前回の記事で「生○○」ということを書いたら、・・・やっぱり来ましたね。アダルト系のスパム的コメントが。
拙ブログはコメントは管理者(私)の承認がなければ表示されない仕組みなので、これらについては削除すめば済むことなのだが、それにしてもどうやってこんなブログを嗅ぎ付けてくるのやら・・・?
さて、それはさておくとして、夏も近くなる中で出てくるのが鉄道旅行の計画。とりあえず大阪からの行きと帰り、そして宿泊先は決めておく私なりの「乗り鉄」(というよりは「さすらいの飲み鉄」かもしれないが)的プランの骨子はできた。あとは途中の行動をどう組み立てるかというところだが、まあそこはざらっと押さえておいて、あとは現地で調整するというのだが・・・。
そんな中で、先日書店に行った時に何冊か積まれていたのを見て手にしたのがこの一冊。
『普通列車「フツーじゃない」こだわり旅』(笹田昌宏著、イカロスムック)。
この笹田氏というのは仕事を持ちながらも鉄道関連の著作を多数出している人物。もうこれで「フツーの人じゃない」プロの資格十分である(まあ、中には「プロの鉄道紀行作家」を名乗りながら、常に世間に斜に構えた私小説的な紀行文をちょろっと出す程度にとどまっているという輩もいるだけに、いかにこの世界で「プロ」を名乗るのがどうでもいいことかという気がするのだが)。私が笹田氏の著作を最初に読んだのは、全国のローカル線に点在する、「ダルマ駅」と呼ばれる貨車を改造した駅を訪ね歩いたルポだったが、今度は「フツーじゃない普通列車」である。
「フツー」と言われて私などがドキッとするのが「ヘルシア」のCMなのだが(健康診断で腹周りを検診する際に、看護師さんが「フツーにしててくださいね」「フツーですよ」「フツー・・・ってわかりますか(失笑)」というシーンがあって非常にグサリとくる)、そこまで行かずとも、駅とか列車の「フツー」といえば何となく想像できる。それが「ローカル線で列車の本数が少ない」というところでも、「この程度」というものさしは一般にあることだろう。
それが、ここに出てくる路線や車両、駅舎というのは半端モンではない。1日で列車が1本しか停まらない駅もあれば、1日3往復しか走らない区間もある。いやそれよりも、年に2日しか営業しない駅があるかと思えば、昔ながらの設備を残す「生きた歴史の証人」というところもあったりする。
文章や写真が乱雑に並べられているなという印象があるが、豊富な写真から、私もしっかり目にしたスポットもあれば、気づかなかったスポットも多い。それでも、その列車が走行するシーンを頭に思い描けば、「また行ってみたい」と思わせるところである。
最近はローカル線があちこちで注目されていることから、ローカル線のほうがかえって座りにくかったり、時には山手線や大阪環状線並みの混雑を見せることがある。いわゆる「人気ローカル線」ともなれば、30分以上前に始発駅にいなければまず座れないし、その座席をめぐってもあちこちで「仁義なき戦い」が繰り広げられるし、沿線では「タマとったれ」とカメラをバズーカのように構えたスナイパーがあちこちに潜んでいることが多い。全席指定の夜行快速なぞは発売開始後、瞬殺で完売となる。
それでも、やはりこういうローカル線、特に「秘境区間」と言える区間を普通列車で旅してみたいものである。座席が仁義なき戦いになるのも、それは車窓への期待の表れと言えるのではないだろうか。そんな中で、自分なりのプラン、途中下車や観光なども含めて(私なら夜の居酒屋や郷土料理屋も気になるが)楽しめる方法を考えることができればと思う。本書にはそんなヒントがいろいろと詰められているように感じるし、私もこの夏でもし時間があれば少しアレンジして実施してみたい、訪問したいというところである・・・・。