術後3日目は劇的に回復を感じられる日。
ちんちんに入れられていた排尿の管、腹に射し込まれていた血抜きの管、背中に入れられていた痛み止めの管が一斉に取り除かれ、めちゃくちゃ身軽になった。
残るのは点滴用の管のみである。
相変わらず点滴で、痛み止めをしてもらっているのだが、わずらわしい管が無くなっただけで、随分気持ちが和らいできた。
このような物にも自然に目が留まる。
術後4日目には、早くも“3分がゆ”の食事が出される。
この日は箸を付けただけ、ヨーグルトを1/3程流しこむ。
兎に角「歩きなさい、体を動かして」と、スタッフの励ましを受けて、歯を食いしばって屋上まで…
しばし、冷たい浮世の風に体をさらして、退院に思いを馳せる。