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和歌山県庁舎本館

2018-04-16 | 建築巡り・街歩き【その他】

先週末は建築講座だったが、子供の学校懇談の為、欠席することになってしまい、

その埋め合わせ?に翌日あった和歌山県庁の特別公開を見にやってきた。

和歌山県庁舎本館は、富山県庁を設計したという増田八郎設計により昭和13年に建てられた。

写真を見ると富山県庁とそっくりだけれど、黄色味を帯びたタイル貼りの外観や三階の窓がアーチ窓になってるなど、

こちらの方が少し華やかで装飾豊かな仕上がりに。

 

 

特に正面玄関上部には付柱やテラコッタのレリーフなどで華やかに彩られてる。

 

 

 

 

正面玄関から入ると広がる階段ホール。

 

 

和歌山県出身の保田龍門作のレリーフは金属が貴重な時代だったため、セメントで作られたものだそう。

古事記を題材としたものだとか。

 

 

階段の手すりは黒大理石に、手摺以外はコストダウンのため人工大理石が使われている。

 

 

 

 

三階から四階に吹き抜けで造られた議場。

 

 

内部はきれいに改装されているが、この天井のU字型照明は建設当初のものだそうで、斬新だなあ。

 

 

 

 

正面は何重ものアーチで縁取りされている。

 

 

衝立?についてた時計のデザインもかわいいなあ。

 

 

こちらは知事室。

チーク材が用いられた部屋で、南西に設けられた部屋には風が通り、夏に快適に過ごせるようにとの配慮がされている。

昭和22年には昭和天皇がこちらの部屋で宿泊されたとか。

 

 

天井装飾も細やか。

 

 

 

 

そして正庁へ。

こちらの部屋は賓客を迎えたり、公式行事を行ったりする部屋とのこと。

 

 

この正面の奉掲所と呼ばれるところには黒漆が塗られ、鳳凰のレリーフで装飾されている。

黒漆は海南市黒江の特産だそう。

 

 

金箔が施された豪華な鳳凰レリーフ

 

 

 

 

正面だけでなく周りの腰壁も黒漆塗りに。

 

 

 

 

4階にも同じく保田龍門作の古事記を題材にしたレリーフ。

 

 

この時計の数字のフォントもいいなあ。

1時間あっという間の見学で、普段見れないという部屋も見ることができてよかった。

 


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