日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

春一番が吹くかも…。

2017-02-17 08:34:49 | 日本語学校
晴れ。

今朝も白い月を追うような形で学校へ来ました。月も諸人に追われてちょっと乙な気分になっているのかもしれません。

寒い、寒いと思っていたら、もう九州では「春一番」が吹いたそうな。そして、こちらでも昨日から「春一番」が待たれているそうな。

「ウメ(梅)」の花も座を追われ、すぐに「サクラ(櫻)」の花に座を渡してしまいそうな感じ…。

昔は「サクラ」といえど、これほど華やかなものではなかったでしょうから、「ウメ」としても、「サクラ」「サクラ」と人々がもてはやすのを聞いて、心穏やかならずであったでしょうね。

さて、ウメと言えば菅原道真公、なにせ、神様になった方ですから、徒や疎かにはできません。とはいえ、九州では道真公といえば、梅ヶ枝餅のほうに向く向きもありますから、まずは食い気なのかもしれません。

…実はやっと少し歯車が回り始めたような気がしています。

12日にハノイへ出発し、14日に戻るというベトナム学生達の面接の旅を二人でしてきたのですが、その数日前、風邪を引いてしまって。ずっと「ゴホン、ゴホン」やっていました。熱があると空港で止められるかもしれぬし、ゴホンゴホンは(座席の)ご近所様迷惑であろうし……考えることは、いろいろとありました。が、まあまあ、つつがなく行って帰ってこられたわけですから文句もないのですが。戻ってきてから、どこかぼんやり…で、何事も滑ってしまう…。それが、やっと今朝辺りから、ギーコギーコでも、回り始めたような気がしています。

もちろん、歯車といっても、私一人だけの、ちっこいもののことなのですが。

ベトナムも、もう適当に日本に行って小銭を稼いでもどる(のが目的)という人たちは来られなくなるかもしれませんね。日本語学校を終えて、あるいは途中で企業に就職できたという人は、やはりある程度日本語ができていますもの。

とにかく日本に留学という建前で、アルバイトに励み、稼いだ金で国でいい顔をする人はかなり少数派になっています。こちらも、はじめの頃は人を見ることができなくて、半分ボケみたいなことをやっていました。

少し経って「頑張ります」と面接で言っていたのは、あれはアルバイトのことであったのか…と、思うようになったのですが、最初は、「国で諸般の事情から勉強ができなかったのだろう、気の毒な」と、本当に物知らずだったのですねえ。向こうの方がかつての中国留学生と同じく、したたかでした。

けれど、こちらも場数を踏んでくると(もちろん失敗はあります。初めての学校は失敗が多かったですね)、だめ出しができるようになりました。それまでは、会ってしまうと、少し気の毒になったりしていたのです。

この「気の毒」が曲者。「次に会うときまで頑張ることができたら」と言った方がよかったのでしょう。だいたい、「勉強に来る」のではない人たちは、この「次」はありませんもの。三ヶ月どころか、一ヶ月ももちませんもの。次に会っても同じレベル(ひらがなも満足に書けない)で会いに来るか、あるいはすぐに現地の日本語学校をやめていますもの。勉強をする習慣がほとんどないのです。

それに、ベトナムでも本当に日本語を教える学校が増えました。現地で日本語の需要がかなりあるのでしょう。ただそれ故に日本語ができる人が引っ張りだこになり、教えるのが大学生というところもあるようです。これは中学生が小学生を教えるようなもので、あまり褒められた傾向ではありません。

流暢に話せる人、書ける人は事務方に走り、比較的下手な方が教師となる…ようで、これはちょっと困りますね。とはいえ、実入りのいい方にできる人はいきますから、止められないのかもしれません。もちろん、「志」などという古い言葉を持ち出すつもりはありませんが、ちょっとそれがあるといいななどと思ってしまいます。

ハノイで学生達に約束してもらったのは、2年間は帰国せずに勉強に励むということと、寮から勝手に出ないこと。

目先のことに釣られて、出てしまい、結局さまよい人になったり(今日はあの人の所、明日は別の人の所というふうに)、学校に来なくなったりするのです。寮に住まなくていいのは、兄弟が近所にいて、一緒に住む場合のみです。そうでなければ、本来二人しか住めないところに何人も一緒に住み、それがバレて追い出される…か、あるいは、途中で仲違いして、四人で住めばと目論んでいたのが、二人になり結局は高くついたり…。

そういうのを嫌と言うほど見せられていますから、もし勉強に専念したいのであれば、2年ほどのことですから、寮に住んだ方がいいのです。引っ越しで学校を休んだりすれば、それだけ勉強が遅れますし。

でも、いつもくり返されることです、こういうことは。こういう国では、約束事はあくまでも約束事で、それほど守らなければならないことであるとは、考えられていないのでしょう…。そうでしょうね、中国人の時でも、保証人になってもらっていながら、平気で部屋を又貸しするような手合いがいましたもの。

日々是好日
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