羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

銀座 奥之院 寿司の味

2022年11月24日 07時04分41秒 | Weblog
一昨日のこと、ひょんなことから銀座で寿司を馳走になった。
中央通りから一つ通り、またもう一つ通り、ビルとビルの間の細い路地を抜けてその店はあった。
途中、兼ねてから気に掛かっていた「金春湯」の場所を知った。真昼間のことシャッターがしっかりおりている。
その先には、新橋の芸者衆がお稽古に通ったのだろうか「日本舞踊稽古場」がビルの上階に。
お上りさんよろしく、右を見て左を見てキョロキョロしているうちに、路地の中ほど「小笹寿司」に到着。

入店すると、僧侶を思わせるスキンヘッドの大将が、微笑みながらもちょっと鋭い視線を私に投げかけた。
こちらも目で笑ってお返しをした。
頭りに巻かれた豆絞りの捻り鉢巻、いなせなんだけど時間の経過でずれ落ちないかと心配になる。どのようにとめているのか、まさか聞くわけにはいかない。

さて、本題。
はじめは、鯛や鮃の白身の魚から、鱚に皮剥。だんだんに濃い味のものに。
貝は鮑ともう一種、その後に鮪のづけに鰹。青魚は、鮗や鯖より鯵が私好み。この鯵はいい味だった。
他のものは思い出せない。

そろそろ締めの巻きもの。
舎利はほんの少しでたっぷりの干瓢。
驚きましたね!
最近では珍しい甘辛の関東炊き、関西人に媚びない東京の濃いー味付け。
懐かしさが口から鼻、そして脳へと上がっていく。
おしゃれな母親たちに連れられた生意気な幼稚園児たちが、カウンター席に陣取ってワサビ抜きで食した寿司の最後に、「東京の干瓢巻き」を思い出した。
銀座の奥之院の味、ご馳走様でした!

帰宅して、明珍火箸の音で覚醒。





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