気ままな思いを

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綴る雑日記です 

「逆境こそがわたしを生かしてくれた」

2008-09-18 | 読書


病名=ヒョンドロジストロフィー

日本語では、両下肢関節萎縮症、関節が団子のように、固まって
しまい、生まれたときから手足がまったく大きくなっていない。

96センチという3才の子どもと変わらない身長。


地元の小学校を卒業後、編み物、洋裁の仕事などして、事業を始め、
さらに美容健康痩身サロン店長となり、店のオーナーとなる。

障害をものともせず、事業を成功させ、数々の表彰を受ける。


作者は、豊田 詔子さんの 『逆境こそがわたしを生かしてくれた・
感謝しつつ歩んだ人生』 を読んでみました。


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推薦の言葉


96センチという身長から、心無い人の数奇な目に晒されるという
辛いご体験は、避けられないとしても、暮らしはゆとりと余裕のある
中での、人生であったに違いないと思います。


それは、豊田さんから、おおらかですべてを包容する人柄が
伝わってきたからです。


人は歩んできた歴史が顔やしぐさ、人柄などに必ず現れてくるものですが、
豊田さんのどこからも、“困窮の歴史”は、感じられませんでした。


鍵山 秀三郎さんより(イエローハット相談役)・抜粋にて



目にあまるいじめ、女の子からの精神的ないじめ・・・・・

「学校に行かなくていい」 という父親の言葉を期待して、
厳しかった父親から、この言葉は出ず、
厳しさのお陰で、何でも出来るように育てられたのです。


手足の短さでも、運転免許まで取り、計りしれない苦労をのりこえたのです。



父がよく言っていた言葉


「人間はせん後悔をするなよ」

と「せん後悔をすると、あのときしとけばよかった、あのときしとけば
よかったと、それをお墓までもっていくことになる。だからしたほうがよい。
したならば、したけどダメだったと諦めがつく」、ということです。


日本には「失敗は成功のもと」 といういい言葉があります。


失敗があるからこそ、成功がある。
マイナスがあるから、プラスがあるのです。


私はそのことに気づかされたときに、あのとき、いじめられて、
我慢すること、耐えること、それをしてきたからこそ、今の自分が
あるのだと、つくづく思います。


どれだけ人に悪くされようと、自分がそれと同じことを、
しないということは、大切なことです・・・。


長い人生の中では、裏切られたり、悔しい思いをしたり、いろいろなことが
あると思います。でも、それらはすべて生きていくために神様、仏様から
与えられたものだと、考えたほうが、きっと裏切られた以上の、いろいろな
ことを学び、結局は素晴らしい人生を得ることができるはずです。




   *** 文中より・抜粋にて ***


  


親のほうが先に旅立つ・・・・・


そのことを考えて、ひとりで生活できるように、厳しかった父親。
また、母親も普通の子どもとして扱って、「私の子どもです」、と・・・・・。


このご両親の、親の背中は立派で、
その背中を見つめた、詔子さんも立派でした。


人を憎むことなく、感謝の言葉が・・・
「すべての逆境に、感謝したい」、と。