汁物は、寒くなったら触れるつもりだった。
でも豪雨があった。
見知った町々の壮絶な光景や
肉親を失い、涙にくれる人々に胸が痛む。
いなくなった我が子を必死に捜す父は、母は、自分だったかもしれない‥
どこの、どんな災害でもそう思う。
被災した長男の友達が、一昨日まで毎晩
うちの風呂へ入りに来ていた。
自衛隊による風呂のサービスが始まるまでの数日間だ。
彼の自宅は浸水し、断水が続いていた。
支給される食事はパンやインスタント食品ばかりらしいので
風呂のついでに夕食も提供していた。
元々人数の多い我が家は、食事の人口が一人や二人増えても
どうってことない。
「生き返った‥」
最初の晩、豆腐の味噌汁を一口飲んで、彼はそうつぶやいた。
そう、こんな時は汁。
ホッとして元気が出る、汁。
ということで、私がよく作る汁物をご紹介したいと思う。
なお、汁の名称は我が家における呼び名である。
『元気汁』(ベーコンとキャベツの味噌汁)
①炒め物が可能な鍋で、1センチ幅に切ったベーコンをサッと炒める。
②5センチほどのざく切りにしたキャベツを加え、再び軽く炒める。
③そこへ湯を注ぎ、顆粒ダシを入れて味噌汁を作る。
以上。
ベーコンとキャベツの鍋に水を入れると、煮立つまで時間がかかり
キャベツが煮え過ぎておいしくないため、湯を入れる。
温水器から出る熱めの湯でいい。
食欲の無い時や、忙しい時にこれを飲むと
他の人はどうだか知らないが、私は身体に沁みわたって元気になる。
おかずがいい加減でも許される、便利な汁である。
『小鳥汁(ことりじる)』(鶏モモと野菜のけんちん汁)
①小さく1センチ角に切った鶏モモ
イチョウ切りの大根と人参、ささがきゴボウ
下ゆでして小さめに切ったコンニャクを鍋に入れ
ゴマ油で軽く炒める。
★野菜は下ゆでをせず、生のまま炒めて大丈夫。
②炒めた鍋に湯を注ぎ、顆粒ダシ入れて煮る。
★湯を注ぐのは、水だと鶏モモの臭みが出やすいため。
③材料が柔らかくなったら、醤油や麺つゆで味付け。
④火を止める前に、豆腐一丁を丸ごと入れて崩す。
以上。
豆腐は傷みやすいので、夏は厚揚げや油揚げに変えてもいい。
子供が小さい頃、けんちん汁と言ったら食べないのに
小鳥汁と言ったら喜んで食べたので、以来うちではこう呼んでいる。
鶏モモを豚バラに、醤油を味噌に変えれば豚汁になる。
これは「子豚汁」などと言わなくても、子供はよく食べた。
『胡麻汁(ごまじる)』
①汁椀に、すった白ゴマ大さじ1杯とネギを入れておく。
②味噌汁を注ぐ。
以上。
簡単だが、すりゴマのコクが食欲をそそる一杯。
普段、飲んでいる味噌汁とは別の味になるので
お試しいただきたい。
汁つながりで、スープもご紹介しよう。
『ミルクスープ』
①みじん切りにしたハムと玉ねぎをバターで軽く炒める。
②少量の湯を注ぎ、コンソメスープの素を入れて少し煮る。
③牛乳をザバザバ入れて塩コショウで味を整え、パセリかアサツキを散らす。
以上。
これは消費期限の近づいたお中元のハムと牛乳
両方の処分方法として、人から教わったもの。
さほどおいしいものではないが、ちょっと何か欲しい時に手早く作れる。
ハムや玉ねぎと一緒に缶詰のコーンを入れてもいい。
玉ねぎのプツプツした食感が楽しいスープだ。
『野菜スープ』
①ニンニク少々、ベーコン2枚
玉ねぎ、人参、キャベツ、ブロッコリーの茎、ピーマンを
それぞれ適当な量、細切りにする。
②炒め物が可能な鍋でベーコンをカリカリに炒めたら
ニンニクを加え、さらに玉ねぎを加えて再び炒める。
③玉ねぎが茶色になったら、その他の野菜を入れ
しっかり炒めながら塩コショウ。
④水か湯を注ぎ、コンソメスープの素を入れて10分ほど煮込む。
⑤味をみて火を止めたらバター少々を落とし、粉チーズとパセリを散らす。
以上。
これは元々、ブロッコリーの芯を処理したい下心で考えたスープ。
が、子供が喜んで食べたので欲を出し、あれこれ加えるようになった。
長年に渡る試行錯誤の結果、野菜は上記の組み合わせが
我が家における究極である。
ピーマンは、全体の味の引き締めに大きな役割を果たすため
ぜひ使っていただきたい。
こちらもたいしておいしいものではないが
一杯で多くの栄養が摂れるという満足感だけは大きい。
さて、私の汁ライフに「炒め物が可能な鍋」という物体が
頻出していることにお気づきだろうか。
内側がテフロン加工になった鍋のことである。
フライパンで炒めて鍋に移し直していたら
手間が増え、洗い物も増え、炒めた旨味も無くなる。
また、「炒める」と「煮る」を別の道具にすると
頭の中もくっきり分かれて作業を複雑に感じ
料理は大変というイメージが定着する。
しかし両方こなせる鍋であれば、気楽に取り組めて
レパートリーが広がると思う。
内側がテフロン加工の鍋は、ホームセンターで安く売られている。
私が愛用しているのは、インスタントラーメンが2個作れるほどの大きさ‥
つまり、あまり大きくない片手鍋。
食欲旺盛な5人家族でも、これでこなせる。
軽いので、ラーメン気分で気軽に使える。
また、鍋には洋風のものと和風のものがある。
洋風の鍋は底が角ばっているので、炒めづらい。
見てくれはダサいが、雪平鍋(ゆきひらなべ)と呼ばれる型の
底が丸みを帯びた和風の鍋が使いやすい。
活用して、楽に料理をしていただきたいと思う。
でも豪雨があった。
見知った町々の壮絶な光景や
肉親を失い、涙にくれる人々に胸が痛む。
いなくなった我が子を必死に捜す父は、母は、自分だったかもしれない‥
どこの、どんな災害でもそう思う。
被災した長男の友達が、一昨日まで毎晩
うちの風呂へ入りに来ていた。
自衛隊による風呂のサービスが始まるまでの数日間だ。
彼の自宅は浸水し、断水が続いていた。
支給される食事はパンやインスタント食品ばかりらしいので
風呂のついでに夕食も提供していた。
元々人数の多い我が家は、食事の人口が一人や二人増えても
どうってことない。
「生き返った‥」
最初の晩、豆腐の味噌汁を一口飲んで、彼はそうつぶやいた。
そう、こんな時は汁。
ホッとして元気が出る、汁。
ということで、私がよく作る汁物をご紹介したいと思う。
なお、汁の名称は我が家における呼び名である。
『元気汁』(ベーコンとキャベツの味噌汁)
①炒め物が可能な鍋で、1センチ幅に切ったベーコンをサッと炒める。
②5センチほどのざく切りにしたキャベツを加え、再び軽く炒める。
③そこへ湯を注ぎ、顆粒ダシを入れて味噌汁を作る。
以上。
ベーコンとキャベツの鍋に水を入れると、煮立つまで時間がかかり
キャベツが煮え過ぎておいしくないため、湯を入れる。
温水器から出る熱めの湯でいい。
食欲の無い時や、忙しい時にこれを飲むと
他の人はどうだか知らないが、私は身体に沁みわたって元気になる。
おかずがいい加減でも許される、便利な汁である。
『小鳥汁(ことりじる)』(鶏モモと野菜のけんちん汁)
①小さく1センチ角に切った鶏モモ
イチョウ切りの大根と人参、ささがきゴボウ
下ゆでして小さめに切ったコンニャクを鍋に入れ
ゴマ油で軽く炒める。
★野菜は下ゆでをせず、生のまま炒めて大丈夫。
②炒めた鍋に湯を注ぎ、顆粒ダシ入れて煮る。
★湯を注ぐのは、水だと鶏モモの臭みが出やすいため。
③材料が柔らかくなったら、醤油や麺つゆで味付け。
④火を止める前に、豆腐一丁を丸ごと入れて崩す。
以上。
豆腐は傷みやすいので、夏は厚揚げや油揚げに変えてもいい。
子供が小さい頃、けんちん汁と言ったら食べないのに
小鳥汁と言ったら喜んで食べたので、以来うちではこう呼んでいる。
鶏モモを豚バラに、醤油を味噌に変えれば豚汁になる。
これは「子豚汁」などと言わなくても、子供はよく食べた。
『胡麻汁(ごまじる)』
①汁椀に、すった白ゴマ大さじ1杯とネギを入れておく。
②味噌汁を注ぐ。
以上。
簡単だが、すりゴマのコクが食欲をそそる一杯。
普段、飲んでいる味噌汁とは別の味になるので
お試しいただきたい。
汁つながりで、スープもご紹介しよう。
『ミルクスープ』
①みじん切りにしたハムと玉ねぎをバターで軽く炒める。
②少量の湯を注ぎ、コンソメスープの素を入れて少し煮る。
③牛乳をザバザバ入れて塩コショウで味を整え、パセリかアサツキを散らす。
以上。
これは消費期限の近づいたお中元のハムと牛乳
両方の処分方法として、人から教わったもの。
さほどおいしいものではないが、ちょっと何か欲しい時に手早く作れる。
ハムや玉ねぎと一緒に缶詰のコーンを入れてもいい。
玉ねぎのプツプツした食感が楽しいスープだ。
『野菜スープ』
①ニンニク少々、ベーコン2枚
玉ねぎ、人参、キャベツ、ブロッコリーの茎、ピーマンを
それぞれ適当な量、細切りにする。
②炒め物が可能な鍋でベーコンをカリカリに炒めたら
ニンニクを加え、さらに玉ねぎを加えて再び炒める。
③玉ねぎが茶色になったら、その他の野菜を入れ
しっかり炒めながら塩コショウ。
④水か湯を注ぎ、コンソメスープの素を入れて10分ほど煮込む。
⑤味をみて火を止めたらバター少々を落とし、粉チーズとパセリを散らす。
以上。
これは元々、ブロッコリーの芯を処理したい下心で考えたスープ。
が、子供が喜んで食べたので欲を出し、あれこれ加えるようになった。
長年に渡る試行錯誤の結果、野菜は上記の組み合わせが
我が家における究極である。
ピーマンは、全体の味の引き締めに大きな役割を果たすため
ぜひ使っていただきたい。
こちらもたいしておいしいものではないが
一杯で多くの栄養が摂れるという満足感だけは大きい。
さて、私の汁ライフに「炒め物が可能な鍋」という物体が
頻出していることにお気づきだろうか。
内側がテフロン加工になった鍋のことである。
フライパンで炒めて鍋に移し直していたら
手間が増え、洗い物も増え、炒めた旨味も無くなる。
また、「炒める」と「煮る」を別の道具にすると
頭の中もくっきり分かれて作業を複雑に感じ
料理は大変というイメージが定着する。
しかし両方こなせる鍋であれば、気楽に取り組めて
レパートリーが広がると思う。
内側がテフロン加工の鍋は、ホームセンターで安く売られている。
私が愛用しているのは、インスタントラーメンが2個作れるほどの大きさ‥
つまり、あまり大きくない片手鍋。
食欲旺盛な5人家族でも、これでこなせる。
軽いので、ラーメン気分で気軽に使える。
また、鍋には洋風のものと和風のものがある。
洋風の鍋は底が角ばっているので、炒めづらい。
見てくれはダサいが、雪平鍋(ゆきひらなべ)と呼ばれる型の
底が丸みを帯びた和風の鍋が使いやすい。
活用して、楽に料理をしていただきたいと思う。