著者は、田中 澄江さん。
田中 澄江さんの書かれた本を読むのは、これで2冊目でした。
書かれている心に残る文章を、読むことで、
気づかされることも、反省することも多くの、私でした。
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文中より。
・ 昔のひとはよく、「ありがたいことです」、と言った。
ありがたいと感謝できるのは、眼に見えぬ大きなものに生かされ、
また社会やひとに、与えられて生きていることを、知っている人間である。
・ 人生は、生きる工夫の仕方によって、
辛くも楽しくも、なるものではないかと思う。
・ 相手の態度は、自分の態度を、映しているのかもしれない。
他人を非難することは、やさしいけれど、自分が同じことを
行うことには、人間は無神経である。
・ 障害者は、体に障害はあっても、心は健康である。
少なくとも、理解のない周囲の冷たい視線に耐え、あるいは、
無視していけるだけの意志の強さと、誇りの高さは、五体満足の
人間に勝るものがあると思う。
・ 人が生きることは、まず他人との、つきあいかたを学ぶことです。
約束はまもる。借りたものは返す。
相手を傷つけたり、相手に不快な思いをさせたらあやまる。
これは家族でも、他人でも同じことで、これを全然やらない人は、
変わりものどころではなく、人に無視され、疎外されてしまう。
・ 自分の意見ははっきり言う。
同時に相手の意見も聞く。そして、くれぐれも注意すべきは、
他人の悪口は言わないこと。
悪口は、かならず相手に伝わるものですから。
・ 顔はその人の履歴書といわれます。
心がいらつき、ひがみ、ねじれていれば、どんな化粧品を使っても、
その顔は決して美しくならないと思う。
逆に厚化粧すればするほど、心の醜さが、目立つのではないでしょうか。
病院駐車場・花壇にて