館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

脱ダムのゆくへ・読書の記録。

2010-09-24 06:23:26 | 読書の記録




なんだかな~、見えないね、アクティブに政治を動かそうとする姿が、力のある大企業は、どんどこ海外に進出して、そりゃ大企業様は安泰だろうが、庶民は景気の回復とか、今直面の「職の確保」とか、老後の明るさなんて・・ますます希望が無いのだが・・・

なんとか、ならないの?

で、ダム。

コンクリートから人へ・・・ってんで、期待したが・・おら、がっつり、気にしてるからね。

そのダムの話では、全国区の「川辺川ダム」のまとまった本だ。

2008年・9月。

42年も争ったこのダムについて、知事が「ダムに頼らない治水」と、「球磨川を守ること」を宣言したのだった。


多くの住民を巻き込み・反対の闘争と、やがての「ダムの受け入れ」・・と、親子・親戚までいがみ合わせたダムによる治水。
まさにダム建設は、ここのダムのように、30年・40年という長きに渡っての時間を要している。それだけでもすごい。すさまじい・・・

1・戦後、その戦争のために、丸裸にされた山は保水力を失っており、大雨などで、すぐ人の命や農地を奪った。

2・その後の高度成長では、水も・電力も必要で、足りなかった。

3・コメも、畑だった場所に、井戸を掘り、水田に変えよう!と政策を打つほど足りなかった。

まさに、そんな時代に「ダム」が計画される。

さて、今、どうなのだろう?

水も・電気も・コメも余って・・・・・・・


この国の官僚が縦割りに、丸抱えする「利権」は、半端ではない。

ダムの必要性ってやつも、30年40年の間に、治水だったものを、利水などに摩り替えたりしながら、ウソの上にウソを塗って、「官と民」双方の「利権」に群がる多くの「闇や権力」の力で、住民を騙し続け・いまも、そうしているのだ。

まさに、この「本」はそのことが、具体的に・時系列を追って、語られている「良書」であった。

ジャーナリズムってのが、うさんくさくて・権力のめかけ(しつれいな表現だが・・・)で、民衆の立場には、ほとんど立っていないと思っているが、この地方新聞社の「心意気」は拍手ものである。

地方分権・地域主義・・・その21世紀に問われている「キーワード」で読むと、内容がしっくり。

そして、「脱ダム」以降の、「早い速度」「手厚さ」などが求められる「生活再建」への、祈りのような、感情が、読むものを包むのであった。
コメント (4)
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