羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

報告:置き土産‘太郎庵椿’開花

2009年03月21日 07時37分08秒 | Weblog
 今朝、一輪、桃色の花がひらいているのに気づいた。
 一輪、二輪、……、数えてみると、のこり九輪ほどの蕾が膨らんでいて、花開く頃合を見計らっているかのようだ。

 この椿の名前は‘太郎庵椿’というらしい。
 小さな苗木をいただいたのは、六年以上前のことではなかっただろうか。正確な年月を忘れてしまっている。
 
 当時は、広島へ、さらに九州へ転勤になったIOさんの奥様の置き土産だ。
 たくさんの可憐な花が咲いた状態で、我が家にやってきた。
 すぐにも素焼きの栽培鉢に植えつけた。
 水遣りし、毎年植え替えをつづけていた。
 当然、苗木が少しずつ大きくなるに従って鉢も大き目のものに換えていった。
 しかし、一度として花を咲かせることがないまま今日まで時が過ぎていった。

 ところが昨年の秋、はじめて花芽がついていることに気がついたが、‘花芽だ’という自信は持てなかった。
 年末には、僅かに膨らみを成長させ、今年に入ってからも落ちることなく枝先に固い蕾を残していた。
 そして、三月に入ってからの気温の上昇で、一気に紅色の蕾が大きくなった。
 それにもかかわらず、迷ったものの思い切って、植え替えをしたのが数日前のこと。
 今回は、椿油粕を少し多めに混ぜ込んだ。
 そして今朝の開花とあいなったわけである。
 たっぷり待ちましたね。

 なんでも‘太郎庵椿’は、高田太郎庵という茶人(1683年~1763年)が、熱田神宮から藪椿の一変種を貰い受け、‘太郎庵’に植栽したのが、今日までの茶人間で重宝がられている流れにつながっているそうだ。
 原木は犬山の常満寺にあるそうな。
 桃色、一重、筒咲き、中輪、開花時期は11月から3月ごろまで。
‘侘び助‘にも似た趣の花である。
 詳しくは、以下↓のHPを訪ねてください。
 http://www.kanshin.com/keyword/1654634

 特筆すべきは、この‘太郎庵椿’の新芽が鮮やかな紅色だということ。
 遠目には、花が咲いたかと見紛うほどに綺麗な色なのだ。

 というわけで、九州のIOさん、このブログ上でご報告です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする