殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

名探偵ポワロ

2020年04月18日 20時36分48秒 | みりドラ
姑仕えに仕事にと多忙な日々を過ごす私に

ドラマを見る時間はあまり無い。

夜も早く寝なければ翌日に差し支えるので

遅くまでテレビを見る習慣も無い。


そんな私が時間を割いて鑑賞するなら…

ゼニのかかったドラマ。

どのシーンを切り取っても絵画になりそうなドラマ。

最初から最後まで、緻密な構成のドラマ。

実力の無い役者が、お情けで出演しないドラマ。

脚本からカメラワークまで、センスを感じるドラマ。

つまり極上のドラマであって欲しい。


だからイギリスのドラマ、『名探偵ポワロ』が好きだ。

1930年代の衣装、車、風景などを徹底して再現し

いい加減な所が一つとして無い。

私の求めるハイ・クオリティに加え

イギリス庭園まで見ることができて、とても幸せ。

次のセリフが言えるくらい、何度も見ているが

やっぱり好きだ。


しかしポワロ、ポワロと言いながら、このドラマを見る時は

主役のポワロより、ポワロの秘書ミス・レモンに注目してしまう。

ポーリーン・モランという女優が演じているが

顔の輪郭が芸術品のように美しく、所作が上品。

それらにうっとりしながらも

彼女が目を見開いて細い眉をつり上げ

ポワロやその相棒ヘイスティング大尉に

ガンガン文句を言うシーンを楽しみに待つ。


ミス・レモンは普段、事務系の仕事やマネジメントをしているが

ポワロに命じられて聞き込みをしたり、霊媒師になったり

催眠術を行ったり、誰かに化けて関係者を探ったりする。

それを「いかにも」というふうではなく

タイプライターを打つのと同じく、さらりとやる。

探偵のお手伝いより

本分である事務仕事の方が興奮しているように見える。

そこが好きだ。

彼女の出演が無い時は、すごく淋しい。


もし、願いが一つだけ叶うのなら

ミス・レモンになってみたい。

「ポワロが気の毒」

とは夫の弁。
コメント (6)
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