先日、北加賀屋のイケフェスのイベント時に手に入れたオープンナガヤのガイドブックを見て、興味をそそられたので
今回初めて長屋巡りに参加してみた。
オープンナガヤはイケフェスより歴史が古いそうで、今回で第8回目とのこと・・知らなかった;
最初にやって来たのは天下茶屋にあるシェアアトリエのカエルハウス。
びんみんさん、Oさんにお会いできるかな?と伺ったが、Oさんはちょうど外出中とのこと。
アジアたてもの文庫では面格子写真展が行われていて、写真を見せて頂き、
手作業でされたという建物のリノベーションのお話も聞かせて頂いた。
壁面を河内長野産の杉材で造られた書架が囲む。
梁がむき出しになった天井は意外に細い梁、壁にはトタンも使われてるそうで、ツギハギ感のある面白い天井が見えた。
2階には三つ部屋があって、他の部屋もそれぞれ訪問。
古道具マーケットではOさんの出された照明パーツ(何に使うか考え中)と
南部鉄器のリアル過ぎるカエルの鍋敷きを購入。
こちらはトヨクニハウスに住まれてる方が出されてたもので、トヨクニハウスの楽しそうな暮らしぶりについても
いろいろお話を聞かせて頂けた。
Oさんの郵便受けの写真展も素敵!!
この後、阿倍野に移動。昼の1時は過ぎてたので
スパイスカレー屋さんの長屋へ真っ先に行ったが、列ができてたので、「昭和5丁目の長屋」へ
昭和7年に建てられた長屋をできるだけ元の形に戻して改修されたそう。
玄関ホールのこちらの壁は漆喰を磨いて仕上げた壁だそうで、つるつる。
プロの職人さんに頼まれた部分と自身で手掛けられた部分もあり、
こちらで住まわれてるわけでもなく、趣味でリノベーションを楽しまれてるのだとか。
う~ん、贅沢な趣味だなあ。
2階の土壁も当初の壁に戻してから手を加えられたのだそう。
さっき並んでた長屋のカレー屋さん、「げしとうじ」へ戻ってみたが・・
列がないと思ったら、カレー売り切れ;がーーん
こちらは桃ヶ池長屋のひとつ、2階は設計事務所で1階では奥さんがカステラを売られてるという。
玄関先では子供たちが遊んでいて、見学の私たちが来ると、可愛い女の子が中を案内してくれた。
玄関を入ると、あまり長屋に似つかわしくないタイル貼りの暖炉。
以前に住まわれていた方が改装時に入れられ、洋風の部屋にして使われていたそう。
凝ったガラスが入った建具が素敵。
案内してくれた女の子。
この坪庭もいいなあ。
2階は設計事務所になっていて、物干し台から外を見ると、周囲も屋根の連なった長屋がひしめいてるようだった。
同じ桃ヶ池長屋の飲食店と陶器屋さん
やっとお昼にありつける、と思ったら、ここも終了してた;
器屋さんの店内。
造園屋さんのおしゃれな店先。
路地の奥にあった長屋、ヨシナガヤ00X桃ヶ池の長屋。
そして寺西家阿倍野長屋へ。
こちらは長屋で全国初の登録有形文化財となった建物で、4つの異なる飲食店が入っている。
このうちのイタリアンキッチン混へは以前食事で入ったことがあった。
ちょうど15時半からの1時間は内覧可能だったので、中国料理のAKAの店内へ。
細い黒竹があちらこちらにあしらわれた店内。
テーマカラー?は赤と黒のようで、大人っぽいシックな雰囲気。
2階も、天井はふんだんに使われた黒竹。
長屋なので、間取りは以前に入ったイタリアンの混と全く同じのようだったが、内装は
お店それぞれ特色が出ているようだった。
その長屋の向かいの寺西家住宅ではちょうど講演会が終わったところで、
こちらの住宅も内観させて頂くことができた。
手前の洋館が気になっていたので、洋館の中も見せて頂くと、上部に緑色のステンドグラスの入った洋風の縦長の窓が
二つ並んでいて、部屋の真ん中には大きなシャンデリアが。
家の方に伺ってみると、シャンデリアは朝日新聞本社の社長室にあったものだそうで、解体時に譲り受けたものだとか。
お庭の方も見せて頂いた。
壁や地面に瓦がふんだんに使われていて、壁には瓦で面白いデザインが描かれてた。
リサイクル瓦?
この後、田辺の方へ移動して、書店になっている築82年の長屋を見学。
こちらの長屋は玄米カレーとチャイのお店。
そろそろ日も暮れかかってきたので帰ることに。
この日は様々なタイプの長屋のリノベーションや長屋での暮らしぶりを垣間見ることができて楽しかった。
まだまだ他の地区にもたくさんの再生された長屋があるようなので、又の機会に訪れてみたい。