goo blog サービス終了のお知らせ 

m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ブダペストの地下鉄その二・1号線】

2023-06-19 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

ロンドンの地下鉄についで、ヨーロッパで2番目に古いというブダペストの地下鉄は、1896年にハンガリー建国1000年を記念して開通したそう。
1号線は当時の雰囲気を再現したものなのか、クラシックな雰囲気で統一されていた。


地上からの地下への入口は、鮮やかな黄色のフェンスに囲まれ、
地下への階段壁は白と茶色のサブウェイタイルが貼られている。


黄色の手すりは、細工が美しく、グリーンの窓枠ともぴったり。


ホームへと続くタイル壁。茶色で縁取りされている。


駅名もタイルに描かれたもので素敵だ。




コーナー部分はこのような装飾的な金物が使われていたり


ホームを支える鉄骨も、柱頭には華麗な飾りがつく。





各駅についていた重厚な雰囲気の木の扉。
何がしまわれているのか?!


こんな変形楕円の扉も。


ゴミ箱も当時のものを復元したものなのか?おしゃれ。


車両は目の覚めるような黄色。
現在の車両は1995年に開通100周年を記念して、建設当時の姿
に復元されたものだそう。


さすがに車両と駅の雰囲気がぴったり。


対面のホーム。



車両に乗り込む。
つり革は、本革仕様だ。
他の線はバーだけだったりしたけど、この線は復元車両だからかな?


照明カバーもレトロな雰囲気。


シートもいくつかパターンが。






1号線は各駅、それほど大きくは変わらず、クラシックなパターンで統一されていた。こちらの駅はホームの柱が茶色。
地下鉄編は更に続く・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【パリスパッサージュレストラン】

2023-06-18 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

ブダペスト初日の夜に訪れたパリスパッサージュレストラン。
街歩きの終盤で行き着き、夕飯はここで食べるしかないだろう、と
強力に思わせられた建物。


昔は、建物の中にショップが連なるアーケードだった建物で、現在は高級ホテルとなり、その吹き抜けの1階がレストランとなっている。


建物の窓枠などには、ジョルナイ製のタイルが使用されていて、


壁面には、穴の中から這い出してくるかのような人物像が見える。


中へ入り、まず息をのんだのは、この六角形のドーム。
美しい~
照明と装飾とが一体となったアラブ風のドーム


ドームの前に広がる広大なパッサージュ空間!


うわああぁ、なんて素晴らしい雰囲気なのか!
この場にしばし佇みたい。
せっかくなので記念すべきブダペスト初日の夜はここで夕食を頂こうと
即座に決定。






予約はしていなかったが、コーナーのソファの席に案内して頂いた。
ソファの背もたれには、ドームのモチーフになってる六角形がデザインされていた。



パーテーションも六角形モチーフ。


床のタイルも同じく六角形のモチーフでデザインされていた。






モザイク状のタイルが床を縁取る。


そして床面の隅にはガラスブロックも入れられている。
地下もあったんだろうか?


レストランの先はホテルのロビーになっていて、


その手前のガラスのドームも美しい。


さすがにこの雰囲気なので食事は、コース料理などはとても手が出ず、
クロックムッシュのようなサンドイッチを頼んだが、これがすごいボリュームでお腹いっぱいに。
結構なお値段がしたが、見学料ということでよしとしよう。
それにしても、27年前に訪れた時は、何もかもが安すぎて、とても旅がし易かった記憶があるけど、こんなにも物価が高騰していたとは、、



建物は、銀行だった時代もあり、しばらく使用されず荒廃していた頃もあったようだが、雰囲気を損ねず、美しくリノベーションされ、ホテルと高級レストランに生まれ変わり、再び、人が集まる場になったことは素晴らしいなあ。


着いた早々、素晴らしい建築を味わえて、至福のディナータイムを過ごすことができたのだった。。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【アールヌーヴォー建築&タイル巡りその一】

2023-06-17 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
ブダペスト1日目は、14時半に空港着予定が飛行機の遅れで16時を過ぎる頃になってしまい、焦っていた。
空港に着いたら、①まずは現地通貨をクレカのキャッシングで引き出す。
(両替するよりレートがいいらしいので)
日本でもキャッシングなんてしたことないので、超緊張、、しかもATMの操作がよくわからん。ここはGoogle翻訳アプリのカメラ入力で日本語に変換し、なんとか現地通貨をいくらか引き出せた。
(フォリントの現金がいくらかは必要かと思ったけど、実際には、小さな商店から切符までカード払いでも大丈夫そうだった)
②市バスのチケットを購入し、地下鉄駅のある終点まで行く。
(いくら急いでいてもタクシーを使うと負けだと思ってしまう習性;地下鉄も偵察したいし)
これまたチケットの買い方がよくわからなかったが、Google翻訳でなんとかゲットし、バスに乗り込む。
➂地下鉄駅で、72時間フリー切符を買う。
たまたま係員がいて、教えてもらえた。



他所の国へ行くとちょっとしたことでも初めてなので、いちいち手間取ってしまうが、
とにかく少しでも時間を無駄にしたくないので、集中してそれらをできる限り最速でこなし、宿のSzenes House  Apartmentにチェックイン。
荷物を置いて身軽になったので、早速街歩きに繰り出した。


もう時間も6時近くになっていたので、日が沈むまで、宿から徒歩圏内で行けるところをと、まずはレヒネル・エデンの地理学研究所へやってきた。
なんとここ、毎週水曜だけ公開されてて、予約しようとした明日の水曜はすでに埋まってしまっていて、しかし諦めがつかなかったので、明日のキャンセルは出てませんか?とメールでコンタクトを取っていた。
翌日の午前中にもやり取りし、「明日は地元のハンガリー語でのみのガイドだけなので・・・」「それでも大丈夫です!」「じゃあきてください」とのことで、めでたく内部も見れることになった。
詳しくは翌日。。



その他チェックしていたタイル&建築巡りへ。
ブダペストのアール・ヌーヴォー建築は「ハプスブルグ帝国のアール・ヌーヴォー建築」という本を参考にさせて頂き、いくつかマッピングしていた。
その本によると、ブダペストは世界でNO.1のアール・ヌーヴォー建築保有都市で、更にハンガリーには全世界の四分の一のアール・ヌーヴォー建築があるとのこと。
その理由は、1869年にハプスブルグ帝国の中でハンガリーの自治が認められ、又ユダヤ人にも市民権が与えられたことで、ブダペストに多くの人とお金が入り、建築需要が高まったためなのだそう。
今までアール・ヌーヴォーといえば、フランスやベルギーのイメージだったけど、
ブダペスト、ハンガリーに一番多く残されていたなんて、驚いた。
ちなみにベルギーのブリュッセルは4位、フランスのパリとナンシーは16位だそう。


その中で紹介されていた「盲人学校」
レヒネルの事務所でも腕を磨き、ハンガリーに300もの学校を建設したというバウムガルテン・シャーンドル設計のもの。



丸窓やゴシックアーチ窓のラインに沿って煉瓦が貼られ、陶製の植物文様の装飾も見られる。


同じくバウムガルテン・シャーンドル設計のエルジェーベト女子学院。

こちらは、偶然見つけた建物だけど、
ZALA ビラとして賃貸募集してた、、なんだかすごそうな物件。


窓上や柱に大がかりな陶製飾りが施され、アール・ヌーヴォーの窓の面格子も
優雅だった。


そして、見たかったレヒネル・エデンのシペキ邸、
この日は時間的に閉まってるだろうけど、また改めて内部を見に来ようと思ってたらなんと修復中!
今回、レヒネルの応用美術館も修復中だし・・無念~
足場が組まれ、フェンスもあり、外観もよく見れずだった。


そして市民公園の中にある「ミレニアムハウス」へやってきた。
建物の前庭にはバラ園があって、ちょうど満開。きれいだ~
ここはジョルナイの陶器が建物に使用されているというのでチェックしてた。


まずは建物前にある噴水。


鮮やかなライトブルーが噴水の水の色と同化してさわやか。


一番上の二匹の鯉っぽい魚は、波と共に躍動感にあふれてる。
柱頭には天使の顔。


イルカに、ジョルナイのマークとネームプレートも。


噴水の後方の「ミレニアムハウス」は、1885年に国立一般博覧会の芸術ホールとして建てられたもので、市民公園の中では最も古い建物だそうだけど、2017年に修復され、元の姿に戻されたばかりのよう。
現在はアートスペースやカフェとして活用されている。


建物壁面にもジョルナイ製のカラフルな陶製装飾が貼り付く。







扇型アーチの中のライトブルーとピンクがかったグラデーションのカラーがきれいだなあ。


公園を抜けて、歩いて行くと、目の前に現れたなんだかただならぬ建物。


このファサードのすだれ状の装飾が、見たことのない雰囲気で
文様が民族調だけど、素材感やデザインがクールだなあ。と
感心しながら横を通り抜けようとしたら、


どういうフォルム??
建物を横から見ると斜めに傾いていってるし・・


この高さだと、文様の仕組みがよく見える。
アルミ製の小さな箱のようなものが取り付けられている。


横から見たらこんな感じ。


そして、その先がずっと伸びていて、


追っていくと、一旦地中に埋まり、又同じように反対側へ、建物が続いていた。何これは?!
しかも斜面になった屋上が緑化されていて、公園のようになって、
人や犬が散歩してるし。



すごい建築だなあ。

帰ってきて、調べてみると(TECTURE MAGによる)、建物は2022年に建てられたばかりの民俗学博物館で、国際コンペの結果、優勝したハンガリーの建築スタジオ、ナプール・アーキテクトが設計したものだそう。
地面を持ち上げたような緩やかなカーブを描く建物は地中に60%が埋まっているという。
ガラスのカーテンウォールを囲むファサードは、博物館のコレクションの中の民族モチーフを再解釈し、アルミグリッドにレーザーカットされたものだそう。
面白いなあ。
歩いているだけで、いろんなものにぶち当たる。

こちらは、チェックポイントのアール・ヌーヴォー建築。
建築家クールシの自邸。
ア・シンメトリーの建物は窓の形が全て違っていて、それぞれがとても優美なデザイン。


パラペットの装飾は、物語のような場面が描かれていて、周囲の草木もとてつもなく繊細なレリーフ模様。


上から2段目は、変形?丸窓の両脇に孔雀のような鳥が羽を広げている。
窓ガラスは植物文様のステンドグラスも入っていた。


そして三段目は、ライオンのレリーフに、面白い形の窓、
赤い丸い実がデザインされたステンドグラス。
ほんとに細部まで、丁寧に装飾が施されていて、うっとりしてしまう。



おまけに門も、この通りのうねりっぷり。


こちらもチェックポイントの建築家ビダー・エイミルの自邸。


1階の窓上部に優雅な植物文様のアールヌーヴォーの意匠が施されていた。


同じ敷地内に中央が円形に張り出した建物もあって、貼られてたポスターから、
改装して結婚式場として生まれ変わるようだった。









その後カルヴァン派教会にやってきた。


こちらの教会は、ファサードの一部にジョルナイ製のタイルが使われている。
正方形と円形、そして細目の長方形に幾何学文様が施された立体感のあるレリーフタイルが圧巻。模様も数パターンあるようで細かい。


ほんとは、内部にもタイルがあるようだけど、さすがにこの時間は閉まってた。
扉もおしゃれだなあ。


ポーチには黒と白のチェック模様のタイルが貼られていて、扉周りも白黒でコーディネイト。


門のアイアンワークも、タイルなどに使われてる渦巻モチーフなどが入ってる。


こちらの邸宅も、アール・ヌーヴォーの細かな装飾がすばらしい。


扇状に開かれた玄関ポーチの庇。


庇と一体となった外灯、すばらしい〜正にアール・ヌーヴォー的なデザインだなあ〜。



軒下などには、細やかな装飾が見事。


最上階には、女性の集団が描かれたモザイク画が貼られていた。


一番??と思ったのは、ベイウインドウの両脇に施されていた子供たちの集団の彫刻。一体どういう意味があるのやら?!


ピンクの壁面がかわいいアパート。
装飾がとても細やか。


玄関周り。


こちらのアパートはパラペットの装飾がかなり立体的だった。


楓の葉なのか?レリーフというより浮彫ぽく、5つの輪と共にデザインされている。


隣の建物も何体もの人物像のレリーフが貼り付いてた。



明かりのついていた薬局をふと覗き込んだら、店内は、古い内装のままで、天井や、照明、ショーケースなどがいい感じだった。
6時頃から活動した割に、夏のヨーロッパは、日が落ちるのが遅く、8時〜9時近くまで外が明るく、初日から比較的歩けた。
この後は、パリスパッサージュレストランで夕食を食べて、地下鉄散策へ繰り出したのだった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ブダペストの地下鉄その一Kalvin ter駅他】

2023-06-16 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

前回、ポルトガルのリスボンでも地下鉄のタイルアートに感激したので、
ヨーロッパでは、ロンドンに続いて2番目に古いというブダペストの地下鉄も楽しみにしていた。
空港から市内も、あえて地下鉄の3番線の駅のKobanya-Kisupestまでバスで行き、そこから地下鉄で、ホテルの最寄り駅へ向かうことに。


3番線は比較的新しい線のようだ。
Nagyvarad ter駅ではモザイクタイルの円柱発見。
ホームのメインの装飾は金属板をパンチして模様を描いたもののよう。


4番線への乗り換えで、Kalvin ter駅に降りると、
アクリル板か?鹿と木々がデザインされた模様が。


線路の向こうの壁面は、同じデザインで、金属板をパンチしたもの。
ブダペストでは、このパンチした金属板をよく見かけたような気がした。


乗り換えの4番線へ来ると、スケールの大きなコンクリートに囲まれた大空間
が広がる。


ここで来た電車に乗らないといけなかったが、この上に何かありそうで、ついついスーツケース持ったまま思わずこのエスカレーターへ乗った。



コンクリートの天井からは、シンプルな間接照明が付けられていて、
照明がこの金属板に反射することにより、より強力な光に変換されてる?ようで、省エネも兼ねたデザインがよいな~と。


エスカレーターを上り詰めると、その壁面には、英語の筆記体のような文字が見えた。


それが、、近寄ってみると、なんとモザイクタイルで描かれたもの!
おおーーっ、モザイクタイルで、こんな表現方法があったなんて!
目からうろこ。



遠目で見ると、黒く見える文字も、近づくと、こんなカラフルなモザイクタイルからできているのだ。



ただでさえ飛行機が遅れてもう夕方になっていて、一刻も早くホテルへ着いて、明るいうちに外を巡らなければいけないと焦っていたのに、スーツケースを持ったまま、ついついこの駅で右往左往。


エスカレーターはもう一本上にもあったので上がると、そこにもモザイクタイル空間が広がっていた。


こちらはまた、筆記体とは違う雰囲気だったが、
細かく計算されたデザインなんだろうなあ。




出口へと誘う通路の柱にも散りばめられたモザイク。


これは、面白い~



無機質なコンクリート空間に突如現れるモザイクの壁面もインパクトがある。
カッコイイな~
ブダペスト、侮り難し。この後の数日間がますます楽しみになってきたのだった。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【ジョルナイタイルの宝庫・ゲッレールト温泉】

2023-06-15 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023

ブダペストで最も楽しみにしていたタイルスポットのひとつ、ゲッレールト温泉。朝6時開店とガイドブックに書かれていたので訪れてみると、なんと扉は閉ざされていた。
ショックを受けつつ通りすがりの人に藁をもすがる思いで尋ねてみると、オープン時間が変わったみたい。
よく見ると張り紙がされてて、どうも開店時間が9時からになったようだ。
よかった〜
改めて出直し。


エントランスを入ると、そこにはもうタイル空間が、広がってた。


浴場内に少しタイルがあったのは知ってたが、まさかエントランスからこんな贅沢なタイル空間が味わえるとは!
六角柱には、細かいモザイクタイルがびっしり。



一枚一枚色むらのある深みのあるモザイクタイルが貼られていて、



柱の下部は、ブルーとえんじ色も交えた渋い取り合わせ。
このブルーがとても鮮やかできれいな発色。



土台に貼られたタイルは、薄水色に赤みがかかった窯変タイルに、ボタンのようなえんじ色のタイルは光沢が見られる。


柱や壁面だけでなく、床面にもタイルが貼られ、無釉モザイクタイルで描かれた華やかな模様は、ハンガリーの民族的な意匠。


それにしても色の取り合わせがとても美しい。
この床に、この柱の取り合わせ、最高~


中央の文様を縁取るタイル。



天井の意匠は、イスラム風だったので、エントランス全体はイスラム空間をハンガリー調に?味付けした感じなんだろうか~


エントランスホールからなかなか動けずにいたが、
まだまだ先が続く。
床面をたどると、受付ブースのあたりは、少し明るめの黄色が加わり、色調もガラッと変わった。


縁取る文様も多種多様。
まるでチロリアンテープのようなタイル文様。





受付ブースで、チケットを購入すると、その先は、
天窓からの採光が明るいホールへ。


ヴォールト天井にはステンドグラスが入れられていて、
とても華やか。




床のタイルはシンプルなパターン。


浴場へは、手前に入口があるのだけど、
まだ先にもう一つホールがある。


天井を見上げると、このドーム状のステンドグラス!


その下には、これまた緻密なモザイクタイルで描かれた草花や白鳥が。






とにかく花モチーフが可愛い!




そして突き当りには、半円ドームの中に壁泉。



壁泉の壁面も全てモザイクタイルで覆いつくされているのだ。


それにしてもこの釉薬の色合いと色合わせ。
渋いし、かわいいし・・超自分のツボをついてくる。



辰砂のような色合いのものもある。


更に壁泉の中を覗き込むと、
中にも放射状にモザイクタイルで文様が描かれてた。


うおおぉ、ここまでモザイクタイルにこだわった空間、、
ヨーロッパで、こんなモザイクタイル使いに出会えるとは思ってなかった。
これは4年前に訪れたポルトガルでは見られなかった。
もう温泉に入る前にすっかりノックアウトされてしまった。


温泉への通路にも柱に重厚なタイル使い。


そしていよいよ温泉へ。
温泉は男女混浴の為、要水着着用。そして写真撮影もOK。
今更水着なんて着れたもんじゃないので、ほぼ服のような水着を着て、
更にラッシュガードのパーカーを羽織る。
まずは、カメラを持って偵察に。
温泉といっても、プールのようなお風呂もあり、
こちらの温泉は、水泳帽着用必須で、泳ぐための温泉。


テラコッタの列柱が並ぶ。




柱に彫り込まれた文様は、草花や、


動物などをモチーフとしたもの。


こんな噴水もあったり、


壁面にはテラコッタの上に鮮やかな色のセラミックが美しいオブジェ。


腰壁にも贅沢にタイルが使われている。


そして、更にその奥の温泉へ。
うおおおおぉ、なんじゃこれはーー


こんなに美しく、かわいい温泉があっていいの?!
っていうくらいの可愛さ!
アーチの縁飾りーー


これらは全てタイルに覆われているのだ。
優しい色合いの水色のタイルをベースに、子供たちの像や草花をモチーフとした陶製の飾り。



ここは天国?!


壁線の背面は、なんと細かなモザイクタイルで文様が描かれている。


もう一方の浴槽の壁泉には、二匹の亀を小脇に抱えた幼児の姿。


モザイクタイルの貼られた壁面にぽつぽつとボタンのような飾りに、透かし彫りの陶板。仕切りのボーダーもボリュームのあるレリーフタイルが。



浴槽との境の仕切り壁と柱もこの通りの凝りよう。


出入口の両脇柱はそのままおじさんの顔が貼り付いた壁泉に。


二つの浴槽の間の床面に貼られたモザイク装飾。
水色とこげ茶の組み合わせがいいな~



1ピースが揺らめくような曲線のタイルの組み合わせ。


そして、シャワーブースまでもがモザイク尽くしだった。
各ブースの間にはモザイク円柱が立つ。










のっぺりと見える壁も全てこんなモザイクタイルなのだ。



天窓から明かりが降り注ぎ、正に天国的温泉。。


一旦カメラをロッカーにしまった後、もう一度ゆっくり湯舟につかる。
ああ、至福のひととき。。


温泉のから出た後も建物散策。
2階へも上がってよいと言われたので上がらせて頂く。


2階にも美しいステンドグラスがはめられていて、
自然光が入りとても明るい。


2階はマッサージ室として使われているようで、
部屋が並ぶ回廊には楕円形の階段状にドーム型となったステンドグラスが
いくつも入れられていた。



こんなステングラスを眺めながら受けるマッサージも贅沢だなあ。
時間もお金もないので、さすがにマッサージは受けなかったが;

とにかくもう、自分の想像の域を遥かに超えた、タイル尽くしの温泉に、心の中で感嘆の雄叫びを上げ続けたひとときだった。。


ところで、ゲッレールト温泉には、ゲッレールトホテルが、隣接してるので、ホテルも見たいな、と思っていたのだが、、
なんとホテルは、閉められ、閑散とした状態なっていた。
まさかコロナで打撃を受けて閉業とか?!
ちょっと心配、、また復活を望みたい。


ゲッレールトホテル前には、ジョルナイ製の噴水もある。
このブルーは、ゲッレールト温泉のテーマカラーでもあるなあ。


天辺には、エオシン釉が美しく輝く蕾のようなオブジェ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコの建築&タイル旅2023【アール・ヌーヴォー炸裂の宿Szenes House Apartment】

2023-06-14 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023
ハンガリー&チェコ8日間の旅から無事帰還。
自分の力を出し尽くして、見たいものを満足ゆくまで追求できた本当に幸せな数日間だった。

一応事前にチェックしていたものはあったけど、その道中にはそれ以上の発見があって、やっぱり現地に行ってみないと味わえないもの、体験できないことがあるのだなと実感。

外国へ行くといろんな面で自分の常識が覆されるし、世界の広さを実感できる。ほんとにこの歳になっても衝撃を受けることばかり。
狂喜と感動の連続の毎日で、大量の素晴らしいものを摂取し続けた為、
まだまだ未消化状態なので、大量の写真を整理しながら少しずつブログに記録して消化していこう。

まずは、今回、ブダペストの宿にチョイスしたSzenes House  Apartment。
地下鉄keleti palyaudvar駅から徒歩8分くらいのところにあるアパート。(後ほど、目の前にバス停があることわかったので、移動もラクラクだった)
駅からスーツケースを押しながら歩いてきた時、目に飛び込んできた外観に
テンションが爆上がり。


扉周りもアール・ヌーヴォーの意匠が美しく、


ベイウィンドウを見上げると、草花文様のレリーフが細かく入る。


ボーダー状に入った小鳥が向き合うレリーフもかわいい。


扉はこんな雰囲気だけど、出入りはオートロック式で、
メールで送られてきた番号を押すと、オーナーさんが扉を開けてくれた。




玄関からまっすぐ突き進むと、中庭に出た。
思わず、おおーっと声が!


ピンクとクリーム色のツートンカラーで装飾された壁面は、可愛さ爆発。


そして中庭対面から建物を見上げると、また違った意匠が。


しかもそのフェンスには、蝶!
なんとアーティスティックなデザイン。
このマンションだけのオリジナルだろうか?!


対面には全て蝶のフェンスがはめられていて圧巻!


玄関ホールには、こんなセメントタイルも貼られてるし、


滑り止めを兼ねたようなモザイク調のタイルも貼られてる。


階段の上り口には、また違ったデザインのフェンス。
これはチューリップをデザインしたものかな?


階段の手すりは、更に華麗な曲線を描いてる。


モチーフは蝶の羽だろうか?




お花のレリーフの入った階段の青緑の腰壁も良い。


部屋の扉のアイアンワークも繊細。


中へ入ると、キッチン付きのリビングに、


広いベッドルーム、


小さなバルコニーもついている。






バスタブ付きのお風呂に、トイレは別室と、一人にしてはもったいないくらいの広さと贅沢な造りで、逆に広過ぎて動線が悪いくらいだった。

このアパートには3日間お世話になり、毎日出入りする度に美しい意匠が目に入って幸せな気分になれた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハンガリー&チェコに建築&タイル旅へ

2023-06-02 | ハンガリー&チェコのタイル&建築旅2023


今年こそは行きたいと思っていた東欧(ハンガリー&チェコ)への旅が来週に迫ってきた。
航空券は、3月初めにゲットしていたのだけど、その後、思わぬ交通事故に遭い、、その怪我が予想以上に長引き、
更には、実家の母が大腿骨骨折して、入院、手術、リハビリ転院と、この1.2ヶ月は自分の病院通いつつ、父母のフォローに実家へ通う日々で、一時は旅行も延期?!かと思ったが、
母も無事退院でき、自宅リハビリも順調&自分の太腿の腫れはまだ完治してないものの、なかなかしつこかった傷は治り、腫れもマシになってきたので、決行することにした。

ハンガリー&チェコは、ちょうど27年前に、アール・ヌーヴォー建築を求めて旅した地で、
その時に、ブダペストのレヒネル・エデンの建物に使われていたジョルナイのセラミックのことが頭に残っていて、
ポルトガルに次ぐタイル旅の次の目的地には、ぜひともハンガリーへ行きたいと思ってた。(イギリスへマジョリカタイル旅も行きたかったが、ボリューム大きくなりそうなので次回に持ち越し)
ジョルナイ工房の本拠地、ペーチも訪ね、工場見学や、ジョルナイのタイルが使われた建物を捜索したい。
又、温泉天国のハンガリーでは、温泉施設に使われたタイルなどもあるんじゃないか?と、、
チェコへは、今回三度目になるのだけど、好きな街だし、もう一度プラハのコテコテのアールヌーヴォー建築群を見たいのと、キュビズム建築も。
前、前回共、修復中だった市民会館内部見学も。できればプラハ以外の街も訪ねてみたい。
見たいもの、行きたい所が山積みでどこまで見ることができるかは、時間と自分の体力にかかってる、、
4年前のポルトガルから、自転車などで体力維持&増強に努めてきたが、
今回の思わぬケガでここ2か月ほどあまり運動できなかったのが痛い。

又、前回のポルトガル&スペインでも、かなり際どい事件(題してバルセロナの奇跡)や失敗が勃発したので、今回は、その教訓を活かし、万全の対策?で挑みたい。
無事行って、帰って来れるのか?やや不安だけど、残りの数日、準備を整えていこう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする