中国足心道 足揉みぱくちゃん 「今日も元気だ!ご飯がうまい!」

「足揉みぱくちゃん」の療術師 市村良子の日々の出来事、暮らしを綴った日記です。

90歳のお一人様。

2020-01-05 23:58:51 | Weblog
午後からは、足揉みぱくちゃんの最高齢、昭和4年生まれのふさちゃん90歳の所へ。
足揉み歴は、なんと10年目!(時々、中断していますが。。)
そうか~。始めた時は、80歳だったのね。

当時、80歳と言えども、YMおっちゃんの美容院まで、電車と徒歩で来られて、頭とお顔エステ、それと足揉みというメニューでした。
その2年前に股関節骨折と腰椎の圧迫骨折をされたと言うことでしたが、月に5回、仕舞のお稽古、友人とのランチ会、自宅でのお稽古とお忙しい毎日でしたね。

最初は、月に3回、その半年後は月2回、月に1度になったり。
途中、またまた座敷で転んで圧迫骨折で入院、その後心臓で入院。
やっと退院して、介護ベッドが入り、歩行器が入りして、このまま弱ってしまわれるかと思いきや、復活。
「介護ベッドが目障りだから返してもらったの」と。

足揉みも復活したのに、今度は大腸の壊死で人工肛門に。
数か月の入院後、無事に退院。
寝たきりにも認知症にもならず、不死身のふさちゃん。

さすがに、お稽古の類でお出かけすることは無くなりましたが、仕舞の先生がおうちに来て下さることになりました。
「明日は、仕舞のお稽古で明後日は、鼓の稽古。明後日は、デイサービスに行くのよ」
「売れっ子ですね~」

88歳から90歳までのふさちゃんは、本当にケガと病気で忙しかった。
私は、基本、高齢になったら無理に治療しなくてもいいんじゃないかと思っているのですが、ふさちゃんの場合は緊急のケースばかり。
うっ血性心不全、腰椎の圧迫骨折、大腸の壊死。
どれも、放ってそのまま死を待つというような症状ではない。
とにかく、痛みが激烈だったはずなので何とかしてもらわねば。

なので、病院で、できる限りの治療をされたと思います。
腰椎の圧迫骨折の時は、私も病院へ足揉みに行っていましたが、ギブスで固定されて、しばらくは一日中、寝たきり。
何となく、頭の方も怪しくなってきたので、このまま認知症の寝たきりになるのでは、と思いましたが、復活。
娘さんの必死の足揉みのお陰だったろうと思います。

元々、頑張り屋さんのふさちゃんだったのか、どのケースでも見事に復活。
「高齢者に、治療は酷」と思っていた私も、ちゃんと回復できる場合があるのだと、少し考えを改めています。

今日、足を揉んでいると、
「本当に、こうしていつも足揉みをしていただくお陰で、元気でおられるのよね~」と、しみじみおっしゃる。
いえいえ、元々ふさちゃんの体がお元気だったからですよ。
庄屋さんの家に生まれたふさちゃんは、10代の頃の食生活は豊かだったはず。
添加物など勿論ない時代だったから、子供の頃からしっかり体が作られていた。

それと、80代になっても積極的な生活が続いていました。
好奇心旺盛な脳が、どんな困難にあっても体を引っ張って行ったのだと思われます。

「今の生活は、以前に比べると暇で退屈しませんか?」と聞いてみると、
「いえ、今で十分ですよ。ゆっくり暮らさせてもらってありがたいです。」
一人暮らしのふさちゃんは、週に2回の入浴介助、週に1度のヘルパーさん、時々子供さんが来られて食事の手助けなどをされています。

90歳のお一人様暮らし。
先月までは、お部屋でサヨナラしていましたが、今日は、玄関までお見送りくださいました。
また少し、お元気になられたのかな。

毎月、お会いするのが楽しみで、こんな風に生きていけば良いのだとモデルにしてる一人です。







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