まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

原監督個人の問題では済まない。

2012年06月21日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
仮に、一般の企業の管理職、営業所の所長さんあたりがこういうことをしていたとなるとどうなるだろうか。

女性と不倫関係にあったというだけでもモラルを問われてポストがどうなるやらというところだが、さらにゆすられたかどうかは別にしても反社会的勢力の側とされる人間に金を渡して話をつけようとしたというのだから。これって今なら暴力団排除条例にも触れることだし、企業間の取引でも反社会的勢力の排除が契約条項に盛り込まれることが多い中にあっては、企業の経営にも影響を及ぼしかねない出来事である。

ただ、プロ野球、それも人気と伝統が日本一(とされる)の球団にあっては、その感覚はぶれるもののようだ。今回の原監督の騒動は、巨人と原辰徳の名誉とイメージに傷がつかないようにするのに1億は安い、いやそれだけ守らなければならないブランドと考えていたから出たようなものであろう。

本当にそれでいいのかな?見ようによっては原監督は被害者となるのだが、そういう解決の仕方というのは許されるのだろうか。当然、ことの経緯は球団も知っていることで、会社ぐるみと思われても否定できないはずである。

それにしても、なぜ「社会の公器」であるマスコミを根に持つ球団がこういうことになるのだろうか。というか、プロ野球の騒動の主役がたいていこの球団というのだから、それこそ、マスコミのいう正義とか悪とかって何やねんと思う。

報道を見ていないのでわからないが、おそらく読売新聞、日本テレビ系列などは、事実無根とでも言うのだろうか。巨人側の反論を支持するのだろう。それはまだわからないでもない。マスコミは公正中立だから反対意見も紹介する、また新聞も社説を張って反論を主張する、それはありだろう。

ただ、昨今のマスコミに顕著なのが、そういう自局や自紙に不利なことを一切報道しないことである。時間や誌面の枠がどうのというのは言い訳で、これだけ騒ぎになっていることは少なくとも今日の出来事として取り上げるのが社会の公器ではないだろうか。アイドルの総選挙よりも。それをあえてやらないというのは、それこそ北朝鮮や中国共産党のテレビと同じではないか。

せっかくプロ野球のリーグ戦再開というところで、ちゃんと考えてほしいものてある・・・。


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