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新潟の旅2017【松籟閣】

2017-05-19 | 新潟の旅2017

サフラン酒本舗から、この日最後の見学場所、松籟閣へやって来た。

なんとか閉館時間前に到着・・

松籟閣は昭和9年に朝日酒造の創立者、平澤輿之助が建てた邸宅。

直前に見た、驚くような派手さのあるサフラン酒本舗とまたうって変わって、時代も少し新しいのだけど、

洗練され、落ち着いた美しい住宅を堪能することができた。

 

  

和風の主屋棟に洋館の応接棟がつく

 

 

洋館はハーフティンバーで部分的にタイルがあしらわれ、とても可愛らしい雰囲気。

 

 

表玄関は総けやき造りの車寄せがついている

 

 

繊細な格子と松葉崩しの模様が入った火頭窓

 

 

廊下にはけやきの長材が床板に用いられていて、富士山やひょうたん型など節の跡に入れられた節袴も見られる。

 

 

入口となってる内玄関を入ると右手にある小座敷。

障子や欄間の桟のデザインが細やかでバラエティに富む。

 

 

 

 

表玄関に続く寄付室の扉の意匠

 

 

メインの松籟の間の床の間

 

 

床柱は珍しくヤシ材なのだそう。

 

 

建具の細工がそれぞれとても細やかで繊細

 

 

隣の仏間との境の欄間

この欄間は松と雲がデフォルメされたような透かし彫りにこうもりのような生き物もいて

風変わりなデザインに。

 

 

繊細な螺鈿細工が見られる仏壇扉

 

 

仏壇の扉にはとても細やかな細工がされていた。

 

 

仏壇の上には神棚が

こちらの装飾も凝っている。

 

 

下座敷の床の間。

 

 

地袋の扉はゆるくカーブを描いている。

この棚のカーブに沿った扉を作るのはかなり難易度の高い職人技なのだそう。

 

 

入口の障子の桟もゆるやかなカーブをつけられていて、

曲線が多用されたこの部屋はやわらかく優しい雰囲気。

 

 

裏の桟の模様が映り込む障子

 

 

並んだ千鳥がかわいい欄間

 

  

廊下のガラスに入れられた押さえのデザインも素敵だなあ。

 

 

花模様がかわいい

 

 

 

 

 

 

庭の手水鉢のデザインがモダンで斬新。

 

 

洋風寝室となっている部屋には、この日イベントでやっていた

和紙の作品の展示があり、和紙で作られたというウェディングドレスも展示されていた。

実際にこのドレスで式を挙げた人も何人かいるのだそう。

和紙といっても耐久性がかなりあるそうで、かばんに加工されたものも販売されてた。

 

 

この寝室には丸窓のステンドグラスがあって、カラフルな色彩を放ってた。

 

 

隣の書斎となってる朝日の間ではイベントのワークショップが行われてて、

ちょっとお邪魔して写真だけ撮らせていただいた。

 

 

床の間

 

 

天井はちょっとアジアな雰囲気の素材の網代模様との組み合わせ

 

 

欄間もまたまた細かい

 

 

廊下にはこんな物入れもあって、寄木細工の素敵な意匠に彩られていた。

 

 

そして応接棟の洋館へと続く廊下

突き当りを右に折れると

 

 

洋風の応接間が現れる。

 

 

 

 

暖炉を挟んで左右対称に入れられたステンドグラス

 

 

大理石とタイル貼りの暖炉

 

 

天井を見上げると、ほんとに細かい漆喰装飾が。

 

 

部屋の四隅に付く換気口のグリルもとても美しい。

 

 

入口扉上部の装飾。

 

どのお部屋もさりげなく細やかで凝った意匠が散りばめられたとても美しい館だった。

 

 

 


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