m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

京都タイルギャラリーへ

2021-09-11 | 美術館・ギャラリー他

昨日は、前々から行きたかった京都タイルギャラリーへ行ってきた。
京都タイルギャラリーでは、日本各地の窯元で作られたオリジナルタイルが一同に集まり、展示されている。


京都駅近くのビルの3階、
扉を開けると各窯元のオリジナリティーに富んだタイルがいっぱい。
興奮のあまり、全体写真を撮り忘れ、パンフから引用させてもらった;


まずは興味のあった岐阜の土岐市にあるケラモスアートさんの展示から。
インスタでも見ていた、押し出し成型により作られたタイル。
かわいい花の形と色味もとても好み。
いいなあ~
土岐市のギャラリーへも行きたい。



こちらのボーダータイルの色味も渋い。



スクラッチタイルも近代建築で使われているものとあまり変わらない
ような味わい深さ。
実際に様々な近代建築の修復に携わられているという。



先斗町歌舞練場の外壁のタイルの修復も手掛けられている。
以前撮ったもの↑
再現度がすばらしいなあ。


こんな和の雰囲気のものも。
目地に金色の紐や芝などが使われていて面白い試み。


へリンボーン状に貼られた細いボーダータイルもなんとも言えない色合いで、
分厚い迫力のある陶板も、陶芸家の作品だと言っても遜色ないような雰囲気。
驚いたことには、この重そうな陶板も全て磁石により壁に貼り付け展示されている。
なので移動や展示替えを容易に行うことができそう。
各タイルの説明の詳細はQRコードで読み取って、手元のスマホで見ることができる。新しく見やすい展示だなあ。



この上の面白い質感のタイルは、廃物を利用したタイルだそうで、
ツブツブを圧縮して固めて作られている。


こちらは大佛タイルを復元したものだそう。
めちゃめちゃ色がきれい。
昔は、一つの釉薬でこれほどの色幅を出したそうだが、
こちらの復元ではいくつかの釉薬を混ぜて出しているだろうとのこと。


タイルの成型についてもいくつか説明をして頂いた。
角が直角になった役物タイルはこのように二つくっつけた形の押し出し成型で
焼かれるという。
焼き上がり、筋の入っているところで二つに分割して完成だとか。
間に丸い棒状のものを挟んで焼かれるものも。


間の棒状のものは廃材になるが、それもタイルとして使っても
面白いのではないかというアイディアも。


すごく味わいのある窯変タイルも数種類あった。
現在でもこんな味わいのあるタイルが焼けるといえば焼けるのだそうだが、
需要が多くないため、コストがかかるという。
使う人が増えれば、こんなタイルの復刻もあり得るんだなあ。


人気のコラベル(上)も、こんな渋い色味も、こちらの展示用に作られたとか。
いいなあ好きな色合い。
でもかなり手間がかかるそうで、もうできないらしい・・


こんなブロックのような立体感のあるタイルも組み合わせが楽しそう。



透かし彫りの凝ったタイルも。
こちらの製造方法は企業秘密だとか。
まだまだタイルはたくさんあったがきりがないのでこの辺で。



窯元によって、製法に得意、不得意があるそうなので、お客様の要望に応じた窯元を紹介することもできるなど、メーカーではなく、窯元くくりで
タイルを選ぶことができるという新しい施設のようだ。
お客さんとしては、建築家やデザイナー、工務店などの建築業者が多いそうだが、一般の方も歓迎とのこと。
日本のタイルの豊富なバリエーションを堪能することができた。
ぜひたくさんの人に活用してもらえたらいいなあ。

京都タイルギャラリー→
現在は緊急事態宣言中につき、見学は要予約とのことです。
コメント
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