羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

呼吸について『高校生の現代文』と『けいこノート』の写真

2022年11月11日 07時45分50秒 | Weblog
体操の再開稽古三日目の朝。
あっちこっちに、軽い筋肉痛を感じた。
ただし、外を歩いてみると腰から足にかけて軽みが気持ちいい。

いつもの時間に、いつもの条件で体操を始めてみた。
なんと昨日よりも楽になっている。

動きの質が、一日にしてこれほど変化するとは驚きである。
避けていたいくつかの動きも試すことができた。

今日もまだコルセットを少し緩めた状態だが装着している。
そこで、あらためて胸式呼吸と腹式呼吸を分けて練習した。

そこで気づいたことは、コルセットをつけ始めた当初、骨折した左肋骨の8番目とヒビが入っている7番目あたりを動かさない条件で、可能な腹式呼吸をやっていたこと。
具体的には、胸郭(肋骨・上部と中部)を動かさないで、下の肋骨は少しだけ動かす横隔膜呼吸を行っていたようだ、ということ。

告白しよう。
難解な『原初生命体としての人間』は、ほとんど読みこなせなかった。
それでも第三章『息と「生き」』呼吸についての記述は魅力的だった。
分からないながらも実践してみていた。湯船につかって横隔膜呼吸をして、湯あたりしたことも懐かしく思い出す。

実は、この第三章は現代国語の教科書に採用されている。
『高校生の現代文』角川書店

                 
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野口先生に頼んで体操教室で、呼吸について話をしてもらったこともある。
さらに実際に先生のパフォーマンスも見せてもらった。

次の写真は、『けいこノート 改訂版』青雲書房

1977(昭和52)年の本で解像度はよろしくないので、説明を加えると
まず、野口先生が仰向けになって、若い女性をお腹の上に乗せ、足を床から浮かせるように指示する。
そこで先生が腹式呼吸(横隔膜呼吸)を行うと、女性のからだが持ち上げられる。
それだけではない、先生は軽く口を開けても息が漏れないような状態をキープしている。その間、女性のからだは持ち上げられたまま。
この時、先生の腹筋は緩められているので柔らかい。
女性の重さを受け、女性を支えているのは先生の横隔膜である。

何を示すのか。
「訓練されると横隔膜は強くなる!」
その実証パフォーマンスの写真である。
このパフォーマンスができる人は、おそらく野口先生しかおられないと思う。
そこまでやってみた人がいないだけのことか?!

ご存じのように、野口体操の本は何冊も出版されているが、このパフォーマンス写真が掲載されているのは『けいこノート』しか知らない。
もし、ご存じの方がおられたら、ぜひ、ご一報を。

さて、今回の骨折では、思いがけす肋骨の上・中・下を分けて使う胸式呼吸(胸郭式呼吸)と深さを変える腹式呼吸(横隔膜呼吸)を試す機会となってしまった。
「転んでもただでは起きませんわ!」(笑)
コメント
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