知る人ぞ知る・・アマチュア合唱団・・・その名も「OH!人生男声合唱団」。
この名は、かなり前から聞き及んでいた。
師匠の岡田京子さん・・そして安達元彦さんからだ。
師匠いわく「大体合唱団って、ダメなのよ。」「コーラスや音符なんかばっかり気にして、人間の本来持っている音や声が生きていない。」「名古屋のOH!人生男声合唱団はいいわよ。機会があったら聞きなさい!」と・・・
そんな折、9月の結城でのコンサート・・僕らの本番がはねて後・・ロビーで紳士に声かけられた。
このコンサートのビラと共に、小山でやるから聞きにこないかとの誘いだった。
会場は、満員。
上記安達元彦氏の編曲の「秋田大黒舞」で、ステージは始まった。
その迫力にのっけから、参ってしまったのだった。
およそ似つかわしくない、素敵なベーベーが、ずっと演奏・・・抑揚の利いた、見事な伴奏もすごかった。
2部でドビッシーの「アラベスク第一番」などというのも披露・・・僕の場合、ドビッシーってのは「月がとっても青いから(月光)」しか知らないのだが・・・
色々な職場の合唱団が、やがて、「青春時代にうたごえを愛したおじさん達が、もっと人生を輝かせたい!!と、名古屋を中心に1994年に結成した」という。
定年後の生活を歌い・暮らしの吐息を歌い・そして平和やら、戦争を準備する今の政治まで、ユーモア・ペーソスを織り交ぜ歌う姿に感服。
我・・・30年を超えて、フォークなんぞを歌ってきたが・・・あらためて、人が歌うということ・・うたにどう向き合うか?背筋が伸びて、まだまだ、問うことが足りないのでは?と、課題を突きつけられる思いであった。
さすがに、つまらん合唱の世界とは、エベレストほどの差があるなぁ・・・と思った次第。
主催者の皆様の、シングアウト・・・・
ロビーでは、終演後、お客さんを皆で送り出す姿があった・・・妙に懐かしい・・・
お客さんの感動が、ロビーに充満して・・・・OH!人生男声合唱団・・・天晴れ!!