京都迎賓館に訪れた後は、京都仙洞御所にも予約していた。
見学は庭園だし、土砂降りだったので、皆で一瞬どうしようか迷ったが、せっかく予約したので参加することに。
ガイドツアーは、日本人は2組だけで、他は全て外国人観光客だった。
京都仙洞御所、大宮御所は、退位された天皇と后の為の御所で、1630年に、後水尾上皇と后の為に造営された。
その後1854年の火災により消失。
仙洞御所の建物は再建されなかったが、庭園や茶室が残されている。

火災後、1867年に大宮御所は、再建され、現在も使用されているが、見学は建物外観だけ。
建物内は、外国からの賓客を迎える為、靴のまま上がれるよう、バストイレは洋式に、障子をガラスとカーテンにするなど、和洋折衷に変えられているそう。

こちらは大宮御所から仙洞御所へつながっていたと見られる渡り廊下の跡。

池泉回遊式庭園は、想像以上に広大で、
最初は雨降りでキツいなと思っていたが、
雨ならではの庭園の景色がすばらしくて、
最後にはこの日に来れてよかった!と思ったほど。

庭園内は、隠れ紅葉の名所といわれるほど、紅葉の木の本数が多く、枝ぶりや葉もきれいなものばかり。

雨水に濡れた青紅葉が美しい〜


庭園の緑が鮮やかでみとれる。


所々、解説を聞く為に立ち止まるが、
広大な庭園内を大人数で歩き続けてるので、写真を撮るのはなかなか難しかった。ブレてしまった写真がいっぱい;




この紅葉は上にも、下にも地を這うように広がっていて、
生命力にあふれてた。

ふっくらした形の葉。

八ツ橋は、建てられた当初は、木製の橋だったが、後に石造りに変えられ、
その石の硬さをやわらげる為に、上に藤棚がつけられたのだとか。
花のシーズンは、ちょうど終わったところのようだったが、いい具合に藤の蔦が絡まる。

州浜に敷かれた丸みを帯びた石は一升石と呼ばれ、石ひとつを米一升と交換して、小田原から運ばれたものだそうで、なんと12万個あるという。

こちらは全部一升石。



ガイドさんが言われるには、ここの紅葉は生育条件がかなり良くて
秋の紅葉も期待できるみたい。
今年の秋の遠足はまたここにしようってことに。

仙洞御所に残る茶室、醒花亭。

もう一方の茶室、又新亭の待合。

茶室、又新亭まで戻ってきて、庭園をぐるりと一周してきた。
1時間オーバーでじっくりと案内して頂き、雨ならではの庭園の良さを
味わえた。
ここが無料だなんて、驚き。
季節を変えて、度々訪れたいところだなと思った。