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殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

手抜き料理・新年早々、寺

2022年01月05日 21時26分02秒 | 手抜き料理
明けましておめでとうごさいます。

旧年中は大変お世話になりました。

皆様の温かいコメントや応援ポチを励みに、ブログを続けることができました。

本当にありがとうございました。

本年も皆様のお幸せを祈りながら

できるだけ楽しい記事を書かせていただきたいと思っております。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。




さて、遅ればせながら新年のご挨拶をさせていただいたところで

新年一発目はめでたげな内容にしたいと思い

3日に行ったユリ寺の初勤行(はつごんぎょう)のことをお話ししたいと思う。


初勤行は、同級生ユリちゃんの実家のお寺で行われる新年の行事。

檀家でない我々夫婦が、この行事に参加するようになって何年経つだろうか。

初めて参加した時に小3だか小4だかの男の子が、今は中学生なので5年ぐらいか。


好きで行ってるわけではない。

「お正月、うちへお雑煮食べに来ない?」

仲良し同級生のけいちゃん、モンちゃん、マミちゃん、私の4人は最初

ユリちゃんにそう言って誘われ、みんな即答で行くと言った。

しかし、あとの3人はそれぞれ用事ができて、年末には私一人。

仕方がないので人数を増やそうと思い、夫と一緒に行くようになった。


私がお人好しというより、あとの3人が賢かったのだ。

信者でないのに長いお経に付き合うだけならまだしも、手ぶらで行けない…

つまりお供えの現金が必要なことを、3人は野生の勘でキャッチしていたに違いない。

同級生5人会の中で私が一番アホだったことは、ここで証明された。


以後、我々夫婦は初勤行に皆勤を続けているが、近年では私より夫の方が積極的。

ユリちゃんのご主人モクネン君や、去年からユリ寺の総代になった例の芸術家の兄貴と

すっかり親しくなったからだ。

何やら男同士の話が合うらしい。

わかるよ…キャバクラ通いで鳴らしたモクネン君に

結婚の達人…つまり複数回の結婚を繰り返した兄貴

そして先天性浮気症の夫だもの、そりゃ話は合うでしょうよ。

今は彼らも大人しくなったけど、ある意味ディープな人生を体験した男たちの共感は

けっこう強いものがあるんじゃないかしらん。


私はというと、ほぼ惰性。

最初は行っておよばれするだけだったのが、檀家の高齢化によって

準備と後片付けを手伝う労働の一日になってきた。

そして今年は名実共に料理番。

雑煮を煮る鍋物の材料購入と下準備だけは

依然としてユリちゃんの兄嫁さんがしてくれるが

あとは私が早めに行って切ったり並べたりするので、いつものお寺料理と変わらない。


この日は息子たちの釣った魚があったので

家で刺身にしたり焼いたりして持って行った。

ユリちゃんとは何の打ち合わせもしていなかったので

勝手なことをして気が引けたが、正月休みの息子たちはそれぞれ釣り三昧で

家には魚が有り余っている。

お寺の人々に食べてもらわなければ、始末におえない。


朝、それらの品々をユリ寺に持ち込むと、ユリちゃんたちは非常に喜んでくれた。

去年は韓国人の檀家さんが、自称本場のチヂミとやらを焼いてくれたが

今年はその人が来ないので鍋物しか用意しておらず

食卓が寂しいと思っていたという。


そうなのよ〜。

一昨年までは鍋物オンリーで、誰も何とも思わなかった。

だけど一回、別の物を作ってしまうと癖になっちゃうものなのよ。

いっぺんチヂミ作ったんなら、今年も来て作れよってんだ。

でも、わかるよ。

次の年も期待されるようになったら、かったるいよね。

一回賞賛されれば、もういいよね。

だから来ないんだよね、チヂミ夫人は。

みんな、賢いなぁ。


ではバカの私が持って行った、料理とは言い難い品々をご紹介させていただこう。

この日は総勢12人の会食だった。


先に、兄嫁さんが用意してくれた雑煮鍋




昆布とカツオに白醤油とみりんを合わせた吸い物ふうの出汁に

この肉団子をスプーンで入れるのじゃ。

すごく美味い。

ちなみにお餅は、一個ずつパック包装してあるやつを入れる。



長男が山口県の周防灘で釣ってきたブリの刺身


ユリ寺のお雑煮会の前日に帰って来たので、タイミング良く刺身にすることができた。

ユリ寺で刺身をふるまうのは初めて。

今までは暑かったり日にちが合わなかったりで、刺身を出す機会が無かった。

養殖のブリは脂が乗って柔らかいが、天然ものは身が硬めで脂っこくないため

たくさん食べられる。

天然が初めての人が多く、珍しかったみたい。

隅っこにはチヌ(黒鯛)の刺身も潜んでいる。



刺身醤油はお寺にあるのを知っているので、持って行かない。

チューブ入りのワサビを2本持参。

1本きりじゃあ、皆に行き渡るのに時間がかかるから。

刺身を持って行っただけで得意がるのは、ガキじゃ。

ワサビを探させて相手方をわずらわせるのは、大人として恥である。


思えば、刺身ほど簡単な料理は無いかも。

私は最初に皮を剥がさない主義。

皮の方を下にして、まな板に起き、身から包丁を入れて皮まで届いたら

包丁を寝かせて皮から身を分離させる。

先に皮を剥がして素っ裸になった身を切ろうとするから

うまく皮が剥がれなくて失敗するのだ。


このやり方は、魚屋さんに習った。

板前さんにはせせら笑われるかもしれないが

すごく早くて意外と簡単なため、素人には適している。



チヌ(黒鯛)の焼いたの


鯛の方が良かったが、チヌしか釣れなかったので

仕方なく焼いて持って行った。

だって、うちでは誰もチヌを食べないんだもの。

あの人たちに食べてもらうしか、処分方法は無い。

魚が大好きという中学生男子ともう一人、檀家さんの息子さんが大喜びだった。



焼き芋


前にお寺で出した時は鹿児島の“紅はるか”という品種だったが

今は真冬なので熊本の“糖蜜芋”に変わっている。

紅はるかも糖蜜芋も、ものすごく甘くて私はちょっと苦手だが

皆さんには大人気で奪い合いだった。

檀家さんに出すのは今回が初めて。

喜んでくれたので、良かったと思った。


作り方は超簡単なんじゃ。

一個ずつアルミホイルに包んでストーブの上に放置するだけ。

そのうち甘い匂いがしてきて、触って柔らかかったらできあがり。

究極の手抜き料理だ。


けれども実はこれ、仕入れに手間がかかる。

次男の知り合いの食品問屋をやっているお爺ちゃんに分けてもらうのだが

家がちょい遠いのだ。


買いに行くと約束していた大晦日は、雪だった。

お爺ちゃんの家は北部なので、我々の住む沿岸部より

もっと大変なことになっているのは火を見るよりも明らか。

芋なんかどうでもいいから行くな!と止めたが

次男は雪がひどくならないうちにと、まだ暗い朝6時に出発した。

まんじりともせず帰りを待ったが、無事に帰ってきたのでホッとしたものだ。

もちろんそんなこと、ユリ寺の面々は知らない。

知ったところで、選民は何とも思わないだろう。


楽しい会食が終わり、選民モクネンさまは静かにおっしゃるのであった。

「山口のブリは堪能させていただきました。

で、息子さんは東北で釣りをされる予定は無いんですか?」

「は?」

「特に青森の大間とか…」

大間でマグロを釣って来いとおっしゃっているのだ。

おまえが行け…

ヘラヘラ笑いつつ、心の中でつぶやく私だった。

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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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お前が行け! その通り! (田舎爺S)
2022-01-06 15:13:11
お前が行け!
その通りですね、選民様はアホかいな。
自分がアホであることに気が付いていない、いや、
気付いていても知らぬふりをする、さすが選民様。

それにしても、たくさん釣れたものですね。
今年もよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (モモ)
2022-01-06 15:37:54
お前が雪の中、行けや・・・

さすが選民様。思うだけで距離、環境は関係ないお言葉。

檀家、他人様の好意にすがってただ働きさせるのは選民ゆえ。

一般常識が通用しないのは宗教上の選民ゆえでしょうか。
返信する
Unknown (みりこん〜田舎爺Sさんへ)
2022-01-07 08:37:00
選民って、我が身を振り返る習慣が無いのだと思います。
こういうことをジョークのつもりで普通に言ってしまうから
お寺に人が集まらなくなるんです。
私は平気で聞き流せるけど、信心深い人やガラスのハートの人は
本気で受け止めて戸惑い、徐々に足が遠のくでしょう。

こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (みりこん〜モモさんへ)
2022-01-07 08:49:34
そうだわ、大間は雪じゃないか。
やっぱりおまえが行け…だわ。

宗教上の選民意識は重篤ですね。
ご自分を神仏と勘違いしていらっしゃるように感じます。
宗派にもよると思いますが、代々、そのように育てられるのか
息子が行った幼稚園も同じ宗派で、やはり同じ感覚を覚えました。
思えば平安の昔から、僧侶の政治介入や覇権争いがあったのも
この選民意識と無関係ではないかもしれません。
返信する
Unknown (まえこ)
2022-01-08 12:05:15
宗教の選民意識…
別の宗派ですがそれをビンビン感じたことがあります。

信仰と宗教は別物と美輪明宏さまが仰っておりました。

わたくしは実家にも帰らず
年末年始は家族の食事の世話で忙しかったです。
みりこんさんの、ピカタとエビチリで乗りきりました。
干し柿getしてチーズと挟んで食べました!
美味しかったです!!
チーズもクリームチーズもどっちも美味しいですよ。


残った干し柿、常温で放置したら
あっ……やってしまった!!

足が早いのね…残念でした。
今度はデーツでトライします!!
返信する
Unknown (みりこん〜まえこさんへ)
2022-01-08 14:50:44
まえこさんも宗教の選民意識を感じられたことがあるんですね。
信仰と宗教は別物…よくわかります。
縦の関係も部活どころじゃなさそうだし
何だか怖い世界。

そうなのよ〜、正月って何でこんなに忙しいのっ?
田舎の本家で親戚が集まるような家だったら
大変でしょうね。

ピカタとエビチリで乗りきっていただけて光栄です。
干し柿もやってくださったんですね。
ありがとうございます。
干し柿はすぐカビが生えたりダメになりますよね。
冷凍がいいと聞いてても忘れる。
デーツ、頑張ってください。
返信する

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