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殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

使える女

2009年03月08日 21時24分51秒 | 前向き論
パパさんは最近どうなんだ…と思っている人もおられよう。

思わない?…まぁまぁ…

昨日のことをお話ししよう。


携帯のバイブレーションで飛び起きる。

敷布団の下の、頭のほうで鳴っているので、響くのなんの。

寝ぼけて「はい!」と出てみるとメールだ。


「ダーリン、おはよ!

 もう起きてる?

 ミキは今日は上の子のクラブで学校で~す。

 寒いけど頑張るんだ!」


ただでさえぼ~っとしているのに

寝起きでさらにぼ~ぼ~…の頭でちょっと考えてから、やっと気付く。


あ~~~!

すいません!

自分のじゃなかった!



夫の携帯だった。

会社が違うのに、私のとそっくりなのがいけない。


       おまえのダーリンはなぁ、まだ寝てるよ…


我々夫婦はもう長年、別室で寝起きしているが

自分がかわいい私は、寝室にテレビを置いている。


私がリビングで過ごしている時は

夫は私の部屋でテレビやビデオを見る。

もちろん「入るな」などとケチくさいことは言わない。



長い習慣から察するに、夫は昨夜もテレビを見ながらメールタイム。

でもいつ女房が入って来るかわからないので

送っては隠し、見ては隠し…の繰り返し。


誰もとがめはしない。

部屋に入る時はノックして、さらに少し時間を置いてから入る。

気ぃ使ってるんです、これでも。

しかし本人は、このドキドキ感がイイようだ。

そしてマットレスと敷布団の間に隠したまま忘れた…。

うっかり八兵衛、健在。


そのままそっと元通りに置いておく。

「ダーリン」が起きたら、慌てて回収するだろう。

近頃は自分のことを名前で呼ぶ子が多いが

気をつけたほうがいい。


ミキは夫の会社の近所で事務員をしていた女だ。

結婚して、車で1時間くらいの町で暮らしている。

昔から付かず離れず仲が良かったが

ここ1年ほどでいい関係になったらしい。


この女…ミキは使える女なのだ。

なにがって、ケーキをくれるからだ。

ミキの住む町にある、おいしいケーキ屋のだ。

遠いのでなかなか買いに行けない。


ミキは実家がこちらなので、里帰りのたびにデートするらしい。

夫のケーキ好きを知っているミキは、いつも律儀に買って来る。

なんていい子だ。

夫はそれをなぜか家に持って帰る。

私の喜ぶ顔が見たいからだと勝手に推測する。


もちろん出どころは言わない。

取引先の人が…と言う。

体の取引だろうから、まんざらウソではない。


何年も前、まだそういう関係ではなかった頃は

後ろめたさが無いので、はっきりミキからだと言っていた。

以来、いつも変わらず同じ4種類のケーキ。

しかも最近もらう回数が増えたとなると、バカでもわかるってもんさ。


彼氏がおいしいと言ったケーキを買い続けるいじらしさ…。

この女はとうぶん泳がせる。

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マドレーヌの欲望

2009年03月07日 13時11分33秒 | みりこんぐらし
友人と食事に行った。

そのうちの一人が、予防接種の帰りということで

愛犬同伴で待ち合わせ場所にやって来た。


私はこの犬…マドレーヌが苦手だ。

名前とは裏腹にオスの年取った室内犬だが、な~んかナマイキなんだ。


その日はちょっと遠出の予定だったので

別の友人の車にみんなで乗り込む。

もちろんマドレーヌも一緒だ。


車を出した友人は、途中立ち寄ったスーパーで福引きをし

大きなぬいぐるみを当てた。

世界一有名なネズミの彼女である。


「こんなのもらっても…。

 あんたたち誰か欲しい人が持って帰ってよ」

誰のものになるか決まらないうちに店に到着。

ミ○ーちゃんとマドレーヌは、車に残された。


楽しく鍋などつついて車に戻り

ドアを開けた瞬間…

すえたようなニオイが鼻をつく。


「ああっ!ミ○ーちゃんがっ!」


あわれミ○ーちゃんは

マドレーヌに暴行されてズタボロの無残な姿に…。


「マ…マドレーヌ!」

マドレーヌは、ミ○ーちゃんを征服した興奮で放心状態。


そういや、マドレーヌは去勢していなかったのだ。

皆でクッサイ車に乗り、言葉少なに帰路につく。

「ごめんね~ごめんね~」

「いいよ…あんたが暴行したわけじゃなし」


怒られるマドレーヌ。



       ひっひっひ~。いい気味だ。

       これがおまえの本当の姿なんだ。       

       私にはわかってたぞ。

       座敷芸者のふりしてハベっていても       

       おまえの裏表のある性格をな!

       

当然だが、マドレーヌはどこ吹く風。

やっぱり、こいつのことは苦手だ。
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社交ダンス

2009年03月06日 16時25分20秒 | みりこんぐらし
社交ダンス…義母ヨシコの趣味であり、生き甲斐だ。

私も好きだ。

見る専門だけど。

テレビでプロの踊りを見ていると、うっとりしてしまう。


飽きっぽい義母も、社交ダンスだけはもう20年続いている。

20年前に始めた頃はまだ若かったし、お仲間も華やかな人たちばかり。

昭和30年前後のブームの頃に現役だった人たちだ。


若い頃さんざん遊んだ人というのは、ダンスもうまいが話も面白い。

したがって義母とお仲間の送迎を喜んでやっていた。


社交ダンスは年々盛んになってきているようだ。

我が町でも、体育館で月に1~2度パーティーが開催される。

田舎なので、ドレスのかた、平服のかた、さまざまだ。

参加者のほとんどはご高齢。

入れ歯の口臭を気にして、ガムを噛み続けながら踊る人が多いらしい。


大部分の人は、純粋にダンスを楽しんでおられるが

ごく少数派として、社交ダンスだけに

ダンスでなく「社交」の部分に重点を置く人もいるらしい。

不倫だの駆け落ちだの略奪愛だの、熟年層の噂もよく耳にする。

こうでなくっちゃ!


社交重点部門の勇者は

スカート丈を短めにして自慢のおみ足を披露…

クルッと回る時に見えるモノを

いつものズロースから、ピンクのガードルにはき替えるという。

一時期、それが流行。

テニスのスコートを使う人もいたという。

六十、七十で、どっちもたいした変わりはないと思うのだが

「社交」には重要なことらしい。

もちろん「ちょっと若いと思って…」

「ちょっと自信があると思って…」

と非難ゴウゴウ。


男性の取り合いに破れ、泣きながら帰る者もいるという。

ご主人のヒザに座ったとかで

激怒した奥さんが、老婆を張り倒したこともあったと聞く。

あの体育館の中で、青春が花開いているのだっ!

恐ろしい…でものぞいてみたい…。


というのも、最近はとんと、義母のお共をしなくなったのだ。

年月というのは残酷である。

病気や死亡で一人減り、二人減り…

先生まで死んでしまって

とうとう生き残っているのは義母だけになってしまった。

道楽をした人というのは、死ぬのも早いらしい。


新しい仲間を求め、義母は公民館の社交ダンス教室に入った。

この「公民館」というのがくせ者である。

金がかからない分、人間もいろいろ入り交じっている。


それまでは、レッスンといえばメンバー数人で会場を借り

時にはダンス喫茶なるものへ出かけ

よそのパーティーへ遠征し…

先生を時給で雇って好きなだけ踊っていたのが、今度は勝手が違う。


会計係がどうの、世話人がどうのに始まり

先生に贈る中元歳暮の金額まで「高い、安い」でもめる。

そんなセコいことでいつもガタガタしているのだ。

だから送迎なんぞしていたら、全員の足にならされるか

逆に村八分のオソレ濃厚。

さすがの義母も、遠慮したというわけ。


ヨシコはもめるたびに電話をしてくる。

「○井さんが、私の悪口言いふらしてるのよ!

 この間のパーティーで○井さんを断った男性が

 その足で私に申し込んだからだと思うわ!(…と、ここは得意げに言う)」

      「ふられたんだ、その人」

「そうなの~。でね、うちの商売はガラが悪いから

 あまりつきあわないほうがいいって…」

      「本当のことじゃん」 

「もう、腹が立って、情けなくて…」

      「誰がお義母さんにそんなこと聞かせたんさ」

「○原さん…」

      「その人こそ悪人じゃん」

「○原さんはいい人よっ!私のためを思って言ってくれたんだわ!」

めんどくさいので「ふ~ん」と言っておく。


      「で、言いふらしてる○井さんて、何歳?」

「84才…」

      「なんだ…どうせもうすぐ死ぬじゃん」

こんなショボい話ばっかりで、ちっとも面白くない。
 
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ミグルシ帝国・王室ガイド

2009年03月05日 08時30分33秒 | 前向き論
~ミグルシ帝国~

人口…数人

気候…熱帯性ツンドラ

主な産業…ガテン

言語…罵倒語



ヒステリア・スケベジジ国王の独裁国家。

しかし国王は高齢かつ病弱のため

現在は長女のカンジワ・ルイーゼ王女が実権を掌握し

侍女ノーテンキ・ババロリアがこれを補佐する。


事実上の後継者として

弟のアホンダーラ・オンナスキー王子がいるが

度重なるスキャンダルが原因で国王の信頼を得ていない。


そのためルイーゼ王女は先日

王室典範の内容を一部改訂する声明を発表。

近く、これまでの男子継承制度から、長子継承へと書き換えられる模様。


これが実現された場合

国の主な産業であるガテンにおいて

現場実務未経験であるルイーゼ王女の経営能力に不安が残り

オンナスキー王子側の反乱、もしくは亡命が懸念される。


これまでにも何度かクーデターが勃発したが

鉄壁のチームワークでこれを回避。

しかし近年は深刻な財政難のため、帝国存亡の危機にさらされている。


入国にパスポートは必要ないが

貢ぎ物を持参すれば、王室メンバーおんみずから

国内を案内してくださる特典あり(不定休)。

国王には肉、王女には男、王子には女、侍女には芋が有効。


侍女ババロリアは、本来は国王の妃であり、王女と王子の生母である。

王女が幼少の頃、不注意で生死の境をさまよわせた過去があり

罪の意識から、以後は侍女に下り

王女に生涯の守護と忠誠を誓ったという逸話がある。


ルイーゼ王女の人間嫌いは国内外でも有名。

王女への拝謁は、若い男性、または少しやさぐれた中年男性のみ許可される。

基本的に子供、老人、若い女性の拝謁は不可能だが

どうしてもという場合は

侍女ババロリアが間に立っての伝達方式で許される場合もある。

王女の返事は

「知らん」

「関係ない」

「バカじゃないの」

の三種に限られるが、旅の思い出として

果敢にチャレンジしてみてはいかが?


                    ミグルシ帝国・広報担当(非公認)

                        ダメヨメッチ・ボンヤリーナ                    


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罪と罰

2009年03月03日 15時07分56秒 | みりこんぐらし
ひなまつりおめでとう。

3月3日といえば思い出す。

あの楽しいひとときを…。


私はまだ夫の実家で暮らしていた。

3月3日…隣の市にあるレストランから電話がかかる。

「ご予約の確認でございます。

 本日午後6時、2名様でよろしいですね?」

ちょうど家には誰もいなかったので

「はい」と答えた。


そのうち義母が華道教室から帰宅したので

その旨を伝える。

「聞いてないわ…」

     「ひなまつりだし、ちょっと早いホワイトデーのお返しに

      お義父さんが内緒で予約してくれたんじゃないの?」

「そうかしら…?」

義母はとってもうれしそう。

「なんだかんだ言っても、やっぱり私のことを思ってくれてるのね…」

いそいそと化粧を直したり、洋服を着替えたりし始めた。


だが、夕方になっても義父は帰って来ない。

6時まで待ったが、戻らない。

「…ちょっと連れて行ってちょうだい」

義母は思い詰めたような顔で言った。


ちょっと…といっても1時間あまりかかる距離だ。

しかしふたつ返事でエンジンをかけた。

このチャンスをのがすものか!

面白いものが見られる予感で、胸は躍る。



レストランに到着。

義母はツカツカと中庭を横切って行く。

賢い嫁なら車で待つだろうが

そんなこと、できはしない。

駐車場に回ったら、義父の車発見。

修羅場の予感に胸をときめかせ、急いで後を追う。


足取りも軽く建物の前まで来ると

食事の終わった義父とうら若きおネエちゃんが

庭を見渡せるガラス張りのコーナーで

食後のコーヒーなど飲んでいらっしゃる。

おぅおぅ…にやけちゃって…。


義母、腰に手を当てて仁王立ち。

そこで義父はようやく気付き、文字通り飛び上がった。

その素晴らしき光景!

ブラボー!!



その後…。

急いで支払いをすませて出て来た義父と駐車場で口論が始まった。

義父について来たおネエちゃん

少し離れた所でシラケた顔。


「取引先の事務員さんだ!」

「だまされるもんですか!」

「仕事で便宜をはかってもらったから、そのお礼だ!」

「お礼がしたけりゃ、モノでいいでしょうよ!モノで!」


やがて義母の怒りは、おネエちゃんに向けられる。

「ちょっと!あんた!

 おごってもらったんなら

 私にもお礼くらい言いなさいよっ!」


おネエちゃん、髪などいじりながら

そっぽを向いたまま

「ご馳走さまでした~」
 

義父はおネエちゃんを乗せて走り去った。

我々はそのまま帰路につく。

しかし、私のトロい運転での帰宅は

ホテルをあきらめておネエちゃんを送った義父の帰宅と同時になる。

ガレージで一緒になり、義父は般若のような顔で私をにらみつけた。


その夜は、遅くまで両親の怒号が響き渡っていた。

以後、義父の私への風当たりがますます強くなったのは言うまでもない。


楽しい思い出である。

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