魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

中華の星

2014年06月08日 | 日記・エッセイ・コラム

土星の力
今年の末。12月24日のクリスマス・イヴに土星が射手座に入る。
射手座は、情報・通信、交通、スポーツ、教育、ジャーナリズム、法曹、外交、宇宙など、一言で言えば、人間の肉体と精神が憧れ目指すところだ。
土星が入れば、それが萎縮する。

とは言え、他の星の配置はさほど悪くないから、日本は天秤座の時ほどひどいことにはならないだろう。ただし、世界的には「凝固」が起こる。  (問題と復古が起こる)

戦後、土星が射手座にいたのは1956~58年で、日本では、政治の55年体制が固まり、世界では、せめぎ合いの中で東西冷戦が完成した。天王星は獅子座の時代だった。

次に土星が入ったのは、1985~88年。この時は天王星も射手座にいて、Windowsの発売が始まった。シートベルト義務化、餘部鉄橋転落
大韓航空機爆破事件などの他にも、交通やマスコミに関する、いかにも射手座らしいことばかり年表に並んでいる。

射手座の土星は精神の保守化、懐古も表すから、中身はどうであれ、ある意味で安定の時代と言えるのかも知れない。

興味深いのは、むしろ射手座の後で、土星がヤギ座にかかってくると、180゜のカニ座、中国がおかしなことを始める。
58年は2000万人以上の餓死者を出した、大躍進政策が始まった。
89年は天安門事件だ。
次は、2018、9年頃になるわけだが、習近平がどことなく毛沢東に似ていると思うのは、先入観だろうか。だとしても、李克強は周恩来とは似ていない。

中華識別圏
土星2018年はいざ知らず、木星カニ座の現在、中国はドンピシャリで、海南島事件と同じ事をやってくれた。今のところ、接触墜落してはいないが、アメリカ機と自衛隊機の違いで、「敵機への果敢な挑戦」は全く同じ。彼らの頭は未だ解放闘争の戦時中だ。

木星という吉星は、一見、成功のように見えるが、栄光や栄華は結果を享受する受賞のようなものであって、そこから始めるものではない。思い立って建てた家には、後でローンが重くのしかかる。

中国は、してやったりと思っているのだろうが、今や中国の「意図」を誰も疑っていない。
それでもなお、中国が「我が国は争いを否定する」と、厚顔で高らかに宣言するのは、それがまさに4000年の伝統だからだ。

中国の精神をそっくりまねた時代の日本書紀の中では、中大兄皇子が謀略にはめた有間皇子に、白々しく「どうして謀反など起こそうとしたのか?」と尋問する。有間皇子は「天と赤江のみが知っている」と、暗に「お前が言うな、お前が張本人だ」と言い捨てる。

力のある者には勝てない。どんな悪いことをしようと、力で押さえつけ、法と正義を行ったような顔をすれば、それが正義になる。そしてそのことを誰でも解っているから、抹殺された人間への同情がわく。

そういう中華式の「道理」こそが、どこまでも突っ張ろうとする中国の「正義」であり、メンツだ。
そして、その伝統をかたくなに守っているのは朝鮮半島であり、それをうまくあしらえない日本も、欧米からは同様に見られている。