もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

常磐線

2020年10月08日 | Weblog

東北地方未踏破最後は、常磐線の岩沼駅⇔いわき駅間を残すのみ。
ここを乗りつぶせば、東北地方の乗り鉄も完乗だ!

 

仙台駅から、まずは原ノ町駅行に乗り込む。

 

結願目前で気が緩んだのか、長旅の疲れか、ウトウトしかけた時、相馬駅到着の案内が耳に飛び込む。

 

相馬と言えば「野馬追い」でしょう。
較べ馬の勇壮な看板が掲げられている。

 

写真をじっくり眺めていると、予想外に若者の参加者が多いように思う。
鎧、兜の下の顔が結構若い感じ。

『無残なや 兜の下の きりぎりす』も芭蕉の句でしたか?

 

原ノ町駅の壁に描かれたのは、陣立てを急ぐ武者たちの有様。
野馬追は7月最後の、土、日、月開催。

 

しばらくすると車窓の景色が一変した。
列車はやがて「浪江駅」に到着するところ。
2011年に発生した東北地震で、福島原発がメルトダウンし一帯は放射能汚染された。

 

放棄された耕作地と廃屋?が残され、無残な姿に変わっていた。
東北地方でこの路線が最後の乗り鉄になった訳は、放射能汚染で列車が不通になっていたからだ。
震災後およそ10年の時を経て、やっと2020年開通したのです。

 

双葉駅は改築されて新装なっていたが、駅前広場には除染された廃棄物が連なっている。
現在も防護服と思しき服装の作業員が、忙しく立ち働いていた。

 

畑も田圃も、住む家さえも、荒廃したままの被災地を目の当たりにして声も出ない。

同じ列車に乗車したお客の中に、コロナ対策で換気のために開けている窓を、慌てて閉める人がいた。
何ということを…

日本国政府や東京電力は、この地の方々の苦しさを、本当に理解しているのだろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする