日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「『太巻き祭り寿司』作り」。

2012-02-03 08:42:38 | 日本語の授業
 今朝も昨日に引き続き、寒さが続いています。市川市の予想気温は0度から6度と出ていました。とはいえ、ここは海の近くですから、もう少し温度は高いのでしょう。

 さて、昨日は「節分」の前日ということで(意味はないのですが)、毎年恒例の卒業生による「巻き寿司」作り(実習)をしました。これも普通の「巻き寿司」ではなく、千葉県市原市に伝わる「太巻き祭り寿司」を作ろうというもの。

 私は職員室にいて、皆の歓声を聞くだけでしたが、聞いているだけで、どんなに楽しそうに作っているかがわかりました。指導していたのは若い教員が二人です。

 五合炊きのお釜を幾度となくセットに来ます。できあがったのを取りに来るのは男子学生。作っている時はさすがにシーンとしていたようで、そろそろかなと思って、見に行きますと、もう(作るのは)二度目だと言います。

 最初に作ったのは、みんなで食べて(もちろん、作業中の様子から、できあがった「芸術品」、そしてそれを惜しみながらも頬張っている彼らの様子まで、すべて写真に納められています)しまったそうですが、二度目の時には、今度は他の人のを参考にしながら、できるだけ「華やかに、美しく見えるように」と頑張っただけあって、なかなかに凝ったもので、どれもこれも見事でした。

 それを、今回(二回目に作ったの)は「下のクラス(同じ午前のクラスです。去年の四月に来た人達中心です)の分、そして次に作ったのは午後のクラス(去年の七月、十月、そして今年の一月に来た学生たちのクラス、二つです)の分と言います。

 もちろん、私たちの分もありました。最初に持ってきてくれたのを見て、今年の学生たちは相当にセンスがいいのがわかります。作るのが好きな人たちが多いのです。とはいえ、中には私同様の者もいて、お互いに「へっへっへ」。まあ、そうですね。みんながセンスがいいというのも、おもしろくない。そんなのは、どうも、いただけません。不器用で、センスたるものを知らぬ者がいてこそ、初めてセンスの持ち主が光るのです。

 そうこうしているうちに、下の階からも歓声が上がります。「来年は皆が作るのですよ」という声も聞こえます。

 そして、午後のクラスです。下のクラスは一月に来たばかりですから、まだ「酢」を入れた御飯に馴染めないかなと見ていたのですが、一人のタイ人学生以外は、皆口にしていました。抵抗はそれほどないようです。ところが、上の階(七月、十月生)からは、何の声も音も聞こえません。おかしいなと思って行ってみると、既にきれいに平らげられていました。そうか、このクラスは男クラスなので、声よりも先に手と口の方が出ていたと見えます。

 そして、今日。卒業生クラス以外(C・D・Eクラス)では、また例年通りの、「節分」の説明と豆撒きをします。それを、だいたい「午前クラス」では、十一時半くらいから、そして「午後クラス」では、三時半くらいから行うのですが、さて今年の鬼はだれがなることやら。だれも手を挙げなければ、年男、年女にするしかないのですが。まあ、例年、私たちが力づくで選んでいますから、「鬼なし」ということはありません。

 それにつけても、「鬼決め」の時は、皆尻込みしてしまって、大変なのですが、「鬼」の面をつけての写真は大歓迎なのですから、本当に写真が好きな人たちです。さっきのあれはなんだったのだというくらい、こっちの面がいい、あっちの面がいいと大騒ぎ。最近は「鬼」の面にかこつけてなのでしょうが、「桃太郎」の面まで出回っています。どうも、「鬼さん面」は大好きだけれども、豆をぶっつけられるのは嫌なのでしょう。

 日本人は「豆」をぶっつけてもらって、今年一年「息災」で過ごせることを願っているのですけれども。

日々是好日
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