昨日19日、会社のとある事情にて新潟に向かうことになった。
大阪から新潟まで・・・となると、私のような乗り鉄などは「北陸線経由で」というのが頭に浮かぶ。ただかつての雷鳥や白鳥のような直通特急があるわけではなく、また夜行急行きたぐにも今はない。現在このルートで行くならサンダーバードと北越を乗り継いで7時間という行程。
もう一つ、東海道新幹線と上越新幹線を乗り継ぐというルートもある。ただこれでも5時間かかる。
そこで出てくるのが空路ということになる。便数こそ限られているものの、飛行時間はおよそ1時間。伊丹、新潟それぞれの空港へのアクセスをプラスしても3時間コースである。ビジネス、仕事ということを考えればこちらのほうが断然効果的である。
ということで昼に伊丹空港に向かう。伊丹から飛行機に乗るのも久しぶりだが、新潟まで空路で行くのは初めてのこと。同行の人たちと「どの飛行機だろうか」と見るに、停まっているのはプロペラ機。まさかあれでは。
まさしくその通りで、よく事故やトラブルが起こるとかであまりイメージのよろしくないボンバルディアのDHC8-Q400とかいう機種。搭乗ゲートから一度階段を降りて滑走路と同じレベルに立ち、そこからタラップを上って乗り込む。機体の維持管理費用を考えた場合、地方空港向け路線というのはこういう機種で十分まかなえるのだろう。座席はほぼ満席であった。
座席がちょうど翼のところで、プロペラが目に見えないくらいの高速で回転したり、離着陸の際の車輪の出し入れが間近で見られる。プロペラって何だかアナログな感じだし、こんなんで大丈夫かなと思ったのだが、それが大丈夫なのである。
この日は全国的に穏やかな天候。離陸後は京都市街や濃尾平野、そして乗鞍をはじめとした中部の山々を眼下に見る。山上にはまだまだ雪が残っており、それが幾層にも連なるのが美しく見える。仕事で出かけるのだからといつものカメラを持っておらず、それらの景色を画像に収めることはできなかったのが残念だが(携帯カメラで撮ることはできないので)、目に焼き付けることにする。
新潟上空は雲がかかっていたが、上空から見る広々とした田園風景と新潟港近くの工業地域の対照に鉄道風景とは違った新鮮さを感じ、信濃川の河口をまたぐ形で着陸。
新潟空港からはレンタカーで移動。途中で新潟の誇るスタジアムであるビッグスワンにハードオフエコスタジアムを見る。この地にNPBプロ野球の本拠地が来るかも・・・という話もあったが、実際建物を目の当たりにすると、常に興業が行われることを考えた時のアクセスとしてはどうかな、という思いがある。いくらクルマ社会だといっても、クルマに乗れない子どもたちもいるわけだから、鉄道によるアクセスも充実しないとしんどいのかな(といいながらも、サッカーの試合は常にスタンドが満席になるらしいから、交通の便はそれなりに整備されているのだろう)。
・・・いやいや、そんなことよりも目の前のことに集中しなければ・・・・。