中国足心道 足揉みぱくちゃん 「今日も元気だ!ご飯がうまい!」

「足揉みぱくちゃん」の療術師 市村良子の日々の出来事、暮らしを綴った日記です。

ゆ~っくりと~。

2024-08-31 23:21:10 | Weblog
台風10号の接近した、30日、31日。

九州に上陸した頃は、気圧が935。
大きな台風でした。すごいな~と思っていたら、さすがに上陸すると勢力が落ちる。
980,990,と段々弱って来たと思うのに、新幹線が止まった。

30日のご予約は、キャンセル。
31日は、娘夫婦の足揉みに東京へ行く予定でしたが、天気は戻れど新幹線が動かん。
「行かれへんわ~」
「来んでもえー!」

で、ホントに久しぶりに何もない1日ができました。
図書館から、貸し出しカードの期限が切れますので、更新してください~のお知らせが届いていたので、1年以上ぶりに図書館へ。
前は、毎月の通っていたのですが、改装期間もあって、久しぶりや~。
小説なんぞ借りてきました(小説読むのも久しぶり~)。



図書館のお勧め本の棚にありました。

林真理子さんの「8050」。これ、読んでみたかった本やわ~。
80代の親の年金で暮らす、50代の引きこもりさんの話、位しか内容を知りませんでした。
どんな親子さんが書かれてるんやろ~、どないして暮らしてはるんやろ~と興味深々で読み始めたのですが、思っていたのと違った。
中学の時にいじめにあった20歳の引きこもりさんが、親と一緒に裁判を起こして、当時の生徒を罰するまでの話。
勿論、その過程は壮絶なのですが、タイトルと全く違う(ように感じた)。
林真理子さん、近頃、作風変わった?
昔は、好きな作家さんの一人で、結構楽しく読んでいたのですが。こっちが年をとったから?

次「いのちの停車場」南杏子さん。
この作家さんの本は、前に「サイレントブレス」というのを読みました。
今回も、大病院の救急救命センターのやり手の女医、サワコさんが、実家に帰って、ターミナルの患者さんの在宅医療をするようになる話。
これは、自宅で自然死を目指している私には、とても参考になる本です。

80代のご夫妻、奥様はもう死が近い。
それを介護しているご主人。もう、ずーっと目が覚めない薬をくれ!とサワコ先生に頼む。
でも、いざ、その時が来そうになると救急車を呼んで慌てふためく。
サワコ先生は、そんなご主人に入念な教育をする必要があると感じる。
教育とは、死のプロセスの説明、いわば、「死のレクチャー」。

「奥様とお別れの時が近づいています。」とはっきり告げて、大判のスケッチブックに書いた、人の亡くなるプロセスを説明し始める。
「死に向かう変化は人それぞれですから、これからお話するのは、一般的なケースだと思ってください。まずは、亡くなる1週間から2週間前です。
1.だんだん眠っている時間が長くなります。
2.夢と現実を行き来するようになります。せん妄といって、うわごとのような言葉を発したり、見えないものが見えているような動作をすることがあります。これらは、みんな死の兆候です」
多くの医師がそうであるように、これまでサワコは、患者が死ぬことについて前もって家族に詳しく説明をしたことは無かった。
「最後の日になると、呼吸のリズムが乱れます。いわば危篤状態です。そして、いつもは使わない顎の筋肉を動かし、口をパクパクとさせてあえぐような呼吸になります。これを下顎呼吸と言います。亡くなる8時間位前から生じ、死の前兆にあたる呼吸です。」(まだ、続きますが、興味のある方は、読んでね)。

昭和の中頃までは、自宅で亡くなる人も多かったから、人の死をみるのも当たり前だったかもしれません。
でも、今は、いつどのように亡くなるのか、ほとんどの方が知らない。
人は知らないことには、恐怖を抱く。
在宅医療では、こんな風に、看取りをする家族にちゃんと伝えて、なお家族のフォローもする。
レクチャーを受けた本の中のご主人は、最後の最後まで取り乱すことなく、奥様に感謝し、キチンとお別れをされた。

今の在宅医療の医師がサワコ先生と同じようにできるのか分かりませんが、こういう本が出てくるということは、社会が望んでいる、その方向に流れているような気がします。
NHKで、たまに放送される「たそがれ高原診療所」の先生も、元、九州大学の教授だったのが九州の高原に診療所を開いて、同じような医療をされている。
現在、75,6歳だったか。
村人は、皆先生を信頼して、先生に看取ってもらおうとしている。まるで、家族のように、無理のない生活をしながら高齢期間を生きておられる。

今までのような、病院主導型の死は、すたれて無くなっていくのかも。
そうなら、今揉んでいる80代、90代の皆様が望んでいる、自宅で最期まで過ごす、が当たり前になる時代がきますね~。
「95歳まで、元気でおってね。で、1週間ほど寝付いて、みんなにありがとう!いうて、すーっと亡くなる」
「そんなんできたら、理想やわ~。」
「願い続ければ、いつか叶う!」

まずは、自分が実験体。
うまくいきますやら~。

あ、もう1冊。
「婚活食堂」山口恵以子さん
作者も知らない、聞いたこともない本だったのですが、同じお勧め本の棚にあったので、借りてきました。
予想外に良かった本。

子供の頃に虐待されて、苦しかった時に手を差し伸べてくれた恩人に、作中の成功した人物がお金を返そうとした時、言われた言葉。
「このお金は返すには及びません。でも、もしこれからの人生で、昔のあなたのような子供に出会ったら、救いの手をさしのべてちょうだい。野心のある前途有望な若者に出会ったら、成功できるように応援してあげてちょうだい。一人でも多く、今のあなたのような人が誕生したら、私は、これ以上の喜びはありませんよ」

○○してやったんだから、恩を返しなさい!と迫る人間とは、全く違う人がいる。

思いがけず、転がってきた一日。
ゆ~くり本を読んで一日過ごし、空いてる時間にバタバタっと作るご飯じゃなく、夕方になってから食事の用意をする。
もし、足揉みをしていなかったら、こんな風に毎日を過ごしていたのだろうか。。。
ちゃう、ちゃう!
たまに来るから、え~の。毎日やったら、とうに飽きとるって!
そやね~。
31日の今日は、来月初めの予約を変更された方と、8月初めに時間がとれなかった方の足揉みが入りましたので、いつもの日常の復活でした。




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