まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

和歌山3番「熊野那智大社」~神仏霊場巡拝の道・96(JR西日本スタンプラリーを「満願」)

2024年03月22日 | 神仏霊場巡拝の道

オープン戦とはいえ、バファローズがタイガースに完勝。昨年の日本シリーズの嫌な敗れ方を払拭するもので、酒も美味い、飯も進む・・・。

‥・・話は、神仏霊場巡拝の道めぐりの熊野三山シリーズ。

紀勢線の特急「南紀1号」でハイブリッド気動車の乗り心地を少しだけ楽しみ、紀伊勝浦に到着。こちらの駅前も外国人旅行者の姿が目立つ。

忘れないうちに、紀伊勝浦駅にあるJR西日本「駅からはじめるデジタルスタンプラリー」の青岸渡寺のデジタルスタンプを獲得。これで、3月31日の期限まであとわずかのところで、このラリーを無事コンプリートすることができた(西国第33番・華厳寺のスタンプは最初からサービスでついていた)。

「満願」達成者には記念品のほか、「満願コース」のプレゼント応募の権利が発生する。早速そのままスマホを操作して応募したのだが、後日、JR西日本の事務局から電話がかかってきた。何でも、「満願コース」の応募には、札所を回った証として各札所で配付している散華を33枚出せという。さすがに、駅のQRコードだけで集められるデジタルスタンプよりハードルは高いようだが、こちらはすでに4巡目の最中である。散華はいくらでもあるのでそれらをまとめて撮影して、改めて応募した。まあ、高い倍率だから当選にはさほど期待せず、もれなくいただける記念品を楽しみにしよう。

駅舎の横には新たに観光案内所ができていた。以前は確か土産物屋や駅弁屋があったはず。このところの熊野三山詣ではレンタカーで回っていたこともあり、紀伊勝浦駅に降り立つのが久しぶりということもあるが、観光客で賑わう割に駅前の店舗は閑散とした印象である。駅弁屋ではさんま寿司やめはり寿司、「鮪素停育(マグロステーキ)弁当」というのもあったが、駅弁じたい廃業したのかな。

足湯があったのでちょっと入ったが・・・ぬるい。そもそも紀伊勝浦の源泉の温度が高いのか低いのか、そのあたりがよくわからない。

次に乗るのは紀伊勝浦駅12時25分発の熊野御坊南海バス。那智山まで往復するだけでお得とはならないが、1200円の「那智エリア世界遺産フリー乗車券」を購入する。なお、熊野御坊南海バスでは、那智山、新宮、熊野本宮(湯の峰温泉や川湯温泉を含む)のエリア全体が乗り放題となる「悠遊フリー乗車券」を発売している。1日乗車券3000円、2日乗車券3500円、3日乗車券4000円と、熊野三山めぐりの過ごし方により選択できる。窓口で前に並んでいた人が、「悠遊フリー乗車券」をどのように購入すべきかいろいろ相談していた。

紀伊勝浦駅を出発。大きなリュックを背負った外国人旅行客が途中のバス停からでも乗って来る。地元農産物の直売所や駅舎内の温泉がある那智駅を過ぎ、那智川沿いに走る。

2011年に発生した紀伊半島豪雨でもっとも死者・行方不明者が多かったのが那智勝浦町である。那智山に何度か来る中で、住宅の再建もある程度進み、砂防ダムが建設されたり、国道42号線バイパスも開通しているが、まだ流木や流石が積まれたままのところもある。2000年代以降、毎年のようにどこかしらで豪雨災害が発生しているが、なじみがあったり、旅で訪ねたことがあるエリアで発生した災害は特に気になる。

大門坂に到着。バスの乗客の半数がここで下車した。ここから那智大社までの大門坂も気軽に熊野古道の雰囲気に触れることができるとして人気のスポットである。那智大社・青岸渡寺を経て那智の滝までは約2.5キロというほどよい距離ということもある。

終点の那智山バス停に到着。ここからは467段の石段が続く。長い熊野古道、石畳の道の最後だけ取るような形で上がっていく。

熊野那智大社は熊野三山の中でも、山中の那智の滝が古来からの信仰の対象という歴史があり、社殿の創建は新しい。いや新しいといっても、那智の滝前から現在地に移ったのは仁徳天皇の頃とされているが・・。

鳥居を前にして、右手に行けば青岸渡寺、左手に行けば熊野那智大社。神仏習合の名残が今に残る。こちらから来ると道順というのか、鳥居をくぐった那智大社のほうに先に足が向かう。

もう一息石段を上がり、拝殿前に出る。熊野夫須美大神を主祭神として、御子速玉大神、家津御子大神、国常立尊、大己貴命などを祀る。

左手には八咫烏の文字が見える。やはり熊野である。

朱印をいただく。

境内の脇には樹齢850年とされる大樟が神木として祀られている。幹が空洞化していることもあり「胎内くぐり」のスポットとなっている。体が太いためちょっとこの手のものは敬遠・・。

那智大社・青岸渡寺、実質同じ境内にあるといえるのだが、一応この門で仕切られている。ということで、神仏霊場巡拝の道の記事もここでいったん区切りとして、青岸渡寺は次の札所として手を合わせる・・・。

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