m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

西天下茶屋他町歩き&タイル探し

2020-11-15 | 建築巡り・街歩き【大阪】

町歩きの続き・・


コーナー部分が白と青の市松状のモザイクタイル貼りに。




「N」が並ぶ面格子。


向かいの元料亭の建物


こちらの建物もコーナー部分にちょっと珍しいタイルが貼られてた。
並べると青海波の模様になる渋目の色合いのタイルに、斜めにラインが入って少し立体感を持たせたタイルが所々に入っていて、素敵なタイルのコラボが見られた。



玄関の上の欄間。
富士山?に松の透かし彫り。


ランダムにバブル模様の入った面格子。


ポピュラーな模様の面格子と型板ガラスの組み合わせ。


日に照らされ輝く水色のモザイクタイル。


廃銭湯があった。


洋品店の扉の内側を見ると、タイルらしきものが。


お店の人に声をかけて撮らせてもらった。
かなり大判なタイル。




ギザギザ面格子。


西天下茶屋駅の駅舎。


これは面格子というのかな?
玄関を挟むように取り付けられたもの。
土台はタイル貼りになっていた。


玄関ポーチに敷かれてたピンクとブルーのタイル。


型押しタイルに縁取りのモールディングタイル


こちらも布目地の紺色タイルに黄土色のモールディングが効いてる。


郵便受けとタイル。
縁は色違いの役物タイルで。


色違いのタイルで模様を描いた民家の腰壁。


三階建てタイル貼りの加納医院。




モザイクタイル貼りの廃アパートらしき建物。


奥まった入口には伯楽荘との看板がかかっていた。


入口付近に貼られた石とピンクのモザイクタイル。


ふと路地を覗くとこんな煉瓦塀が続いていた。


澄んだブルーのタイルが美しい壁面。


最後に前回、近くに来た時には入り損ねてたコーヒーショップマルヤへリベンジ。



カウンター内の壁面は渋い色味のタイル貼りに。


レトロな照明や面格子のようなパーテーションのある店内。








年季が入り過ぎててちょっと怖かったメニュー表。
この日も一日よく歩いた。
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動物園前商店街他を歩く

2020-11-14 | 建築巡り・街歩き【大阪】
先日、スパワールドの見学をさせていただいた後、近くの町歩きをした。
動物園前一番街商店街に入ると、いきなり2階部分がこんなモザイクタイル尽くしの建物に出くわした。


内側の窓にむけて左右対称に緩やかにアールを描くモザイクタイル壁。


お隣もピンクとクリーム色の市松模様のモザイクタイル
面格子は青海波。


可愛い色だなあ。



2階にはこんなバルコニーがついている建物が多く、それぞれに面格子がついてる。


3Dタイルも発見。


いい感じの喫茶店「京」



まだ朝ご飯を食べてなかったので、ここでモーニングにすることに。


赤茶けた煉瓦のようなタイルが使われた内装。


ニッチの中にはベルベットの生地が貼られ、その上には木製のメニュー表が
掛けられていた。




入口のアーチの中の照明。


たまに横道にそれながら、商店街を歩く。
瑠璃色がきれいなモザイクタイル。


ちょっと面白いデザインの面格子。


いい感じの飯屋も。


真っ青な空に、銭湯の煙突が伸びている。


日の出湯、入り口のタイル。


民家の入口周りにこんな可愛い花のタイル。


マーブルタイルが玄関周りにリッチに貼られていたお家。




こちらはマーブルタイルの色違い。緑バージョン。
この辺り、マーブルタイルの出没度が高かった。


コインランドリーをふと覗くと、こんな可愛い花のタイルがあった。


萬盛湯


ファミリー薬局
二階部分のファサードにはアーチや星型の装飾が見える。




喜久屋雑貨店。





面格子のバリエーションもいろいろ。


お地蔵さんの祠の台に赤と白のモザイクタイル


更に他にもマーブルタイルで玄関周りが装飾された家が出てきた。






泡のリースのようなやさしいデザインのレリーフタイル。


モザイクタイルに「たばこ」の看板。


ヘアーサロンウーピー


ウーピーの床タイル。


赤いタイルに青のグラデーションが美しいタイル壁。
町歩きは続く。

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斑鳩町の町歩き

2020-11-09 | 建築巡り・街歩き【その他】

ヴェルデ辻甚でランチした後は、友人の車で斑鳩町の方へ行って散策することに。
移動前に高田を少し歩く。
いい感じの理容院。


面格子には装飾と共に「HAIR SALON」と描かれてた。


カトリック大和高田教会。
外観がちょっと風変わりで、十字架のついた高い塔に
モルタルとタイルのツートンの外壁、


半円状に張り出した三つの太い柱のようなものが並んでる。
中はどうなっているんだろう?


こげ茶色の渋い光沢のあるタイルが玄関周りにも貼られてる。


内部も見たかったが、鍵がかかっていて見られなかった。
外から玄関ホールをガラス越しに見ると、こんなステンドグラスが入っていた。
聖堂内にもステンドグラスがあるようだ。


斑鳩町へやって来た。そしてチェックしてくれてた建築を巡る。


井上商店


玄関ポーチに敷かれてた小石とタイルのモザイク


こちらは個人邸の、奥にかすかに見える洋館。


屋根と壁、付柱の一部がかろうじて見えた。



柱頭飾りに顔が付いてる、と言われて拡大してみると・・
こんな顔が貼り付いてた。


塀の屋根瓦の上に乗る鐘馗さんを囲む赤い欄干のようなもの?!


そしてマジョリカタイル貼りの防火水槽。
三面にびっしりと貼られていて、見事!
べらべらと剥がれかかっているのはタイルの上に貼られてたものなので、
タイルはほぼ無傷で美しいまま残ってた。





白いバラの花が描かれたタイル、可愛かった。。


そして法隆寺の参道に、村野藤吾設計の建物がある、と調べてくれてたので
それを探しにやってきたのだが、、探せども見つからず;


法隆寺は外から五重塔を眺めるだけにした。


中宮寺にやってきた。
こちらの本堂は昭和43年に建てられた吉田五十八設計のものだそう。


現在、修復前とのことで柵がされてて正面からは撮れなかった。
本堂の周りは山吹が植えられてて春になると黄金色になるみたい。


民家の樋が、鱗のようなもので覆われててびっくり。


銅板でできた樋だけど、こんなの初めて見た。




なんと屋根の上の樋の先には銅板でできた宝船もあった。


他所のお宅でも、こんな宝船が屋根の上に乗っていた。
この辺り独特のものなんだろうか?!


菱形が地模様に入ったタイル。


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ヴェルデ辻甚の泰山タイル

2020-11-08 | 純喫茶&リノベカフェなど

今日は奈良の高田にあるヴェルデ辻甚のランチを友人が予約してくれたので訪れてきた。
創業400年になる老舗の料亭旅館の建物が改装され、レストラン兼ウェディング施設になっている。


ヴェルデというのはイタリア語で「緑」という意味だそうで、
建物外壁の色が緑だったところからきているのか?!


外壁にはこんな梅の花模様の透かし窓が五つついている。


表玄関。
二階には火灯窓が見える。


食事は大広間にて。
折上げ格天井が格式の高さを伺わせる。
結婚式の際は大人数の披露宴会場にもなるのかなあ?!







床の間


違い棚と松の枝ぶりが描かれた天袋。





書院の組子欄間も細やか。


床の間の天井もこんな細工が入っていた。


庭が眺められる席でランチ。


御手洗いに立った時に奥へ行くと、本来の玄関が現れた。


玄関前にあった飾り棚。


ふと、左手の部屋に目をやると・・



洋室になっていた部屋には、なんと暖炉が!
しかもこれは泰山タイルではないか!?


思ってもみなかったところで泰山タイルぽい暖炉が現れて狂喜。


大理石の土台にさまざまな釉薬が掛けられたタイルが乱貼りされている。


一番上には初めて見るようなデザインのレリーフタイルが一列(似たようなタイルは見たことあるけど)
その下には玉状の飾りが入っていて豪華に装飾されている。


乱貼りされたタイルも、さまざまなデザインのものが混じってる。
スクラッチタイルや布目タイル、丸文の中に小花が入れられたデザインや


卍繋ぎ文、表面にランダムに凹凸の入ったものなどバリエーションに富んでいる。
暖炉の内側の窯変がかかったタイルも美しい~



深みのある色合いにうっとり。
いつまでも眺めていられる~



思いがけないところで泰山タイルに出会うことができて興奮した。


そして食事タイム。
サーモンのカルパッチョの前菜に


安納芋のポタージュ、


牛肉


充実のデザートプレート。

充実のタイルと食事でもうお腹いっぱい。。
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伊東・下田・熱海の旅2020【熱海のタイル&福島屋旅館立ち寄り湯他】

2020-11-06 | 伊東&下田&熱海の旅2020

熱海の町歩きの続き。
玄関周りに貼られてたいい味わいのあるタイル。


凹凸のある表面に溜まる釉薬が美しい。


とあるマンションの入口の階段に貼られてた丸モザイクタイル。


窯変が美しく、風合いが素晴らしい~


壁面に貼られたタイルもいい形と色。


階段に貼られた丸モザイクタイルとコンビネーションも最高。


タイル貼りのビル。
窓の形がいろいろ。


階段の断面?をわざと見せたようなデザインが面白い。


魚屋さんだったか?の床のタイル。


こちらは肉屋さん。
赤地に花のタイルが可愛い~


どこかで見たことのある花タイル・・
明石の明月湯のと色違いだ、と思い出した。
明月湯のは白地に緑のグラデーションの花だった。


「ベルばら」フォントも華麗で、漆喰の装飾も上品で可愛い。


花屋さんのようだけど、素敵だなあ。


そして福島屋旅館へやって来た。
こちらで最後に立ち寄り湯へ入ろうと思ってた。


ロビー。
創業は明治初期、現在の建物は昭和19年の火災の後に建てられたものだそう。


浴室へ行く途中に通った階段。


階段下から見上げると、2階の欄間がチラ見え。
雰囲気よさそう。


浴室は多種多様なモザイクタイル貼りに。


浴槽の中は玉石タイル、洗い場は細かい縦長のモザイクタイル


壁面はピンクとブルーがさわやかなモザイクタイル貼りになってた。


奥の使われていなかった浴槽。
こちらもびっしりと玉石タイルが貼られてた。


奥の壁面。



浴槽内。

立ち寄り湯の後は、旅館に荷物を取りに帰って帰途についた。
今回も充実した2泊3日のタイル旅だった~




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伊東・下田・熱海の旅2020【ホテルニューアカオ&COEDA HOUSE】

2020-11-05 | 伊東&下田&熱海の旅2020
起雲閣へ訪れた後は、昭和レトロを味わいに、バスに乗ってホテルニューアカオへ向かった。
 
 
めちゃめちゃ景観の良い、迫力の断崖絶壁にホテルが建っていて、
 
 
ロビーのある1階だとばかり思っていた階は最上階の17階。
 
 
外壁にはこんな刷毛目が入ったようなタイルが貼られている。
 
 
お茶がてら見学をと思ったのだけど、カフェなどはなさそうで、
見学願いを申し出ると、案内できるスタッフがおられなかったため
一部だけ見学させて頂くことができた。
 
 
豪華なシャンデリアが連なり、華やかな絨毯が敷かれたロビー。
 
 
窓の外は絶景が広がる。
ロビーに置かれていた家具は藤製のものに統一されていて
リゾート感たっぷり。
 
 
螺旋階段を下りる。
 
 
階段踊り場にあった鏡もゴージャス
 
 
螺旋階段を裏側から。
すずらんのような花の照明が可愛い。
 
 
階段の吹き抜けには2段に連なった豪華シャンデリア
 
 
宴会場は両サイドの窓からは海が広がり開放感いっぱい。
 
 
繊細な装飾のついたシャンデリア。
 
 
ガラス窓の外は絶景。
 
 
照明も豪華絢爛なものから可愛いものまでいろいろ、楽しいなあ。
 
 
タイル壁と美しくアールを描く階段。
 
 
亀甲型のタイル
 
 
景色は最高。
熱海に来て、初めて熱海らしい海が見れてよかった。
 
 
せっかくここまで来たので、アカオハーブ&ローズガーデンにも行って、隈研吾設計の木造カフェ、COEDA HOUSEも見に行くことにした。
ホテルからはシャトルバスが出てる。
山の斜面がそのままガーデンになっていて、頂上までバスで上り、そこからは徒歩で
下りながらガーデンを鑑賞。
 
 
 
頂上のすぐ下の最も見晴らしの良い場所にCOEDA HOUSEがあった。
ガラスに囲まれた建物に低めの屋根。
 
 
 
軒が深めで、軒下にもいくつかテラス席が用意されていた。
 
 
 
 
 
中へ入ると、中央には木が組まれたような柱がそびえ立つ。
中心の柱は樹齢800年を超えるアラスカヒノキが使用され、49層1500本の木が積み上げられているという。


 
 
 
建物を取り囲む大きな窓ガラスからは外との一体感を味わえる。
 
 
 
なんだかキャンプファイヤーの薪を組んだようなデザインでもある・・
 
 
 
天井もこんな感じに木が積み重なり合っている。
 
 
 
 
 
 
テーブルはガラスのトップが使われ、木の椅子はシンプルなフォルム。
 
 
 
絶景のテラス席。
 
 
 
遥か下には海が眺められる。
 
 
うわ~、こんなハンモック、めちゃめちゃ気持ちよさそう。
 
 
 
その後はハーブガーデンを楽しみながら山を下った。
 
 
 
 
 
 
この後はシャトルバスで、熱海の市街地へ戻って、町歩き&立ち寄り湯へ。
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伊東・下田・熱海の旅2020【熱海・起雲閣】

2020-11-03 | 伊東&下田&熱海の旅2020
そもそも今回熱海へ来ようと思ったのは、まだ起雲閣へ一度も訪れたことがなかったから。起雲閣へ念願の泰山タイルをようやく見にくることができた。


起雲閣は大正8年、実業家根津嘉一郎、農商相・内田信也の別邸 別荘として建てられた。昭和22年からは旅館として営業していたが、平成12年からは熱海市所有の観光施設として公開されている。

大正8年に建てられた薬医門とよばれる造りの表門。


こちらの2階建ての和館は大正8年に、内田信也の別荘として建てられたもの。
目の覚めるような群青色の壁は旅館になってから塗り替えられたもので、「加賀の青漆喰」と言われる。


座敷を囲む座敷と同じ高さの畳廊下は、車いすで生活していた実母への配慮と考えらている。





庭園は、昭和になってから、実業家、根津嘉一郎により整えられたという。
庭園を取り囲むように建物が建つ。




舟底天井の渡り廊下を通って洋館へ。


突如目の前に開けた光が降り注ぐサンルーム。
ここが!泰山タイルが敷き詰められたお部屋だー


うおおぉーーー
なんとタイルが艶やかで美しいのか。


サンルームびっしりと、絨毯のように敷き詰められたタイル。
タイルの一粒一粒が生き生きと輝く生きているタイルだ。





得も言われぬ美しい均窯と抹茶のように渋い織部、発色のきれいなトルコ釉?この三つの取り合わせにベージュ系のタイルが織物のように美しく調和する。


サンルームに差し込む光に照らし出されたタイルはより一層美しく
輝きを増す。



最高ーのタイル部屋。


ステンドグラスの天井と共に屋根もガラスで葺かれ、それらは鉄骨が支えているそう。


天井と高窓には細やかなステンドグラスの模様が入り、
その間には唐草模様が刻まれた石膏の装飾がある。
下を見ても上を見ても、贅沢極まりない空間が広がっていた。


思わずこのタイル部屋で、大の字になって寝ころびたい衝動に駆られたが
我慢・・


サンルームは二代目の所有者、根津嘉一郎により昭和7年に建てられた洋館のこちらの「玉姫」と呼ばれる部屋につく。


折上げ格天井が豪華で、暖炉周りは、丸太が組まれたような和の雰囲気もある。


暖炉は大理石とタイルの組み合わせで、内側に貼られた深みのある発色の美しい均窯釉のタイルがすばらしい。


お隣の部屋「玉渓」は英国のチューダー様式に、名栗仕上げが施され、
ヨーロッパの山荘風に仕上げられているが、


暖炉上の仏像のレリーフなど、独特な取り合わせがみられる。


石で組まれた暖炉、床は茶系の渋いタイル。
金属の覆いにはサンスクリット語が書かれている。


ボウウィンドウが優雅な窓辺。
天井には名栗仕上げが施された太い梁が通る。


家具もこの部屋の雰囲気にぴったり。


ステンドグラスも。


暖炉横の太い丸柱は古い寺か寺社の柱か帆船の帆柱であったものともいわれている。


出入口の天井は煤竹を並べたものになっていて、和の要素も。


こちらは昭和4年に根津嘉一郎により建てられた洋館、「金剛」
重厚な石造りの暖炉、暖炉両脇には中華風の模様が入ったステンドグラスが
入れられている。





金剛に付く小部屋。


舟底天井にはステンドグラスのような細工が入っている。





そしてその床がこれまたタイルなのだ。


ベージュから茶系の色味のタイルはあまりにも渋過ぎて、超好み。
腰壁には櫛目が網目状に入ったタイル。


まるで絨毯の質感を表現するかのように、縁はドットで模様が描かれている。


当初はこの小部屋だけでなく、隣の「金剛」もタイル敷きだったとか。


小部屋にはこんなステンドグラスもあった。


そしてローマ風浴室へやってきた。
平成1年改築で、多くの部分が新しくなったそうだが、


こちらのステンドグラスの窓などはオリジナル。


浴槽は腰が掛けれるようになっていた。


床のタイルは茶色と白のツートーン。


こちらのテラコッタの吐水口もオリジナル。
何を表しているのか?ちょっとわかりにくい・・


こちらもテラコッタのハスの花の吐水口。


ステンドグラスのアーチ窓が並ぶ




窓の下にはアールデコ調の換気グリルが入っていた。



旅館時代の客室もいくつか残されていて、
こちらは大正8年に建てられた内田信也の別荘の一部。


旅館時代は、日本を代表する文豪たちにしばしば利用されていたという。


現在喫茶室となってるお部屋。


アール・デコ調の照明カバー。


アールヌーヴォーの鏡やチューリップのような照明が下がる。


1周ぐるりと回って見学が終了した。
念願の起雲閣は思っていた以上にすばらしく、
各部屋共個性的で興味深く、泰山タイルの敷き詰められたサンルームは
本当に美しくて感激した。


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復刻マジョリカタイルが5500枚!スパワールド・シンガポール風呂オープン

2020-11-01 | 建築巡り・街歩き【大阪】

スパワールド世界の大温泉にカトン地区のマジョリカタイルをテーマにしたというシンガポール風呂がオープン!
ぷにょさんが写真をタイル友の会として提供したというので、今回オープン前の時間帯に特別に見学させて頂くことができた。



色とりどりの大量のマジョリカタイルに囲まれた空間は元銭湯のカフェ、マジョリカタイルの聖地と言われる「さらさ西陣」を彷彿とさせる。


シンガポール風呂には当時のマジョリカタイルのデザインを複製したタイルがなんと5500枚も使用されている。それらは台湾マジョリカタイル博物館で製造されたものなのだ!

台湾マジョリカタイル博物館の詳細についてはこちら→その一とこちら→その二



マジョリカタイルは全部で10種類。
通常のサイズとは違って少し小ぶりの10cm角のもの。

大正時代に日本で製造されたマジョリカタイルが海を渡り台湾へ輸出されていた。その日本のタイルを、台湾の古民家から救い、大切に修復、保存活動をしてくださっているのが台湾マジョリカタイル博物館であり、その日本で作られていたタイルのデザインを今度は台湾で復刻、逆に日本にやってくることになるとは、、なんだか感慨深い。


当時のデザインを復刻したマジョリカタイルは花をデザインしたものが
多く、それぞれのタイルには花言葉のように、台湾の人々の思いや願い込められている。


こちらのタイルは王蘭貞潔「純潔のマグノリア」という名前が
ついていて、「永遠の純潔」「誠実な夢」「強靭な生命力」という願いが込められている。
スパではそういったタイルの解説も楽しみながら入浴することができる。



これだけの極彩色のタイルをふんだんに使って、大胆な配色で仕上げたお風呂、タイルの量、種類共に日本ではここだけだろう。
この派手さ、にぎやかさは大阪らしいともいえるし、台湾マジョリカタイル博物館とのコラボで成し得た、正に現代のマジョリカタイル風呂!



更にこちらの浴槽は酸素風呂となっていて、
高濃度の酸素とマイクロバブルのミクロの気泡で白く濁ったお湯は、
アンチエイジングや疲労回復、保湿や美肌効果などがあり、タイルを楽しみながら様々な効能を得ることができるのだ。


スクリーンからは台湾のマジョリカタイル博物館の活動やシンガポールのカトン地区などの映像も楽しむことができる。


日本製タイルも多く使われていて、浴槽周りの階段に貼られたタイルなど1社では到底間に合わない規模なので、同じタイルを数社から取り寄せたという。






こちらが酸素風呂の外観。
カトン地区の住宅につく門柱のようなオブジェが入口両脇に立つ。



そしてこちらのオープンなお風呂は炭酸風呂と電気風呂。
シンガポールということで、巨大なマーライオンがシンボルとなっている。


浴槽のぐるりは日本製のタイルが、天井へ伸びる柱にはマジョリカタイルが貼られている。


豊作を願う五つの果物が描かれたタイルは、
子孫繁栄、富財、平和、長寿、幸福の願いが込められたもの。


浴槽内はパステルカラーのピンクやグリーンのドット型のタイルが敷き詰められ、浴槽の立ち上がりに貼られたタイルも、


バラの花が浮き彫りにされていて可愛い。
ピンクと濃いグリーンの取り合わせ、この部分の配色が好き。


そしてこの床に貼られた少し大判のタイルは、こちらのシンガポール風呂をデザインし、イラストも担当されたデザイナー兼イラストレーターでもある千秋育子さんのブーゲンビリアをモチーフとしたオリジナルのタイルだそう。


浴室床に使用されるタイルは滑り止め加工がされていることが必須なのだそうで、触ってみるとなるほど、表面がザラザラしている。


シンガポール風呂のもう一つのお風呂は高濃度炭酸水風呂。
低温でより高い効果が得られるという。


こちらの壁面には、先ほどボーダー状に貼られていたマジョリカタイルが
四枚一組となって貼られており、同じタイルでもまた違った印象を受ける。


そして、釉薬を手彩色で塗り分けた本来のマジョリカタイルの復刻版も飾られていた。





こちらはシンガポールスパの入口。
カトン地区のパステルカラーの邸宅群がパネルで表されている。

ちなみにシンガポールのカトン地区を訪れた時のレポはこちら→その一とこちら→その二

ふんだんなタイルを使用し、日本一をかけて造られたシンガポール風呂は、
インスタ映えも間違いなし!
今後温泉としてだけでなく、ヨガや足湯などで、撮影できるスポットとしても
さまざまなイベントを考えられているそうで、
映えるスポットとして大阪の新名所?!となる日も近いかも~

2018年1月に初めて台湾タイル博物館を訪れてから、この博物館の活動や台湾の和製マジョリカタイルのことをもっと日本に広めたいと常々思い、地道な布教活動?をしてきたが、
時を経てこんなメジャーな施設に大々的に取り入れられるようになったなんて、なんだかとても感動的だった。
また今度、ゆっくりお風呂を楽しみに訪れたいな。

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