まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

神仏霊場巡拝の道~近江八幡にて年越し、酒場放浪記に乾杯!

2024年01月08日 | 神仏霊場巡拝の道

2023年の年越しは近江八幡ということになった。神仏霊場めぐりの中であるが、JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所デジタルスタンプラリー」の期限が近づく中、まだスタンプを収集していない駅を訪ねること考えての宿泊先選びもあった。その一つが近江八幡である。結局大晦日は夕方に近江八幡に着いたのでそのまま宿泊し、元日は朝のバスにて長命寺を訪ね、帰りに日牟禮八幡宮に参拝する予定である。

宿泊する「ABホテル」は愛知県を中心としたホテルチェーンだが、滋賀県では近江八幡のほか、彦根、湖南に店舗がある。他の店舗を利用したことがあるが、全般的に機能的、割安な印象である。

デスクの上には「どん兵衛」の天ぷらそば(ミニサイズ)が置かれていた。年越しそばとして、ホテルからのちょっとしたサービスである。先ほど、コンビニで普通サイズを仕入れたのだが、こちらはこちらでありがたくいただこう。

まずは大浴場(といっても4~5人が限度だが)にて憩う。ABホテルは「日本全国の名湯めぐり」というのも売りにしており、こちらは「白浜の湯」とある。白浜か・・久しく行っていないなあ。神仏霊場めぐり、および西国三十三所のデジタルスタンプラリーで近々熊野三山方面に行くことを計画しているが、さすがに広島から1泊2日では白浜温泉に立ち寄るだけの時間はなさそうだ。

しばらく部屋でくつろいだ後、外に出る。ロータリーにはささやかなイルミネーションが照らされている。近江八幡の市役所や観光名所は北口側にあるのだが、南口側にはイオンショッピングセンターが建ち、あちらのほうが賑わっているように見える。

大晦日の夜ということでお休みの店も多く、一献に適したところがなければイオンで総菜を買って部屋飲みとも思ったが、グルメサイトにて、北口ロータリーに面した建物にある「らいおん丸」という店を見つけた。飲食店グループのブランドの一つだが、「らいおん丸」とはね・・先ほど近江鉄道の近江八幡駅ホームにて埼玉西武ライオンズのロゴが入った駅名標や待合室を目にした後で、そちらのつながりもあるのかと想像してみる(実際は違うと思うが・・)。

炉端居酒屋ということだが、店員や店内の客層も若い人が多く、賑わっている。次々に来客があるが、1人、もしくは2人なら飛び込みでも何とか空いている席があったが、それ以上となると満席でお断りしていたようだ。まずは生ビールのジョッキで、いろいろあった2023年を振り返る一杯とする。

メニューは豊富なラインナップだが、仕入れの関係で品切れのメニューもちょいちょいあった。滋賀らしい一品として鮒寿司もあったのだが、こちらも残念ながら品切れ・・。まあ、大晦日だから仕入れ全般が普段より薄いのだろう。どうしても鮒寿司を食べたいなら、イオンショッピングセンターの鮮魚コーナーにあるかもしれない・・。

その中で今回メインになったのは、隠岐直送という白イカの豪快姿造り。いただいた後、ゲソは天ぷらにしてくれた。

こちらはタラの白子。季節メニューには他に寒ブリのしゃぶしゃぶもあったが、鍋ものは2人前からとのことで断念。今思えば、寒ブリの刺身なりたたきなり注文すればよかったかな。

蟹味噌甲羅焼き。脚もついてきたのが贅沢な演出だ。

元々はまぐろの血合いを注文したがこちらも品切れとのことで、代わりに馬刺しの盛り合わせ。店員が「紅白盛り合わせです」と持ってきてくれる。赤身とたてがみの紅白二種盛り。薬味と合わせて美味しくいただく。

飲み物だが、生ビールの後はキンミヤ焼酎のサワー。

後半は滋賀の地酒に進む。単品もあれば各種呑み比べセットもある。その中で「店長厳選呑み比べ」として、「松の司」、「喜楽長」、「七本槍」のセットをいただく。ちょうどやって来たししゃも焼きと合わせて楽しむ。いずれも結構な味で、滋賀の夜、無事に締めることができた・・。

そのままホテルの客室に戻る。もう一度大浴場に入り、後は部屋飲みで一人二次会である。そのアテは、「吉田類の年またぎ酒場放浪記」(BS-TBS)。リアル酒場の後は、酒場詩人との画面越しの一献である。

大晦日の夜といえば、紅白歌合戦の司会や出場歌手が話題となり、民放各局は裏でどのような番組を流すのかも注目されるが、この数年、私としては「吉田類の年またぎ酒場放浪記」一択である。いわゆる視聴率にはBSの番組はカウントされないようだが、大晦日の夜、これを楽しみにしている方もそれなりにいることだろう。もっとも、BSチャンネルのため、ホテルによってはたまに入らないことがあるので注意が必要だが、ABホテルは大丈夫だった。

「酒場放浪記」のレギュラー番組はやはり東京近辺の店が中心だが、この「年またぎ~」では吉田類さんが地方の酒場を順々にめぐっていく。今回の行き先は東北。東日本大震災で被災した福島~宮城~岩手の海岸沿いに行く。

まずはいわきで地元の郷土料理を堪能した後、浪江では津波や原発事故から復活を遂げた酒蔵を訪問。

気仙沼も訪ねていた。こちらも津波で大きな被害を受けたところ。

他にも、パラグライダーや遊覧船、果ては三陸鉄道の「こたつ列車」での「呑み鉄」・・・。西に住んでいると東北地方はなかなか訪れる機会がないのだが、こうした旅番組、酒場めぐりの風情を十分に楽しませてもらう。

・・・ところかわって、年またぎのカウントダウンは東京・住吉の「山城屋」から。いかにも下町の大衆酒場といった風情である。訪ねたことがない店だが、画面越しにこういう雰囲気を見るとぜひとも行ってみたいと思う。

そこで吉田類さんと進行役で登場したのが、TBSの日比麻音子アナウンサー。ニュースや情報番組で目にするアナウンサーだが、自ら公表する酒好きとは知らなかった。「おんな酒場放浪記」のレギュラーも新たに務めているとかで、ビールの飲みっぷりもいい。見た目とのギャップもあり、もしこういう素敵な女性と大衆酒場のカウンターで隣り合わせで一献できたら最高だ。

そしていよいよカウントダウンということで、樽開きの準備。

そして2024年の幕開け、店内では乾杯の応酬、私も画面越しに吉田類さん、日比麻音子さんと乾杯・・・!

こうして、2024年は明るい感じで幕を開けた・・のだが・・・。

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