m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

台湾・高雄の旅2018【嘉義近郊のマジョリカタイル他その一】

2018-01-12 | 台湾・高雄&嘉義の旅2018

先日書いた嘉義のタイル博物館の記事をその博物館である台灣花磚古厝のフェイスブックのページ

シェアして頂いたところ、驚いたことに、その日は1505人(IP)、更に昨日も1000人超の方々(普段は300~400程度)

見に来てくださったようで、マジョリカタイル博物館の影響力と台湾(と日本)の方々のマジョリカタイルへの関心の高さに驚いた。

このブログでできるだけたくさんの方に博物館を知って頂いて、

マジョリカタイルへの関心度の向上や保存活動に微力ながら協力できるとうれしいなあ。



タイル博物館へ宿泊した翌日、徐さんに嘉義近郊のマジョリカタイルのレアスポットへ案内していただいた。

事前に嘉義近郊で実際にマジョリカタイルが使われている建物を教えてほしいと尋ねたら、

個人的に行くのは難しいので、案内してくださると言って頂き、恐縮ながら案内して頂くことになっていた。

台北からぷにょさんの中国語の堪能なお友達と関東から建築友達と合流。

車に乗せて頂いて、いざ出発!

 

 

最初のお宅は林家。

徐さんのお友達のお家の方が迎えてくださった。

門のところからマジョリカタイルが貼られていてテンション上がる~

 

 

煉瓦造りの門の両側に入れられたマジョリカタイルの壁面。

汚れがあるので、この汚れを取り去ったらもっとタイルがきれいに映えるだろうに、

しかし釉薬の裏にカビが入り込んでいるようで、このまま貼られた状態でクリーニングすることは

難しいのだそう。

 

 

門を入ると中庭が目の前に広がる。

コの字型をした台湾の伝統的な住居、「三合院」というスタイルになっている。

 

 

 

林家は村長さんや議員さんをされていたという家で、嘉義でバイクを一番最初に買った人だそう。

 

 

そしてどこにマジョリカタイルがあるのかというと、、

屋根の上にずらりと並んでいるのだ。 

 

色とりどりの様々なデザインのマジョリカタイルが屋根の上に並ぶ。

高価であったマジョリカタイルは富の象徴でもあったため、

遠くからもタイルが見えるように通常、屋根の上の高い位置に貼られたという。

 

 

望遠があまり効かないカメラを持ってきたので、ちゃんととれてるか不安だったのだけど

やっぱりあまりクリアじゃないなあ。

 

 

タイル以外にも、陶片で造られた細やかな装飾も見られる。

 

 

結構薄くて繊細そうなものだけど、よく残っているなあ。

 

 

コの字型の建物の屋根、ほぼぐるりとタイルが貼り巡らされていて、

それがきれいに残されていて感激!

     

 

 

 

 

 

 

しかしタイル好きとしてはせっかくの美しいタイルをこんな屋根の上ではなく

もっとじっくり観察できる家の壁とかに貼って欲しかったけど・・

 

 

 

 

三合院の住宅では真正面の「大廰」と呼ばれる部屋には神様や祖先を祀る部屋が設けられている。

そしてその「大廰」はお客さんを迎えるリビングも兼ねているという。

 

 

柱や梁の装飾がとても細かい。

軒を支える木の柱は、補強のため、後に石柱で囲んだ形になったようだ。

 

  

斗供にもすばらしく繊細な彫刻が施されている。

 

 

玄関上には富士山を描いた絵が残されていたり、

 

 

「大廰」の扉も木の透かし彫りで動物や植物が表されている。

 

 

みんなでじっくり見ていたら、こんなところに猿発見!

しかも猿がハチの巣を木の枝でつついてるところ。

ユーモラスなデザインに思わず皆で笑ってしまった。

 

 

花や鳥の木彫りもすばらしく細かい。

 

 

かわいい面格子も。

 

   

庭にはこんな鈴なりになったパパイヤの木もあった。

林家をじっくりと見せて頂いて、みんなで記念撮影し、次のスポットへ向かったのだった。

 

コメント
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