがあったが、人っ子一人いない。夏休みに入った
日曜日というのにこんなでは、ちょっとさびしい感じ。


 下る予定だったラベンダーリフトは16時30分で運転を終
えていたので、駐車場までさらに歩いて下らねばならない。

 咲き出したヤナギランの群生地上部を西に回り、西側の
リフトそばから南に向かう車道を下る。 


 ラベンダーリフトと白樺リフトの中間付近にあるロッジ牧場
横を過ぎ、白樺リフト下を東に回る。

 たくさん咲くツリフネソウや大きなシシウドなどの横を下り、
最後にヘヤピン状に3,4回下って予定よりかなり遅れた18
時40分に武尊牧場第1駐車場に戻った。

 係員はすでに帰った後で、駐車場下の閉鎖されたゲートの
鎖を外して出て、18時55分に帰路についた。

 ニッコウキスゲが見頃と思われる尾瀬ヶ原には、多くのハイ
カーが訪れたことだろうが、このコースで出会ったのは、3人
づれの1パーティのみだった。

 (天気 晴後曇り一時雨、距離 14km、標高差累積
 約1350m、地図(1/2.5万) 鎌田、(山と高原地図)「谷川
 岳 苗場山・武尊山」、歩数 27500)

--------------------------------------------------
 首都圏では夕方激しい雷雨があり、帰路の埼玉県内
でもかなりの雨で、所沢でも66mmの降雨量だったと報じ
られたが、現地ではほんの少しの雨にあっただけで、山行
を終えられたのは、まことに幸運であった。

 

  
  

 

 








  



 
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ツツジ咲く三窪高原へ

2007-06-20 23:40:47 | ハイキング
 「カタクリの会」と呼ぶ軽登山グループの山行で、6月17日、
大菩薩連峰に近いツツジの名所、三窪(みくぼ)高原を訪ね
ました。

=======================================

 =富士山の展望とツツジの名所・三窪高原へ=
 2007年6月17(日)


 
 JR青梅線青梅駅に8時半に集合した一行は、3台の車に分乗
して国道411号・青梅街道を西に向かう。

 奥多摩湖畔の駐車場で一度休憩し、10時20分に柳沢峠
(1472m)駐車場に着いた。

 レンゲツツジが見ごろの時期で、梅雨入りしたが好天が見込ま
れる日曜日とあり、駐車場はほぼいっぱいだった。

 Tリーダーから注意事項を聞き、10時37分に出発する。


 駐車場周辺の斜面は、見ごろなレンゲツツジがたくさん咲いて
いる。

 駐車場奥にある階段を上がって林道へ出て、ヘヤピン状の
林道をショートカットして登山路に入る。

 駐車場周辺から、ハルゼミだろうか、ものすごい数のセミの
声が耳に入る。いったい何千羽いるのだろう。でも、木の幹や
枝を探しても姿はさっぱり見えない。

 青空が広がり風がさわやか。傾斜の緩い道をゆっくりと上が
る。「熊出没注意」の看板もあるが、これだけの人数では、熊
も恐れて出てこないだろう。

 やわらかな彩りのカラマツが増え、ところどころにレンゲツツ
ジやヤマツツジが咲いている。

 緩やかな傾斜でも、気温が高いので上って行くと汗が出る。
木陰で休憩して水分を補給する。

 木の階段もあり、左から回り込んで標高1671.2m2等三角
点のある柳沢ノ頭に上がった。

 ヤマツツジがたくさん咲き、その間から残雪の富士山の上部
が見えた。この時期に富士山が見られるとは…、全員感激して
しばし眺める。

 西の樹間からは、残雪の南アルプスの甲斐駒、北岳、鳳凰三
山などの山並みも望まれる。

 稜線をさらに北に向かう。幾分ハルゼミの鳴き声が減り、ウグ
イスがさえずる。

 リンゴに似たズミ(別名コナシ)の白い花が枝いっぱいに咲いて
いた。


 少し下って、通称「十字路」と呼ぶ登山道が交差する鞍部に出
た。テーブルと椅子の置かれた避難小屋とトイレ、案内板がある。


 周辺もツツジの名所らしいが、近年シカの被害が多いとかで、
金網で囲んだ木が幾つかあり、シカに食べられ枯れた木もある。
ここにも、「熊出没注意」の標識が立つていた。


 その先の稜線に向かって上がって行くと、満開のヤマツツジが
増え、標高1681mのハンゼの頭に着いた。柳沢の頭より広く、
何パーティか昼食をしている。

 展望もいっそう開け、真っ赤なヤマツツジの上に、富士山から
南アルプス、奥秩父、近くは大菩薩嶺や鶏冠山など、360度の
大パノラマである。

 山頂の一隅にシートを敷き昼食とする。日差しが強いが、乾い
た空気とさわやかな風で、暑さは感じない。富士山などの展望
を楽しみながら弁当を食べた。



 さらに北西へ下った鞍部付近には、東屋と新しいトイレがあり、
サラサドウダンの古木が何本か、まだ咲き残っている。


 ズミの大木もある(下の写真)。この辺りが三窪高原の中心部
のようで、ヤマツツジもたくさん咲く。


 案内板には、「約30haに及ぶレンゲツツジやサラサドウダン、
ヤマツツジの大群生地」だということが記されていた。

 太いダケカンバやブナなどの横を進み、パラボラアンテナ塔
のあるNTTドコモの柳沢無線中継所横に上がる。

 ここから林道が下っているが、この先、板橋峠への途中にも、
ツツジの群生地があるようなので、さらに進むことにする。

 相変わらず賑やかなハルゼミと、ウグイスの声を聞きながら、
緩やかに上り下りを3,4回繰り返し、ベンチのあるところまで
進んだ。

 周辺はやはりヤマツツジが花盛りで、奥秩父の笠取山や鶏
冠山などの展望がよい。


 無線中継所まで戻り帰路につく。NTTドコモの専用車道を下
り、入口のゲート横を抜け、舗装された斉木林道に入る。

 等高線沿いに近いカーブの多い道を少しずつ下り、国道411
号に出た。少し上がると「柳沢峠 海抜1472米」の標石があ
り、14時50分、すぐ先の駐車場に戻った。

 到着時いっぱいだった駐車場の車は、半分以下に減っていた。
15時2分に出発する。往路同様、奥多摩湖の駐車場で休憩し、
解散となり、青梅駅経由で帰途についた。

(天気 快晴後晴、参加 14人、距離 6km、標高差累積 
 730m、地図(1/2.5万) 柳沢峠、歩行地 山梨県甲州市
 (旧塩山市))
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