「いずれがあやめ、かきつばた」という、美人に例える言葉があるが…
妖艶な美しさは菖蒲であろう。
何気ないような花弁でも、妖しい模様がそれとなく描かれている。
一輪だけ眺めても、あでやかさは半端ではない。
そうかといってこれなどは、清純ともいえる爽やかである。
水際に群生するのも、まさに一服の名画。
菖蒲には「熊本系」と「江戸系」があると聞いたことがある。
どちらか一方が「上から眺めると華麗」で、残る一方は「横から愛でると趣がある」だったが…
腰をかがめて目線を下げてみれば、こちらも一興。
この眺めを独り占めとは、なんとも至福のひととき。
お殿様になった気分で上から見下ろす。
誠に艶やかの一語。
「上から見下ろす」ではなく「座敷から楽しむ」のがこのアングルかな?
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