羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

グリーン・カラー

2009年03月20日 18時42分35秒 | Weblog
 昨晩、NHK夜7時30分からのアメリカのエネルギー政策転換の番組を見た。
 オバマ大統領の取り組み「グリーン・ニューディール」の壮大な計画だ。
 太陽光発電、風力発電、車の充電装置化、等々。
 エネルギー政策を雇用対策に関連させ、破綻した自動車産業の方向転換を示唆し、20世紀型の産業や価値観を一転させるだけでなく、ITを駆使して異業種を結びつけ、新エネルギーによって地域社会を回していくシステマティックで総合的な取り組みを紹介していた。

‘ホワイトカラー’とか‘ブルー・カラー’といわれる人々に加えて、これからは‘グリーン・カラー’と呼ばれる、地球環境問題を考え、エネルギー政策に取り組み実践する新しい人々の集団を指す言葉と、すでに緒に就いた取り組みについて解説していた。

 それに引き換え日本は縦割り行政の縄張り意識がはびこり、世界一の技術をいくつも持ちながら、地域社会的でよりよく生きる基本のビジョンが欠如していることが浮き彫りにされた番組だった。
‘グリーン・カラー’と呼ばれる新しい集団が、民族や文化や文明をこえて手を携える可能性を探ることが21世紀に課せられたテーマの一つだ、と思える内容になっていた。
 
 とはいえ、すべてがアメリカと同じ在り方を模索するのではなく、フランスにはフランスのやり方があり、日本には日本のやり方があっていい。つまり、それぞれの国の実情に合わせて、個性的かつ独自の政策を取る必要性を訴えていたことが印象に残った。
コメント
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