この数日はいろいろとあって心身ともに疲れたところがあった。このブログに手を付けるのも久しぶりで、少しずつリズムを戻さなければというところである。
「疲れているのは鉄分が不足しているから」という記事を見て、「そうかな」と思う。ならばここは鉄分を補給しなければ・・・・。
・・・・ということでやってきたのは早朝の大阪駅。手には青春18きっぷ。ん?鉄分補給というからレバーや納豆やホウレン草なんかを食べたという話ではないのかと。そこはもうベタなアレかもしれないが、鉄道趣味の時間を過ごすことを「鉄分補給」という言い方をする。
天気はよくて暖かいという予報だったから、どの方面に行っても楽しめるだろう。今回は行き先を直前にサイコロを振って決めることとした。サイコロの出目は山陽(岡山)、山陰(城崎、餘部)、四国(徳島、高松)、紀州(白浜)、北陸(福井)、東海(岐阜)の6方向。天王寺駅でエイヤッとサイコロを振って出たのは5。ということでそのまま大阪駅に向かい、北陸方面へ抜けるべく東海道線と湖西線を乗り継ぐ。
その中で湖西線で乗ったのは元新快速の117系である。車内は一部ロングシート化されているものの登場時の塗装がそのまま残されており、鉄分補給としてはポイントが高い。東海道線のJR東海エリアからはこの3月ダイヤ改正で運用から撤退することとなっており、いよいよ西日本での希少価値が高くなるところである。
湖西線は高架橋からの琵琶湖の眺めがいい路線であるが、この日はむしろ雪をかぶった比良山系の山々に目が行く。車内にはスキーやボード、冬のトレッキング姿の人たちが目立つ。全国的に積雪が多かったこの冬であるが、それもぼちぼち峠を過ぎ、ウインタースポーツを楽しむ期間も残り少しである。
近江今津から福井行きに乗り継ぐ。早くも車内でプシュっと発泡酒の缶を開け、タッパに詰めた自家製のおつまみを楽しむ人も。うーん、鉄分補給にはレバーや納豆というが、「呑み鉄」の栄養補給は缶ビールに駅弁・・・てなところか。まあそれはほどほどにしないといけないが。
敦賀に到着。駅舎の改装が行われている最中だが、新しく跨線橋ができたようである。よし、帰りはここで下車して、久しぶりに駅前の海鮮料理「まるさん屋」にでも出かけようか。
北陸トンネルを抜けて若狭から越前に入っても平地に雪はなく、もう春の車窓である。今庄を過ぎて武生で下車する。このまま福井に行ってもいいが、ここは並走する福井鉄道に乗車してみよう。ローカル私鉄というのも鉄分補給としてのポイントは高い。JRの武生駅を降りてアル・プラザの建物に沿って300メートルほど歩くと福井鉄道の越前武生駅である・・・・。