転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



草の戸も住替る代ぞひなの家

松尾芭蕉というのは、ももひきのほころびをちくちくと繕ったり、
足の三里のツボにお灸を据えたりという、
私だったら絶対にしないような種類の旅支度をしたあとで、
俳句まで詠んで置いていったという、ほとんど気の知れない世界だったが、
それはともかく、このマンションも、娘のいる我々一家が入居した御陰で、
とうとう、きょうから、ひな人形が飾られることになった。
この建物は、草葺きでなくて鉄筋(耐震強度あやふや)だけど。

うちのひな人形は、娘の初節句のためにと
十二年前に、私の両親が買ってくれたもので、
官舎のときは狭すぎて、飾れないどころか保管する場所さえなく、
しばらく、私の実家の二階においやられていたのだが、
今年は、マンションに入居して初めての桃の節句ということで、
久々にひな人形を引き取り、飾るところまでこぎ着けた。

何年間もほったらかしにされたお人形さんたちが、怒り狂って
歯が生えてたり髪ボーボーになってたりしたら、どぼじよう、
とオカルト入った想像をしながら怖々開けてみたが、
勿論、おひな様はご無事で、相変わらずの美しさだった。それで、
『きょうは、やっと、おひな様を飾ったよ♪お楽しみに』
と、昼過ぎ、外出中の娘にメールをした。

娘『わ~い。うちのは、お内裏様だけだよね?』
私『そうです。親王飾りです」
娘『おやだまかざり

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