中国宮廷ドラマ、『如懿伝』。
近年では、まれなハマりよう。
洋の東西を問わず、宮廷ものが好きな私だけど
それはお姫様や王妃様に憧れているからではない。
とにかくゼニのかかったドラマが好きなのと
厳しい階級や制約を課せられた中で
登場人物がどう生き伸びるかを見たいから。
その点、『如懿伝』は十分に条件を満たしている。
制作費93億円という触れ込みに惹かれて見始めたが
「あれ?南果歩が中国のドラマに出とる」
最初、ヒロインの如懿を見てそう思った。
しかし、南果歩的な女性は
中国の大女優ジョウ・シュンというお方であった。
時は西暦1700年代の清朝。
如懿は、 第3代皇帝・雍正帝(ようせいてい)の皇后の姪で
雍正帝の親王(息子)の一人、弘暦(こうれき)と相思相愛。
やがては弘暦の正妻に迎えられるはずだったが
色々あって皇太子が失脚したので
弟の弘暦に皇太子の座が回ってきた。
そのためにまた色々あって、如懿は弘暦の正室ではなく
側室の一人として宮廷に入ることになった。
そこからはもう、紆余曲折に波瀾万丈。
妻妾入り乱れての死闘が延々と続く。
弘暦の思い人であり、寵愛を受ける如懿は
特に風当たりが強く、浮き沈みの激しい
ジェットコースターのような運命をたどるのだった。
やがて弘暦は皇帝に即位し
第四代皇帝・乾隆帝(けんりゅうてい)を名乗る。
旦那が国のナンバーワンになったので
今度はどの妃の息子が皇太子に指名されるのかが焦点となり
後宮のデッドヒートはさらに熾烈化するが
如懿のほうもやられっぱなしではない。
持ち前の知恵を生かし、忠実な侍女や
仲良しのお妃仲間と助け合って命からがら乗り切る。
やがて乾隆帝の皇后が亡くなり、如懿は皇后になるが
あんまり幸せそうではない。
一人の女としてひたすら乾隆帝を愛する如懿にとって
権力や身分はどうでもよいのだった。
とりあえず後宮のトップになったからには
以前のように上の身分の女たちから
悪さを仕掛けられることは無くなると思いきや
最もタチの悪いのが頭角を表す。
下働きの女官から側室になり
最終的には皇貴妃(準皇后の位)までのし上がった女だ。
通常、皇后が生存している場合、皇貴妃の位は空席が慣例。
しかしその女は、如懿を蹴落す謀略を巡らせながら
乾隆帝に取り入るというダブルの作戦で
乾隆帝に皇貴妃の位を授けさせてしまった。
この女、出自がゲスだからか
欲と嫉妬心が半端ないので
思いつくことが飛び抜けてエグい。
自分の生んだ子を皇太子にしたいのと
自分が皇后になりたいのとで
如懿の生んだ子供を始め、他の側室の子供を殺害したり
如懿の不倫疑惑をねつ造したり、あの手この手で画策する。
その手口のことごとくが巧妙なため
乾隆帝はそのたびに騙されて如懿を疑い
如懿の方はそのたびに乾隆帝に失望して
夫婦の仲は冷え切る。
やがて身体を壊し、そう長く生きられないことを知った如懿は
信頼する仲間の協力を得ながら知恵を駆使し
女官上がりの悪女を成敗する。
そして最後は結核で亡くなるという、全87話の膨大なものだ。
衣装や調度の色調をあえて抑え
全体的にシックな雰囲気にまとめられていて
どの場面を切り取っても一幅の絵になりそうな美しさ。
しかしその美しさが
閉鎖された特殊な空間の恐怖を浮き彫りにする。
ヒロインが華やかな美人でなく
さっぱりした顔立ちなのもリアリティがある。
そのさっぱり顔のヒロイン、あまり感情を表に出さない。
泣き叫んだり、地団駄踏んで悔しがるのは脇役に任せ
ポーカーフェイスのヒロインは悲しみ、歯がゆさ、情けなさを
目線と口角、眉の動きで表現する。
卵みたいな顔に、童女のように愛らしい口元とアゴのラインが
痛々しさを倍増させて胸がしめつけられる一方
静かな分、凄みが増す。
女のドロドロが苦手な方や
バタバタと死人が出るのが嫌な方は
ご覧にならないほうがよさそうなドラマである。
近年では、まれなハマりよう。
洋の東西を問わず、宮廷ものが好きな私だけど
それはお姫様や王妃様に憧れているからではない。
とにかくゼニのかかったドラマが好きなのと
厳しい階級や制約を課せられた中で
登場人物がどう生き伸びるかを見たいから。
その点、『如懿伝』は十分に条件を満たしている。
制作費93億円という触れ込みに惹かれて見始めたが
「あれ?南果歩が中国のドラマに出とる」
最初、ヒロインの如懿を見てそう思った。
しかし、南果歩的な女性は
中国の大女優ジョウ・シュンというお方であった。
時は西暦1700年代の清朝。
如懿は、 第3代皇帝・雍正帝(ようせいてい)の皇后の姪で
雍正帝の親王(息子)の一人、弘暦(こうれき)と相思相愛。
やがては弘暦の正妻に迎えられるはずだったが
色々あって皇太子が失脚したので
弟の弘暦に皇太子の座が回ってきた。
そのためにまた色々あって、如懿は弘暦の正室ではなく
側室の一人として宮廷に入ることになった。
そこからはもう、紆余曲折に波瀾万丈。
妻妾入り乱れての死闘が延々と続く。
弘暦の思い人であり、寵愛を受ける如懿は
特に風当たりが強く、浮き沈みの激しい
ジェットコースターのような運命をたどるのだった。
やがて弘暦は皇帝に即位し
第四代皇帝・乾隆帝(けんりゅうてい)を名乗る。
旦那が国のナンバーワンになったので
今度はどの妃の息子が皇太子に指名されるのかが焦点となり
後宮のデッドヒートはさらに熾烈化するが
如懿のほうもやられっぱなしではない。
持ち前の知恵を生かし、忠実な侍女や
仲良しのお妃仲間と助け合って命からがら乗り切る。
やがて乾隆帝の皇后が亡くなり、如懿は皇后になるが
あんまり幸せそうではない。
一人の女としてひたすら乾隆帝を愛する如懿にとって
権力や身分はどうでもよいのだった。
とりあえず後宮のトップになったからには
以前のように上の身分の女たちから
悪さを仕掛けられることは無くなると思いきや
最もタチの悪いのが頭角を表す。
下働きの女官から側室になり
最終的には皇貴妃(準皇后の位)までのし上がった女だ。
通常、皇后が生存している場合、皇貴妃の位は空席が慣例。
しかしその女は、如懿を蹴落す謀略を巡らせながら
乾隆帝に取り入るというダブルの作戦で
乾隆帝に皇貴妃の位を授けさせてしまった。
この女、出自がゲスだからか
欲と嫉妬心が半端ないので
思いつくことが飛び抜けてエグい。
自分の生んだ子を皇太子にしたいのと
自分が皇后になりたいのとで
如懿の生んだ子供を始め、他の側室の子供を殺害したり
如懿の不倫疑惑をねつ造したり、あの手この手で画策する。
その手口のことごとくが巧妙なため
乾隆帝はそのたびに騙されて如懿を疑い
如懿の方はそのたびに乾隆帝に失望して
夫婦の仲は冷え切る。
やがて身体を壊し、そう長く生きられないことを知った如懿は
信頼する仲間の協力を得ながら知恵を駆使し
女官上がりの悪女を成敗する。
そして最後は結核で亡くなるという、全87話の膨大なものだ。
衣装や調度の色調をあえて抑え
全体的にシックな雰囲気にまとめられていて
どの場面を切り取っても一幅の絵になりそうな美しさ。
しかしその美しさが
閉鎖された特殊な空間の恐怖を浮き彫りにする。
ヒロインが華やかな美人でなく
さっぱりした顔立ちなのもリアリティがある。
そのさっぱり顔のヒロイン、あまり感情を表に出さない。
泣き叫んだり、地団駄踏んで悔しがるのは脇役に任せ
ポーカーフェイスのヒロインは悲しみ、歯がゆさ、情けなさを
目線と口角、眉の動きで表現する。
卵みたいな顔に、童女のように愛らしい口元とアゴのラインが
痛々しさを倍増させて胸がしめつけられる一方
静かな分、凄みが増す。
女のドロドロが苦手な方や
バタバタと死人が出るのが嫌な方は
ご覧にならないほうがよさそうなドラマである。